クラシックを聴くスタンス
当初は曲を聴くスタンスだった。ベートーヴェンを聴きたいのであって、別にカラヤンやクライバーを聴いているつもりは毛頭ないってやつ。
ずっと聴いていれば、思い入れのある音楽家が出てくる。僕ならバーンスタインに入れ込んだ時期があった。PMFでの彼の姿に感動した。どういう人間か分かってくれば、どんな演奏をしているのか気になってくる。クナッパーツブッシュが好き、チェリビダッケが好きという音楽ファンも、それぞれの突拍子もないキャラクターも含めて愛してるのだろうし。
好きな曲が出来て、何かの機会で違う演奏を聴くようなことになれば、細部を知ってるだけに面白い体験を得られるだろう。そこで、好きな曲のたくさんの演奏を集めることになる。ブラームスの交響曲第2番、マーラーの交響曲第5番、幻想交響曲とか。
でも、演奏家を聴くのも疲れてきた。もともと八方美人なのだ。今は、聴いたことのない曲に出会った時の衝撃のほうが上。