尾高忠明のインタビュー
「classic NEWS」サイトで尾高忠明さんのインタビューが公開されている。
http://www.music.co.jp/classicnews/ram-file/2004/kioi-060504.ram
話すのが巧い。楽譜を読み込んでいることがそれとなく感じ取れ、好感を持った。それに今の尾高さんの中にある武満徹作品の演奏にかける思いを、丁寧に言葉を選びながら表現しているようにも感じた。そしてそれら全てが尾高さん自身の言葉だ。
イギリスの作曲家たちの手による音楽が日本に定着してこなかった理由を説明される際に、「ウィーンへの憧れ」と表現されたのが面白かった。これはご自身の体験に基づいた言葉だろうと思っていたら、後半で父*1の影響から「ウィーンかぶれ」になったと話されていた。そこで思い出したのが、NHKの番組「世界・わが心の旅」で尾高さんが出演された回がウィーンだったこと。見返してみたくなってきた。それにウェールズとの関わりの始めの逸話や、プロムズの話なども面白い。氏のファンの方はこのインタビュー、ぜひ聞いてみて欲しい。
ティペットの「2つの弦楽オーケストラのための協奏曲」を指して、
深い音楽では全然ないのですけど、面白いことは面白い。
そしてそれが左右のオーケストラがほとんど技術が均等じゃないと難しいんですけど。
と言及されていて、俄然興味が湧いた。手元にあっただろうか。
*1:作曲家・指揮者の尾高尚忠。