長嶋有「泣かない女はいない」「パラレル」
二つ続けて読んだ。
泣かない女はいない (河出文庫 な 23-1)posted with amazlet at 08.11.02
泣かない女はいない (河出文庫 な 23-1)
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こう読むと、やはり女性が主人公であるよりも、男性が主人公の作品のほうがすんなりと共感できる。「泣かない女はいない」の女の感情の揺れ幅も魅力的ではあるけれども、描き切ることを端から狙っていないような「パラレル」の男性のほうが愉快だ。それぞれを女性に読ませて感想を聞いてみたいところ。