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大学1年生の化学(北里大学・野島高彦)(更新終了) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-05-26

[](6)溶液の濃度


出席30名.また少し減りました.「もう化学要習なしでも化学を理解できる」というレベルまで成長した学生が受講をやめたのか,それとも「モル濃度とかイヤだし」という学生がパスしたのか.

前回のコメントへの回答

前回の出席カードの自由記入欄に書かれていたコメントへの回答.2009年5月19日のエントリー参照.

講義内容要約

今回は「質量パーセント濃度」と「モル濃度」が登場しました.前者はモルを知らなくても物質が分子やイオンからできていることを知らなくても理解できるもの,後者はモルを知らないとさっぱりというものです.

質量パーセント濃度
溶液100 g中の溶質の質量(g).単位は%.
モル濃度
溶液1 Lに溶解している溶質の物質量(mol).単位は[mol/L].

ほかに登場したキーワード→溶解,溶媒,溶質,電離,電解質,非電解質,水和水.

「質量」,「速度」,「温度」などと比べて「濃度」はイメージしにくい概念です.5 %の食塩水と10 %の食塩水を目でみて区別することは無理でしょう.しかし実験でも仕事でもサンプルや試薬が水溶液の状態でストックされていることが珍しくありません.濃度に関して正しく理解しないことにはハナシにならないのです.

よくつまずくパターンとして以下のようなものがあります.

質量パーセント濃度40 %の硫酸のモル濃度を求めよ.ただし,この硫酸の密度は1.3 g/cm3,硫酸H2SO4の分子量は98とする.