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1999-03-26 米須興文『文学作品の誕生』

[]米須興文『文学作品誕生21:55 米須興文『文学作品の誕生』を含むブックマーク 米須興文『文学作品の誕生』のブックマークコメント

昨日書いた文章中、_捨瑤覆劼み根性丸出しの文章があり、これは北海道における観光という重要な問題に触れているとは思うけれども、具体的な事例ではなくて「観光客」という一般化をやってしまった。削除します。◆屬匹Δ靴涜燭の人は〔サイードを読んでも〕平静を装っているんだろう」と書いたが、これは典型的な決めつけ、論証を欠いた暴言でした。申し訳ありません。

ただ、△砲弔い討蓮△舛腓辰箸靴燭っかけもあった。『英語青年』1999年1月号で、琉球大学でイエイツやポスト構造主義理論を研究していらっしゃる米須興文さんの『文学作品誕生ーーその文化的プロセスとしての意味』(沖縄タイムス社、1998)という本の書評風呂本武敏)である。

風呂本さん曰く、米須さんは「沖縄とアイルランドのあまりにも似通った歴史体験のゆえに自らの「親近性」について「禁欲的」であらねばならないと決意する」とのこと(48-49)。ただし、「「文化の心」を国民性の変容という形でイギリス文学とアイルランド文学に探る途中で沖縄に触れたところは傾聴に値する」らしい(49)。

なぜ沖縄とアイルランドの「親近性」について語ることに「禁欲的」であらねばならないのか、その一方で(あたかも矛盾するかのように)なぜ「沖縄」に触れてしまうのか。これをambivalenceとか言ってしまえば簡単だが・・・例えば、沖縄問題に介入しようとする時、沖縄とアイルランドを重ねて、つまりは本土とイングランドを重ねて悲憤慷慨すればそれで済むほど事は単純ではない。その悲憤慷慨は敵対者に利することもある。こういう問題が米須さんに「禁欲」を強いているのだろうか。

なにはともあれ「文学作品誕生」なるタイトルの本が「沖縄タイムス社」から出版されているとは、吃驚。これをある種のメッセージと取るのは穿ちすぎだろうか。(注記:うがちすぎでした。北海道新聞社が北大教授の本を出す位のもの。今は琉大をおやめになって、沖縄国際大学教授です。紹介記事は→ http://www.ryukyushimpo.co.jp/special/jinkoku/j980715.htm 27/03/99)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

注記(2006年3月12日

米須さんの「沖縄文学」への微妙立ち位置が理解できる本。

1999-03-25 湊千尋、ピーター・ゲイ、『ゲバラ』

[]湊千尋、ピーターゲイ、『ゲバラ』 22:00 湊千尋、ピーター・ゲイ、『ゲバラ』を含むブックマーク 湊千尋、ピーター・ゲイ、『ゲバラ』のブックマークコメント

札幌では港千尋映像論ー〈光の世紀〉から〈記憶の世紀〉へ』(日本放送出版協会、1998)、ピーターゲイ『ワイマール文化』(みすず書房、1999)、パコ・イグナシオ・タイボ饗消『ゲバラ コンゴ戦記1965』(現代企画室、1999)を購入。

最後のものは著者も訳者も『闇の奥』というメタファーを使い、コンラッドに言及しているので、気になったのです。そういえばカビラが政権を奪取した時もThe Sunday Timesは『闇の奥』から引用していたはず。

1999-03-05 安田敏朗『帝国日本の言語編制』

[]安田敏朗『帝国日本の言語編制』 22:15 安田敏朗『帝国日本の言語編制』を含むブックマーク 安田敏朗『帝国日本の言語編制』のブックマークコメント

安田敏朗『帝国日本の言語編制』(世織書房)。

研究会安田敏明『帝国日本の言語編制』を取り上げるため、昨日読んだのですが、正直なところ、イ・ヨンスク『「国語」という思想』を読んだあとだけに、新味がない。新味がなくてもいいんですが、イさんの議論とだぶってしまう。

「国語」という思想―近代日本の言語認識

「国語」という思想―近代日本の言語認識

興味深かったのは、比較言語学を学んで、日本語朝鮮語同系論を唱えた金沢庄三郎について、比較的多くのページをさいていたことくらいでしょうか。

それにしても、例えば金沢が「西欧中心」の比較言語学を日本において受容、受容というか再生産した、そのプロセスの分析がない。申し訳ないけど、物足りないです。ないものねだりだとは思いますが。

どうでもいいことかもしれないですが、この安田さん、僕と全く同じ1968年生まれなんです。なのにもう著書が2冊もある。僕も猛烈に奮起しなければ。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

注記(2006年3月12日

「猛烈に奮起」してから7年たつが、私はようやく一冊目が出る。安田さんは、この本が絶版になっていることが気にならないくらい質量ともに圧倒的な仕事をしているのは周知の通り。共著も含めて11冊。

もちろんすべての本を持っていますが何か。

辞書の政治学 ことばの規範とはなにか

辞書の政治学 ことばの規範とはなにか

国文学の時空―久松潜一と日本文化論

国文学の時空―久松潜一と日本文化論

植民地のなかの「国語学」―時枝誠記と京城帝国大学をめぐって

植民地のなかの「国語学」―時枝誠記と京城帝国大学をめぐって

「言語」の構築―小倉進平と植民地朝鮮

「言語」の構築―小倉進平と植民地朝鮮

国語国字問題の歴史

国語国字問題の歴史

「国語」と「方言」のあいだ―言語構築の政治学

「国語」と「方言」のあいだ―言語構築の政治学

日本語学は科学か―佐久間鼎とその時代

日本語学は科学か―佐久間鼎とその時代

戦時中の話しことば

戦時中の話しことば

帝国日本の英文学』というタイトルといい、出版社といい、私は「安田チルドレン」である。

1999-03-02 『驚異と占有』

[]『驚異と占有』 22:22 『驚異と占有』を含むブックマーク 『驚異と占有』のブックマークコメント

先週、恥ずかしながら、初めてグリーンブラット『驚異と占有』を荒木訳で読んだのですが、やはりインスパイアされます。

今の僕の作業は、英文学テクストを読み、そのポリティックスを語る論者が、自分のポジションのポリティックスをネグってしまう ことを分析することなのですが、グリーンブラットが語る「驚異」と「占有」の関係、またこの包摂図式に捕らわれない「驚異」の可能性についての議論、というより語りは、 ちょっと抵抗出来ないくらい魅力的ですね。シェイクスピア研究者が熱狂したのも分かりますが、同様に熱狂してもいいはずの比較文化研究者ポストコロニアル研究者が、グリーンブラットを正面から取り上げないのはなぜだろう。そういえば、イングランドでも、サイードについては 括弧付きで語る人がいたが、だれもグリーンブラットについては語らなかったですね。これも面白い現象です。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

注記(2006年3月12日

7年後、△のような翻訳をこなしながら、▽のような化け物本を書くこの人の「同僚」になるとは。凹みますよ。

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