拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

文献学萌え

小野茂『フィロロジスト――言葉・歴史・テクスト』(南雲堂、2000年)の212ページ、1930年にハイデルベルク大学の初代英語英文学教授であったJohannes Hoops (1865-1949)を訪ねたとあり、その際Hoopsが元来植物学を志していて学位論文、第二の論文も植物に関するものだったことを知った市河は、Hoopsに「私と一味通ずる所があることを告げて別れた」と書いてある。市河=フンボルト兄弟?しかし、博物学言語学という視点からの市河研究というのはなかなか見当たらない。