拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

核とフォークナー『寓話』

卒論・修論・博論関連が重なって、カゼもひいてしまって、でも無理して茗荷谷まで行ってよかったのでした。というのは、Oさんによるフォークナー『寓話』論を聞けたから。時間がなくて、ズルをして、岩波文庫阿部知二訳で予習をしたのだが、そうそうフォークナーって基本的に何が起こっているか、表をつくらんとわからんよなと、Go Down Mosesを最初に読んだ時のことを思い出しながら読んだのでした。で、なるほど、一次大戦の西部戦線における戦争放棄という史実にもとづいた話の奥に、なるほどこれは核戦争としか読めないイメージを散りばめた一節がある。これしかし、注意して読まないとわからんだろうなと思うわけですが、逆に言うと、当時のフォークナーとしては、そのようにしか書けなかった、そういう状況であったということかもしれない云々…大変勉強になりました。
その後のThird Wave Feminism研究会は、途中で脱落。明日は休日なのがひたすらにありがたいのでした。