2009-07-25
7/25 石川早苗・若林稔ディナーライブ
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石川早苗(vo), 若林稔 (key), 宮本吉朗 (b), 鹿庭弘百 (ds)
高松市内のレストランで開かれたディナーショー形式のジャズライブです。こんなのがあるのは全然知らなかったのですが、ドラムの鹿庭さんが仕掛人で、(鹿庭さんは商店街の顔でもあるので)財界系の人脈からお呼びがかかりました。ついでにベースの宮本さんとも日野皓正ライブの時にお会いし、誘われました。
そういう背景なので予備知識もなく行ったのですが、石川さんはすごかったです。声は特に高くも低くもなくメゾソプラノ。曲目は皆の良く知っているスタンダード中心ながら、J-POP (ハナミズキ 〜 一青窈さんは大学の同級生らしい)、ソウル、ボサノバと幅広くこなします。パワフルです。魂を揺さぶるような歌声です。かと思うと抜いた溜め息系の声、ソウルフルな歌唱やスキャット、クラシック声楽的な歌声まで幅広い表現力があります。プロフィールによるとダイナ・ワシントンに感化されてジャズを始めたということですが、ああなるほどと思いました。ハナミズキは涙出ました。若林さんのピアノもたいへんよくスイングして盛り上がります。
とてもハッピーになるライブなので石川さんお勧めです。喜んでCDを購入させていただきました。サインもいただきました。ありがとうございます。
ところで宮本さんのベースは地元では有名な180年モノ。ちょっと見せてもらいました。四弦のうち二弦がスチール弦ではなくガット弦で、ずしっとした響きになるそうです。ボディも手入れは行き届いていましたが年代を感じさせる逸品でした。
今日は PA も、レンタルのセットだと思うのですが、かなり良かったです。
7/21 日野皓正クインテット@ 高松 Speak Low
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日野皓正 (tp, カウベル、マラカス), 多田誠司 (as, ss, マラカス), 石井彰 (p), 金沢英明 (b), 和丸 (ds)
Speak Low 初登場の日野皓正クインテット。120名の大入満員で半分は立見。
20:00 start。最初5曲くらい立て続けにやったらしい。らしいというのもリスナーとして情けないが、構成が普通のジャズと違うし、ブレイクも多用しているのでどこで曲が切れたのか瞬時に判断できず、拍手のタイミングもつかみづらい。日野さんはアメリカの物真似ではない、オリジナリティーのある前衛的なものを目指していると今日も語っていたし、以前から語っている。多田誠司が加入した当時の日野クインテットを大阪ブルーノートで昔見たが、そのころとはかなり変わっていると思う。もの凄い緊張感の中で演奏が進んでいる。緊張感は多田さんの表情を見ていてもよくわかる。終始難しい顔をしている。ピアノソロのときでも難しい顔をして聞き耳を立てている。それは日野さんも同じ。
リズムもかなり複雑なのだが、それをキープするドラムの和丸君がすごい。まだ18歳。日野クインテットに参加したときは16歳。沖縄のケラマの小島で育ち、8歳からドラムを始めて10歳でCDを出し、ゲストに渡辺香津美を迎えたとは。ほとんど独学で勉強したと言っていたそのドラムは超パワフルで音数も多く、ポリリズムを平然と叩く。ソロも怪物級。エルビン・ジョーンズの若いころはこんなだったのかな、いやきっとエルビン以上なんだろう。末恐ろしい。
ピアノの扱いにも面白い工夫が。マラカスやカウベルをグランドピアノの中に放り込んだ。当然弦がこれらを叩き、雑音が混じる。またある時は日野さんがトランペットの朝顔をピアノの中に突っ込み、弦のすぐ側で吹く。そうすると、ピアノの中の弦が共鳴して、その音をマイクが拾い、神秘的な残響が残る。こんなにうまく共鳴するものか。さらには、日野さんがトランペットのマウスピースでピアノの中の木を叩くというプレイまであった。
前衛的な曲が続いたところで、長いMCと自己紹介回し。このまま休憩なしでワンセットなのかと思ったが、実は休憩ありでした。2nd set は少し緊張感を下げ、4ビートの曲(といっても途中でリズムは複雑化していた)の Crimson, 日野元彦さんの曲など。最後にマスターの美濃さんをドラムに迎えて、お店の名前の曲 Speak Low。マスターは緊張していたようだが、さぞ嬉しかっただろう。このときは、多田さんの表情もニコニコ。
終演は22:30くらいだったか。CDを購入して、サインをしてもらい、帰りました。プレイヤーの皆様ありがとうございました。
7/18 佐野元春@Zepp Osaka
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大学院生のころ、テレビでミュージックビデオ番組が流行っていて、見ていて度肝を抜かれたのが佐野元春の Tonight であったのです。お洒落なアレンジ。ラテンのパーカッションとキーボードのピアノ音とブラスの組み合わせ。ビデオの佐野元春のポーズもいちいちかっこいいし、タイプライタを叩いているところのアイデアもいい。
Tonight の収録されているアルバム Visitors をチェックすると、ラップもいっぱい入っていた。このころ日本人でラップ採り入れている人は少なくて、喜んで聞きまった。最もラップ色の強い Complication Shakedown が好きで、カラオケスナック(当時ボックスはない)で試したら店員に皮肉られた覚えがある。
僕の佐野元春への入口はここだった。あとで知ったのだけど Visitors は以前からの元春ファンにはそれまでとあまりに違うことやったので評判悪かったらしい。そんなこととは関係なく Visitors とか Cafe Bohemia とかの、色々な音楽要素を採り入れたアルバムにはまりまくった。大阪城ホールの Visitors Tour Live にも行った。でも Visitors 以前のロックンロールも好きだ。
そんな佐野元春のライブに25年振りくらいに行った。チケットは先行当選でわりと良い番号。中央前から10人目くらいを確保。このツアーは最新アルバム Coyote の曲を本編で全部やる。しかも曲順もそのまま。
佐野元春は髪が白くなっていた。相変わらず元気だが今回の曲ではアクションは派手ではない。Coyote の曲はほとんどをアコースティックギターで。エレキは1曲とピアノで1曲。この Coyote というアルバム、雑誌などの評価は高い。良い曲はあるし、渋い。「君が気高い孤独なら」「Us」などが気に入っている。ただ、音楽的に新しいものがあまりないのかなと思う。僕は Visitors で衝撃を受けた経験からどうしても佐野元春には斬新なものを期待してしまうのだ。
アンコールは昔の曲を5曲。客はこっちの方がだんぜん盛り上がる。Yound Bloods とかアンジェリーナは大合唱。終演後も拍手なりやまず。僕もアンジェリーナには(新しくはないけど)鳥肌立ったし、楽しかった。そういえば、アンジェリーナは10年くらい前に違う静かなアレンジでやってたけど、やっぱり元のアレンジに戻しているわけで、佐野元春も、もういろんな意味で冒険はできなくなってるんだろうなと思った。
セットリスト
1. 星の下 路の上, 2. 荒地の何処かで, 3. 君が気高い孤独なら, 4. ヒナギク月に照らされて, 5. 裸の瞳, 6. 折れた翼, 7.呼吸, 8. ラジオ・デイズ, 9. Us, 10. 夜空の果てまで, 11. 壊れた振り子, 12. 世界は誰の為に, 13.コヨーテ、海へ, 14. 黄金色の天使
(4, 5 はアルバムではなくシングルかららしい)
アンコール
ぼくは大人になった, Young Bloods, Down Town Boy
再アンコール
約束の橋, アンジェリーナ
