DivX Plus ConverterがVer.9.0.0にアップデートしたので気になった変化をまとめてみました

いつも録画した番組をエンコードするのに使っている「DivX Plus Converter」ですが、先日アップデートされました。
基本的な操作方法は全く変わらないのですが、インターフェイスが一新され、おそらくエンコーダの仕様が変わったようです。

メリットもありますが、デメリットもそこそこあったので、気になった変化をまとめてみました。

メリット

1. エンコードが速い!

 ちゃんと時間を測ったわけではなく体感速度で感じたのみですが、今まで30分の動画をエンコードするのに、動画とほぼ同じ時間の30分くらいかかっていたのが、新バージョンでは15分〜20分くらいになった気がします。(誰か正式に比較してみてください)
 処理時間が早まるのは大きなメリットだと言えますね。

2. 「指定した解像度と異なるサイズの動画が生成される」不具合が解消された

 これは↓で書いた問題点の1つの話です。
 DivX Plus Converterでエンコードする際に起きた問題とその解決手段について - HTC製スマートフォンユーザーの日記
 古い映像作品や一部映画等によくある、黒い縁がある番組をエンコードすると起きていた問題が、新しいコンバーターでは解消されています。
 黒い縁も含めて、ちゃんと意図したサイズでエンコード出来るようになりました。
これで今までtsのまま放置して(HDDを圧迫して)いた動画がエンコードできます。ありがたいですね!

3. 予めエンコード後のファイルサイズがより正確にわかるようになった

 これまでもエンコード後のファイルサイズは出ていたのですが、その精度が高まった感じです。
 コンバーターに元動画をドラッグアンドドロップした際に動画の解析処理が走るのですが、その際にしっかり中身を精査して判定しているようです。
 その分解析時間が長くなってしまいましたが、そこはご愛嬌。

デメリット

1. ファイルサイズが大きくなった

 ファイルサイズを小さくするためのエンコードなのに、ちょっと大きくなってますやん…。orz
 具体的には、旧バージョンでエンコードした時に15分で約310MBくらいで収まっていた番組が、新バージョンでエンコードすると約460MBくらいになります。
 約1.5倍です。設定は同じです。
 これは地味にキツイですね…。
 サイズが膨れると、後々DVD-RやBD-Rにバックアップする時にサイズオーバーで1シリーズがまとめて入れられなくなる事が懸念されます。

2. 5.1chの番組の音声が勝手に2chに変更される

 これは多分バグではないかと思うのですが、エンコード時の設定でも「5.1ch」と表示されているにもかかわらず、出来上がった動画を再生すると2chになっている…というものです。
 お陰で映画とかをエンコードして保存すると音が劣化して困りました。
 具体例を挙げますと、2年くらい前にNHKBSハイビジョン(今のNHKBSプレミアム)でスターウォーズが6作品一挙放送された時があって、録画したはいいものの、旧バージョンでは解像度が崩れる問題があってうまくエンコード出来ず、最近までtsのまま放置⇒新バージョンで改善されたのでエンコード⇒解像度は問題ないけど音声が若干チープに…という事がありました。
 どうすれば回避出来るんでしょうね?
 一応、設定で「可能ならば元音声パススルー」にチェックは入れているのですが、今までパススルーできていた音声が新バージョンでは不可能だったという事でしょうか?

3. 一部の番組で音ズレが発生する

 若干上の問題と関連しますが、今まで「可能ならば元音声パススルー」にチェックを入れる事で回避できていたはずの音ズレが、新バージョンでは発生するようになりました。
 これは痛い。痛すぎる。音がズレた動画は保存するに値しないと考えていますので、エンコード後のmkvは即破棄してtsのまま保持する羽目になります。



とまぁ、こんな感じでしょうか。
新旧どちらのコンバータにも一長一短があるので、前のバージョンと並行して使えるようにしないとダメかもしれませんね…。

基本的には旧バージョンでエンコードして、解像度問題が発生してダメそうなやつを新バージョンでエンコード…というやり方が一番理想的かなと思います。
処理時間は新バージョンの方が速い事を考えると、むしろ新バージョンでダメだった動画を旧バージョンでエンコード…というやり方の方が良いかもしれませんが。

いずれにせよ、両立させるやり方を探してみる事にします…。