ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

非正規労働者が能書きをたれてやる このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2018-01-14

沖縄の軍事基地問題を沖縄の人はどう考えているのか?

 昨年末、ウーマンラッシュアワーの漫才が話題になった。それまで日本のお笑いが取り上げてこなかった原発・基地問題なんて、一種タブーな政治問題をネタにして、それをテレビでやっちゃったのだ。

 多くの人たちがこの漫才に衝撃を受けて、感動したなんてことを言う人さえいた。
 原発や軍事基地なんて問題は、報道ベースではそれなりに取り上げられたりはするが、お茶の間レベルのテレビではなかなか登場することはない。なんか、裏に何かあるくさくて、気軽な話にはならないのだ。
 
 ウーマンラッシュアワーのネタが衝撃的だったのは、本来もっと関心を持つべき問題を、裏があるくさい故に見て見ぬふりをしている日本人の欺瞞をついたからだ。

 
 そんな状況だから、それらの問題について、私もよく知らない。特に沖縄の基地問題なんて、ほとんど何も知らない。沖縄の人たちは基地問題をどう考えているのか。

 何となくだが、きっと沖縄の人たちは、基地に反対なんだろうな、くらいに思っていた。米軍軍人の犯罪が起こっても、地位協定によってまともな処罰もされないし、ヘリコプターが落ちても日本側はらち外におかれてアメリカが勝手に処理してしまう。
 そりゃ、怒るだろう。

 
 でも、実際はそうじゃないのか、なんてことがニュース女子で放送されて、実は沖縄の人たちは基地に賛成していて、現地で反対運動しているのは本土からきた運動家たちであるみたいに取り上げられていた。

 実際、本土の多くの活動家が反対運動に参加していて、基地問題の情報を発信している人たちも本土の人たちだったりする。とすれば、ニュース女子の情報もあながち嘘っぱちだと言い切れないかもしれない。

 ニュース女子の文脈で理解すると、基地反対運動をしているのは一部の過激な地元分子とつながった本土の左翼たち、もしくは在日外国人の運動家ということになる。さらに、在日の運動家は恣意的に運動を盛り上げるため、交通費を払って参加者を募っている。そういう活動が功を奏して、地元が迷惑がっている反対運動がいかにも沖縄の民意であるかのような印象を世間にあたえている。ということになる。
 放送では、運動に迷惑している住民のインタビューをとっていて、住民は基地に反対しておらず、逆に受け入れているように見える。


 一方で、沖縄のメディア、特に琉球新報・沖縄タイムズは鮮明に反基地の立場に立って報道していて、この二紙でほとんどのシェアを占めていることを考えれば、やはり沖縄の人たちは基地に反対していると思うのが常識的な見方なんだろうと思う。

 政治の世界でも、沖縄選出の国会議員のほとんどがオール沖縄の反基地の議員でしめられていて、それ以外の議員も諸手を挙げて今の基地に賛成という立場にはなっていない。
 そう考えれば、沖縄の人たちはみんな反対しているということでいいのかな、なんてことも思う。
 でも、基地を争点にした首長選挙で、自民党系の人物が当選していたりもするから、そう単純な話でもない。

 沖縄在住で選挙にも出たミュージシャンの三宅洋平が興味深いことを言っている。この人は山本太郎と組んで選挙フェスなんて新しいムーブメントを起こした人で、残念ながら落選し、さらにはマリファナ疑惑を持たれて政治の世界から身を引いた。
 この人が興味深い話をしていた。

 沖縄は基本的に血縁世界でいくら基地に反対でも、はっきりとそのことを表明することは難しい。親族・親戚の中には必ず米軍基地で働いていた人がいるわけで、基地反対を表明することは、その親族・親戚の人を否定することになる。だから表立って反対することは難しい。
 三宅が島の友達に辺野古ゲート前に来るように誘ったことがあったが、誰もやってこなかった。しかし、ネットで辺野古ゲート前の様子を配信すると、それを見て、三宅に敬意を表し、感謝する人が多かったというのだ。
 自分たちがいけないのに本土の人たちが頑張ってくれて。

 

 基本的に地域の住民感情は、その地域に住んで、皮膚感覚でつかむ以外にわかるわけがない。だから、安直にこうだ、というわけにはいかないが、少なくとも、多くの沖縄の人たちが基地に対して複雑な感情を持っていることは間違いない。

 ニュース女子の流した情報というのは、やっぱりかなり偏ったもので、住民が基地を受け入れているなんてことはあるはずはなく、かといって、仕事・生活に基地に関わっている人たちも多いため、単純に反対という立場にも立てない人も多いんじゃないか。


 先の大戦のいびつな落とし子として基地が存在し、いびつなかたちで沖縄に根を張っている。根を張ってしまった以上、米軍に出て行けとはいえない状況の中、問題はどんどん難しいものになっていく。
 ただし、何とかしなければならないのは間違いないわけで、ウーマンラッシュアワーの漫才で言っていた「沖縄に押しつけ」ていることに対してきちんと目を向ける必要があるんじゃないか。


 

投稿したコメントは管理者が承認するまで公開されません。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証