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非正規労働者が能書きをたれてやる このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2018-04-03

森友問題の周辺が騒がしいことになっている

 最近、ニコ生・ツイキャスなどの個人のネット配信放送は、政治がらみのもの以外は見なくなってしまったのだが、以前は暇さえあれば、人気配信者の放送は見ていたりした。

 ネット配信草創期から活動し、今の放送文化を創った人が何人かいて、大御所扱いになっている。
 その中の一人に横山緑という人がいる。この人が声をかければ、多くの配信者が集まってくる、というくらいの大御所ぶりで、歌とか政治とかの特定目的で配信している人たちをのぞけば、配信者でその名前を知らない人はいないというくらいのビッグネームな人だ。

 覆面をかぶって、真剣にくだらないことを放送する。ドジで間抜けで、前準備に結構な時間をかけて、企画に向けて何日もその企画に対する思いを語った末に、実際に企画が始まると、さっさとギブアップなんてことがあったりする。
 正月に決めた数の神社を寝ずに歩いて参拝するという企画があって、楽しみにして待ち続け、放送が始まってさあ頑張れと思って視聴していたら、しんどくなってとっととリタイアした末に延々言い訳したりして、開いた口がふさがらず呆れかえった。
 しかし、このがっかり感を味わうことこそ、横山緑の放送の楽しみ方だ。
 がっかりする一方で、ふがいない横山緑を思い切りののしったりもできてしまうから、まさにサドマゾ両方の感情を揺さぶりまくるのだ。


 ドジで間抜けでとんちんかんな人柄はとても魅力的で、多くのファンがついている。最近は視聴はご無沙汰しているが、やっぱり結構好きで、Youtubeなどにあがった動画は時々チェックしていたりする。

 
 前置きが長くなったが、森友に横山緑がなぜ関係があるかといえば、横山緑が立川市議選にNHKから国民を守る党から立候補するなんて話があるからだ。
 立候補のために、横山緑が立川に引っ越して、立川で大盛りラーメンのチャレンジをして、やっぱり挫折して言い訳ををぐだぐだ言っている動画を見て相変わらずだなんてことを思った。

 正直な感想を言えば、半分まじめ、半分企画な立候補だと思う。政治に興味を持つ人が少ない今の時代、特に地方議会なんてほとんどの人が興味がない状態で、こういう立候補劇があって、少しでも話題になることはいいことじゃないかと思うのだ。



 横山緑の件は、それはそれなのだが、問題は、横山が公認を受けているNHKから国民を守る党のほうなのだ。党首の行動が、森友問題を解明しようと頑張っている人たちを烈火のごとく起こらせてしまっているのだ。
 このくそ大事な時期に、本当にとんでもないタイミングだ。

 きっかけはというと、トンデモ衆議院議員で有名になった上西小百合のマネージャーが、立花孝志に、著述家の菅野完に連絡するように勧めて、立花が菅野に電話したことだ。



 NHKから国民を守る党というのは、元NHK職員の立花孝志が、NHKの横暴に対抗するために立ち上げた政党で、文字通りNHKと戦うことを主な政策にしている政党だ。立花はユーチューバーで、受信料拒否を支援している動画なんかをYoutubeにアップしている。
 うさんくさい泡沫政党のように思えるかもしれないが、侮れないのは、すでに何人か地方議員を当選させていることだ。立花孝志も今は葛飾区議会議員だ。

 NHKを徹底的に攻撃している立花が、なぜか森友問題も追いかけていて、森友問題の関係者に接触して、いろいろ調べてYoutubeで語ったりしている。


 その立花に上原小百合のマネージャーが、どうせ森友問題を追いかけるならと、同じく森友問題を追いかけている菅野に電話することをアドバイスをして、実際に電話したことで大騒動になってしまったのだ。



 菅野完という人は、『日本会議の研究』という本を書いた人で、なんかよくわからない状況の中、籠池夫妻に代わって取材を受け、テレビに映し出されていた人だ。

 悪評の多い人で、ネットを見るとあちこちでこの人に対する罵詈雑言が踊っている。以前は反原発や反レイシズムの運動に関わっていて、お金の使い込みや女性に対するわいせつ行為が問題にされてもいる。


 さらには、性格にも偏ったところがあって、この人自身は非常に頭のいい人なのだが、知性至上主義なところがあって、頭が悪いとみなしたら、「頭が悪い」「程度が低い」とか言って、ぐうの音も出ないほどにけちょんけちょんに攻撃する。
 敵と見なした人にも同様で、汚い言葉を使って、徹底的に責め立てる。
 身内の仲間からも性格が悪いとか、嫌われ者だとか、金と女に汚いだとか当たり前のように言われている。

 ただし、この菅野という人の何がすごい人であることは間違いなく、性格が悪いとか、嫌われ者とか言われながらも一緒に活動しようとする人がたくさんいるのは、その情報収集能力、分析能力が極めて高いからだ。さらには政治・経済・歴史に対する見識は深く、アジ演説で普通なら出てこないような語彙がどんどん飛び出してくる。
 


 今、『日本会議の研究』を読んでいるが、こんなもの、そうそう書けるものではないなんてことを思う。
 日本会議に初めて手をつけたのが菅野で、まだ誰も踏み込んでいない分野で、一から資料を集めて、人から話を聞いて、これだけまとまったものを書ける人なんて今の時代ほとんどいない。
 先人達が開拓し尽くして高度な研究を残している分野なら、資料集めも簡単だし、すでに見本があるのだから核心部分がどこにあるか理解することもさほど難しいことではない。しかし、誰もやっていないことを一から開拓するとなると、とんでもないエネルギーが必要になる。とにかく資料になりそうなものは片っ端から当たって、その資料の中から使えるものを探すところから始めなければならないのだ。
 
 確かに、今の時代でも、いわゆる評論家とかジャーナリストという人たちはたくさんいる。しかし、菅野がやっているような面倒な作業をしている人なんてほとんどいない。多くが目の前に現れた事象や事件に対して今までの経験や知識を使って批判や論評をして、それで俺すげえ、な顔をして得意になっていたりする。非常に効率的で、無駄はなく、ビジネスとしてはいいのかもしれないが、それが本当に評論家とかジャーナリストとかいえるのか、ということだ。
 

 その菅野が森友問題にずっと関わっていて、間違いなく今、日本で一番森友問題に詳しい人物になっている。人物的に評判が悪いため、なるべくテレビ局もこの人とは関わりたがらないようなのだが、テレビで使われる資料は菅野の提供のものがいくつもある。よく見ていればわかるが、何かの資料が映し出されたとき、結構な確率で「提供 菅野完」と書かれていたりする。

 明らかに『日本会議の研究』のとんでもなく労力を要する手法が森友問題に活用されていて、森友に関係することは徹底的に資料を集め、徹底的に調べ上げている。その結果、菅野しか持っていない資料資料やがたくさんある。そのため、テレビ局も菅野に頼りたくなくても頼るしかないということになってしまっている。


 

 さて、上原小百合のマネージャーから始まった今回の騒動だが、何がいったい問題になっているかということだが、本来なら菅野ほど緻密ではないにしろ、立花も森友問題を追いかけているのだから、連携できれば、相乗効果を生みそうなものなのだ。
 だが、現実は最悪なことになってしまった。

 立花は菅野に電話する様子をYoutubeにアップしたのだが、それを見ると、だめだ、こりゃ、となってしまった。
 初めての相手にいきなり電話をして、それをアップしてしまうとか、菅野が立花の取材のあり方に疑問符をつけるとか、こまかいことはいろいろあるが、何より、立花が森友問題を同和の問題とつなげてしまっていることで、ため息が出てしまった。


 一応、同和について簡単に説明すると、ずっと昔から、農村で暮らす村人達と、外れて暮らしている人たちがいて、その人達が江戸時代の身分制の固定とともに、アウトオブカーストの扱いを受けるようになった。その人達がいわゆる同和の人達だ。多くが不浄と見なされる仕事、逆の見方をすれば神聖なことを行う仕事に従事していた人達だ。たとえば、屠殺であったり、動物の皮を扱う仕事であったり。
 その人達に対する差別意識が、今はかなり薄まっているとはいえ、まだ根強く残っていて、結婚などの段階でそのことが露見するなんてことがあったりするのだ。
 文化的にも言語的にも違いのある外国人差別と違って、同じ日本人であるにもかかわらず、長く差別の対象になっていたのだ。根は相当深いというしかない。
 

 菅野自身が同和出身で、解放同盟に属して活動していたこともある。当然、同和問題についてはかなり敏感に反応するのが当たり前で、先入観なく電話の会話を聞いていたのだが、立花の話からは、森友事件に同和がどう関わっているか、よくわからないのだ。よくわからないけれど、それでも同和問題が絡んでいると立花は言う。

 昭和の時代、エセ同和なんて人達がはびこって、行政の押しかけて、利益を得たもの達がかなりいた。歴史的に差別をしていたという後ろめたさを多くの人達が持っていて、そのことにつけ込んで、何でも差別だと言って大暴れして、恫喝・脅迫する。行政側は後ろめたさと恐怖から要求を飲むなんてことが起こっていた。
 ちなみに実際にそんなことをしていたのは、多くは同和とは関係のないちんぴらやくざの類で、解放同盟もエセ同和の問題には頭を悩ませていたなんて話もある。


 立花によれば、森友問題についても、エセ同和と同じ構図があるんではないか、という話だ。
 かつては差別を使って利権を得ていたものが、今回は差別を安倍昭恵に置き換えて同じ構図で利権を得たということらしいのだが、???となるしかない。
  森友建設に関わった業者の一つに同和系の企業があったということもあるらしいが、そのことをもってエセ同和と結びつけるのは無理がある。その企業がエセ同和の利権取得の方法として、差別を安倍昭恵に置き換えて行使した???
 むりくりで強引過ぎる。
 これなら、同和の話を外して、単に安倍昭恵の名前を使って恫喝したといった方がすっきりする。
 というか、これなら同和の構図なんてとってつけたとしか思えない。


 今の時代、表面だった差別は確かになくなってはいるが、間違いなく社会の奥底には差別意識は残っていて、何かのきっかけでそれが起き出す可能性が大いにある。もしかしたら、そのきっかけが立花の発言になるかもしれないのだ。
 

 さらには立花はその話に根拠はないといい、同和の件は推測だと普通に答える。同和問題についてそれはさすがにまずいし、多くの人達が怒り出すのは当然のことというしかない。
 同和のような微妙な問題は、確実な根拠や証拠、裏付けをもって発言しなければ、それが多くの人を傷つけ、場合によっては差別を呼び起こす可能性がある。

 ネットを見ていると、森友と同和を結びつける話が結構あがっていて、あるジャーナリストなんかははっきりとは言わないが暗に裏に同和が絡んでいることをほのめかしたりもしている。
 多分だが、どう考えても同和とは関係ないにもかかわらず、取材で話をする人の多くが同和の話題を持ち出しているんじゃないかと思う。同和に関する強い偏見が多くの人にあって、それ故に、同和だからこういう問題が起こったという、無理に同和と結びつけた話になってしまっている可能性が高い。


 ただ、立花の話を聞いていると、どうも悪気があって同和の問題を持ち出しているようではない。同和問題の重さを認識していないがゆえに無邪気に軽く取り上げている節がある。自分が差別するつもり、差別しているつもりはないのだろうが、少なくとも市会議員とはいえ、公人である以上、知らなかったではすまないように思う。
 どう考えても、森友事件において、同和問題は本筋とは関係のない、どうでもいい事柄でしかない。差別を安倍昭恵に置き換えた同じ構図なんてあまりに飛躍しすぎた話だ。


 この立花と菅野の電話によって、今とんでもないことになっている。

 立花は籠池夫妻についている弁護士は変えようなんて話をしている。菅野完と関わりのある人物らしいのだが、これを立花は立花系の弁護士に変えてしまうことを検討しているらしい。
 

 今回、立候補予定の横山緑は、今回のような騒動を知ったら、きょとんとして、どうしていいかわからなくなるに違いない。訳がわからず、何も言えずに、黙り込む姿が目に浮かぶ。どう考えても、半分企画の立候補が、こんな騒動のさなかになるとは思わなかっただろう。
 

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