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非正規労働者が能書きをたれてやる このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2018-06-04

インターネットは世の中のトレンドを勘違いさせる

 少し前まで、ニコ生、ツイキャスなどの個人配信にはまっている。誰でもインターネットで生配信できるサイトで、そこから面白い人達が出てきていて、その面白い人達の配信をずっと見ていた。
 テレビのような規制がないため、とんでもないことをやったり、とんでもない事態になったりしていく。そのとんでもないことの多くが半分台本で、半分本当で、虚実の狭間なストーリーだったりする。

 男女の間の物語でも、ラブホテルに行って、女性に逃げられた、なんてことをやっていても、それが台本で、実際には関係を持っていたなんてこともあるし、逆に、関係を持ったなんてことを言っていても、それが台本で、本当は何もなかったなんてこともある。

 テレビなんかよりも面白くて、配信サイトに張り付いたりしていた。いつ何が起こるかわからないから、とにかく目が離せない。
 海にクジラを見に行ったら、クジラが現れるまでの待機時間で時間がつぶれてしまうが、個人配信サイトも同じで、いつ何が起こる何がわからないため、待機時間もずっと画面の前に張り付いてしまう。結局クジラは現れなかったなんてこともよくあるが、それでも、目が離せなくなるのが個人の生配信だったりする。
 それで、時間のほとんどをネットの個人の生配信視聴に費やすなんてことになっていた。



 個人配信にはまる前は、政治。
 山本太郎にはまって、山本太郎関連の動画、サイトを見続けていた。街頭演説に、講演会、選挙応援。もっとさかのぼって、2012年・2013年の山本太郎の選挙戦なんかも見るようになって、山本太郎漬けになっていた。

 山本太郎は、まったく世の中の空気を読まない。そして、空気を読まないことで孤立し、反発を受けることを恐れない。

 びっくりしたのが、山本太郎の経済政策で、やっぱり世の中の流れ・流行まったく無視なのだ。
 松尾匡をいう、マルクス経済の流れをくむ傍流の経済学者の理論に共感し、一緒に勉強会までやって、学んでいく。
 その結果、山本太郎は消費税廃止なんてことまで言っている。ポピュリズムの人気取りで言っているのではなく、理論的背景を持って廃止と言っているのが山本太郎で、その経済政策を強く支持する人も出てきている。評論家の宮崎哲弥も、山本太郎の経済政策を賞賛していたりする。

 冷静に考えれば、当たり前で、これだけ格差が開いたら、消費税なんて悪税でしかなくなる。金持ちはどんどん貯金が増えて、貧乏人はお金が全然足りない状況なのだ。となれば、入ってきたお金のすべてを使わない金持ちは収入すべてに税金はかからないが、全部を使っても足りない貧乏人は収入すべてに税金がかかる。借金があったりしたら、借金で使ったお金にも消費税がかかる。
 そう考えれば、消費税が貧乏人からお金を巻き上げる制度だというのがよくわかる。
 それを山本太郎が主張していて、すげえ、と思ってしまった。

 そんなこんなで、山本太郎漬けなしばらく続いていた。



 
 インターネットというのは、興味のある何かを見つけたら、いくらでも関連のサイトを見つけられる世界で、興味のある何かの世界をいくらでも広げられる。個人生配信サイトであれば、いくらでも過去の配信動画が残っているし、山本太郎に関しても、いくらでも動画があがっている。
 だから、次から次へと見続けるようになり、場合によっては一日中見続けるなんてことになっていく。
 そうなったとき、感覚的にどうなるかといえば、世の中の感覚とどんどんずれていって、目の前のネットの世界がすべてであるかのように思い込んでしまう。 


 世の中の感覚というのはこんな感じでできてくるんだと思う。世の中の多くの人達がこう思っている。それに反発する意見がいくつかあって、一番大きな反発がこれで、その次がこれ、興味のない人も一定数いる。その話題について知らない人もそれなりにいる。
 で、それぞれの人達の意見や考え方がわき上がって、混じり合って醸成されていくのが世の中の感覚ってものなんだと思う。
 大多数の人達が熱狂的に思っているなら、世の中の趨勢ということになるだろうし、反対が多ければ世の中の反発、知らない人や興味のない人が多ければ、世の中の無関心なんてことになっていく。

 普通に生活していれば、誰もが世の中の感覚というものをさほど間違うことなくとらえることができると思う、インターネットにはまり込んだとたんに、世の中の感覚なんてわからなくなっていく。冷静な判断なんてできなくなっていく。


 山本太郎にはまり込んでいるときは、みんな山本太郎をよく理解していて、を支持しているに違いないと思い込んでいた。
 ネットではサイトを選んで見ているため、そうそう反発の意見なんて目に入らない。たまに目に入ると、どこにでもいる何にでも文句を言い出すおかしなやつ、なんてことを思ってしまう。
山本太郎支持なサイトを延々見続けていたら、世間はほとんど山本太郎なんじゃないか、と思い込むようになる。
 当然、そんなだから、自民党支持者なんているわけがないと思ってしまうし、選挙で自民党が圧勝するなんてあり得ないなんてことも思ってしまう。

 でも、世の中は全然違っていて、山本太郎なんて、多くの人達が能力のないタレント議員だと思っているし、何を言っているか・何をしているかなんて知らないし、興味もないし、もっといえば嫌いだったりするのだ。
 逆に世の中的には山本太郎なんかより自民党を支持しているというのが現実だったりする。


 個人の生配信にしても、はまっているときは、人気配信者は、世の中的にも結構な人気者に違いないなんてことを思ってしまうが、実際には、世間の人はほとんど誰も知らない。非常に狭い狭い範囲の世界でしかなかったりするのだ。たまに身近な人に話題を振ったりもするが、本当に誰も知らない。本当に誰も知らないのだ。
 しかし、本当に誰も知らない非常に狭い狭い世界をすべての世界であるかのように錯覚させる力をインターネットというものは持っている。

  いくらでもサイトがあって、自分の興味のあるものだけ追いかけることができ、興味を満たし続けることができるから、他の世界が見えなくなる。で、いつの間にやら、自分の興味ある世界が、世の中も興味を持っているんだ、なんて感覚に陥ってしまう。

 なんか、怖いことだと思う。
 
 

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