2012-01-23
■[図書館]図書館を題材にした館種別おすすめ図書館漫画一覧

最近収集している図書館漫画をリスト化してみました。今回は図書館がメインテーマであることに焦点をあてていますが、例えば「草子ブックガイド」のように、話の一部にしか登場していないものも取り上げます。また、単に図書館が出てくるだけではなく、”図書館らしさ”を描いている漫画を集められると良いなと思います。(学校図書館、図書委員を含めると膨大になってしまいますので、「草子ブックガイド」*1以外は今回は外しました。)
図書館漫画についてのより詳細な(ほぼ網羅的な)データは図書館漫画データベース - Yahoo!ブログに集められています。このリストはそれよりももっと大雑把に、「図書館をテーマに据えた」漫画を扱ってみたいと思います。データベースの方を見ていただければわかりますが、意外と図書館を扱った漫画は膨大にあるので、今回は自分の主観と好みによるリストであることをご承知おきください。
公共図書館
- 作者: 埜納タオ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2011/10/17
- メディア: コミック
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詳しくは正統派図書館漫画、誕生!/埜納タオ「夜明けの図書館」 - 図書館学の門をたたく**えるえす。を参照ください。作者さんのインタビューはE1252 - マンガ『夜明けの図書館』の作者・埜納タオさんインタビュー | カレントアウェアネス・ポータルです。
- 作者: 西炯子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/05/10
- メディア: コミック
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- 作者: 西炯子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/11/10
- メディア: コミック
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- 作者: 羽柴麻央
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: コミック
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短篇集で一話目が図書館に関するお話。図書館を抜きにしても素晴らしい漫画。
- 作者: びっけ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/07/07
- メディア: コミック
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厳密に現実世界であるわけではありませんが、公共図書館(移動図書館)・本と戦争を通じたお話の「朗読時間」が収録されています。詳しくは2010-08-15 - 図書館学の門をたたく**えるえす。を参照ください。
- 作者: 河路悠
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1996/08
- メディア: コミック
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- 作者: 河路悠
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1997/02
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- 作者: 河路悠
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1998/02
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- 作者: 河路悠
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1998/10
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少しオカルトチックでファンタジーですが、公共図書館が舞台のシリーズです。物語的に齟齬はなくても、唐突に終了しているのが残念。。
学校図書館
- 作者: 玉川重機
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/23
- メディア: コミック
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厳密には本を紹介する漫画ですが、学校図書館を扱った話が素晴らしかったので。レビューするのが困難な一作( 『草子ブックガイド』というマンガのこと 読書猿Classic: between / beyond readers)ですが、いつか書きたいです。
私立図書館
- 作者: 篠原ウミハル
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/08/09
- メディア: コミック
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- 作者: 篠原ウミハル
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2012/01/16
- メディア: コミック
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詳しくは篠原ウミハル「図書館の主」 - 図書館学の門をたたく**えるえす。をどうぞ!
- 作者: 江平洋巳
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/05/26
- メディア: コミック
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これもオカルトチックなファンタジーですが、図書館は現実のものなので。少しシビアですが、良いお話です。
- 作者: 林みかせ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2005/10/05
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本を全く読まなかった女の子が図書館に関わる、少女漫画らしい少女漫画。
- 作者: 刻田門大
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/08/12
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ほのぼの4コマ漫画。
(注・ボーイズラブ漫画です)
- 作者: 隆巳ジロ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: コミック
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こういう本もあるということで。
その他(ファンタジー)
- 作者: 芳崎せいむ
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/10/29
- メディア: コミック
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全ての本を持つ「鞄図書館」を持って世界中を旅するお話。移動図書館、貸出や返却、貸出期間を遵守しなければいけないところなど、ファンタジーであっても図書館の要素が強いお話です。
- 作者: 丸山薫
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/06/15
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いろんなファンタジーな仕事をテーマにした短篇集で、ファンタジー世界の公共図書館を扱ったものがあります。知識の保存、継承という意味で面白い。
- 作者: 赤星治人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/08/09
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- 作者: 赤星治人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/01/06
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少し図書館とはかけはなれたファンタジー漫画ですが、記録、アーカイブがテーマです。
図書館漫画について
図書館に関する小説はたくさんありますし、図書館を扱った漫画もたくさんあります。そこには、やはり「図書館」というテーマに魅力があり、「図書館」の文脈で語られるべきことがたくさんあるからなのだと思います。しかし、図書館に関する物語のレビューでは、「図書館」という言葉でひとくくりにされてしまいます*2。図書館には公共図書館も学校図書館も大学図書館も私立図書館もあり、その区分によってそれぞれ異なる物語があるはずなのに、その違いに言及されることはほとんどありません。それはちょっともったいないことなんじゃないかと思います。図書館というテーマに魅力があるからこそ、もう少し細かくみてみたいと思ったのが、今回のリストを作った一つのきっかけです。
もう一つは、最近のレビューにも書きましたように、自分は小説ではなく「漫画」であるということを大きな利点と捉えます。絵と簡潔なセリフで表されるということは素晴らしいことです。なぜなら、難しい言葉を知らない人でも理解でき、分かりやすく、伝わりやすく、印象強く相手に訴えかけることができることです。図書館はもっと多くの人に知られるべきだと思いますし、そのためには漫画というコミュニケーションツールを通じて多くの人に訴えかけることが有効な手段の一つなのではないかと思います。
ということで、小説や映画に比べて言及されることが少ない「図書館漫画」を集めてみました。興味を持った方は、ぜひぜひ読んでみてください。
「姉の結婚」(1/23)、「青色図書館」(1/24)を追加しました。
2012-01-21
■[図書館][感想]篠原ウミハル「図書館の主」

- 作者: 篠原ウミハル
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/08/09
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- 作者: 篠原ウミハル
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2012/01/16
- メディア: コミック
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(以下ネタバレあり)
「図書館の主」は私立の児童図書館を舞台にした図書館漫画です。タチアオイ図書館で働く司書の御子柴くんと児童書をテーマに、図書館や物語にまつわる出来事などが描かれています。帯の文句にあるように、基本的には児童書がメインなのですが、私立といえど図書館にまつわる話も細かく描写されているのがポイントです。
例えば2巻収録の第11話「書店と図書館」では、お客さんが自分よりも御子柴くん(司書)を頼るのに嫉妬した伊崎くん(書店の店員)が「あんたんとこみたいな図書館があるから 本屋の売上が落ちるんじゃないか!!」「お前ら図書館が本を潰しちまうんだよ!」と声を荒らげて詰め寄ります。
そんなとき、伊崎くんの上司が図書館に来館し、伊崎くんは自分の勤める書店からタチアオイ図書館が図書を購入していることを初めて知ります。一冊や二冊購入したって、たくさんの人がそれを借りていくじゃないかと反論する伊崎くんに、御子柴くんは冷静に図書館が一冊に対して一年に貸し出せる人数はそう多くないことを指摘した上で、さらに言葉を続けます。
自分が好きだと思う本を見つけた子は 本を読むことの楽しさを知ることができる
本を読む楽しさを知れば 自然と読書量も増える
本を読む習慣を身につけることができるんだ
そうなると借りるだけじゃ物足りなくなる 自分の手元に置きたい本が必ず出てくる
本を読む習慣の出来た子は 自然本を買うようになるだろう
これに対して、伊崎くんの上司もこう続けます。
つまり図書館ってのは 自分で本を買って読むきっかけを与えてくれる所なんだよ
図書館で本を知って 本屋で本を買う
図書館と本屋ってのは そんな関係でありゃいいって俺は思うがね
この言葉がすごく好きになりました。図書館情報学的には貸本屋論争といって図書館と出版社の対立は重いテーマになっていますが*1、重い話に気を取られて、大切な事を忘れていたことに気付かされます。もちろん出版社の方には日々の暮らしがかかっているので、こんな安易で楽観的な考え方にはならないと思いますが、図書館も本屋も、本を読む人がいなければ成り立たないということ、何より大事なのは本への興味を持ってもらうことを実感しました。
第11話は図書館寄りな話でしたが、全体的には児童書の物語と登場人物、特に子どもとの関係などを上手く絡めて描いている漫画で、思わず児童書を読み返したくなること請負です。
ちなみに、取材協力;千代田区立千代田図書館及び国立国会図書館国際子ども図書館らしいです。図書館で学んだ人が起業家になったり本を出版したりという話は聞きますが、「夜明けの図書館」も含めて、図書館を取材して図書館漫画というのも良いですよね。
先日レビューした「夜明けの図書館」やまだ記事にできていない「草子ブックガイド」「鞄図書館」といい、最近は図書館漫画が豊作で嬉しい限りです。漫画や小説で図書館が扱われるたび、多くの人に図書館がどんな場所か、レファレンスとは何なのかということを知ってもらえます。特に漫画の良いところは、絵の描写や簡潔で力強いセリフで読者により分かりやすく、伝わりやすく、印象の強い伝達手段だということです。図書館は多くの人に知ってもらわなければ、使ってもらえません。使ってもらわなければ、その良さを知ってもらえません。でも漫画があれば、利用したことのない人でも図書館の良いところが伝わって、「行ってみたい」「本を読んでみたい」と思ってもらえます(もちろん小説も同じです)。だから図書館漫画がもっと多くの人に読んでもらえれば良いなと思いますし、これからもできるだけ紹介していきたいと思います。
*1:詳しくは「公共図書館の論点整理」
2012-01-20
■[図書館][イベント]第10回図書館系勉強会「日本の刑事施設内での書籍などの取り扱いについて」

年が明けましたので、久しぶりに図書館系勉強会を開催しました!
今回の発表は今までで最年少の、学部3年生の水上さん(@hebiko)が担当してくれました。今回の記録も、個人の主観の入った調査による発表であること、また他人が聞き取れる範囲での記録になっていることをご理解いただきつつ、ご覧いただければと思います。
- 刑事施設とは
- スライド参照
- 刑事施設および被収容者などの処遇に関する法律
- 自由刑及び未決拘留を執行する施設
- 刑事施設内で書籍の取り扱い
- 書籍などの種類
- 自弁の書籍:収容者が自分で購入するなどした書籍
- 備付書籍:刑事施設に備え付けられている書籍
- 今回は備付書籍について!
- 貸与方法
- 貸与日を予め定めて告知すること
- 例えば以下の方法など(刑務所により異なる)
- 被収容者を図書室に連行し、開架式の書架から選択させるなど
- 工場、居室棟に書架を設置して選ばさせる(一般貸与本)
- 目録を作成し、そこから選ばさせる(特別貸与本など)
- 貸与日
- 「1月につき2日を下回らない範囲」という規定
- 受刑者でも週2回あったり、毎日貸出できたり
- 貸与冊数・期間
- 「2個を下回らない範囲」
- 昔は「3冊まで」という規定だったので、おおむね3冊が多い。現在はどうなっているかわからない
質疑
- 選書はどうなっているのか
- 受刑者リクエストを受けているところもあれば、そうでないところもある
- 受刑者インタビューなどはないのか
- インタビューはないが、アンケート調査を行なっており、「良かったこと」の3位に読書が入っている
- 書籍は月2回買う日が決められており、その冊数も定められていることが多い
- ただ、差し入れに関する制限はない。刑務所内でたくさん読んでる人は差し入れされてる人
参考図書
- 作者: 中根憲一
- 出版社/メーカー: 出版ニュース社
- 発売日: 2010/04
- メディア: 単行本
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個人的に、日本では「刑務所図書館」とは呼ばれていないにもかかわらず、その役割は図書館に類似していて(特にカード目録の利用など)図書館と図書館でないものは何が違うのだろうと気になりました。
次回は自分が担当になりましたが、これから何やるか決めるところなので(^^;)上手くいけるか不安です…でもやるからにはちゃんとやりたい!ということで、また来週もよろしくお願いします。
2012-01-14
■[図書館]過去200年における”Library”の趨勢、及び"Library Science"から"Library and Information Science"への転換はいつ行われたのか/Google Ngram Viewerを利用して

Googleの“Google Books Ngram Viewer”というサービスがあります。このサービスについて説明した動画が面白かったので、1800年から2000年における図書館についても調べてみました。
“Google Books Ngram Viewer”とは
“Google Books Ngram Viewer”については、カレントアウェアネスが詳しく紹介してくれています。
2010年12月16日、米国のGoogleが、Google Labs内に“Google Books Ngram Viewer”というツールを公開したようです。Googleの説明によると、この“Google Books Ngram Viewer”は、Googleによる図書のデジタル化によって得られた一部のデータを基に、ある単語や文章が、1500年から2008年までの資料にどのように表れていたかをグラフで確認することができるものとのことです。提供されているデータセットは、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、そしてスペイン語の520万タイトルの資料から、5000億の単語を集積したコーパスに基づくものとのことで、データセット自体もダウンロードすることが可能のようです。
Google、デジタル化した資料に検索語がどのように表れるかをグラフ化するツール“Google Books Ngram Viewer”を公開 | カレントアウェアネス・ポータル
"Library"の趨勢
まず手始めに、そのままの”Library”という単語で調べてみました。その結果が以下の図です。1980年代から徐々に使われつつも、山なりになったあと、近年は利用が減少しています。
この山を拡大してみると、1975年ごろにピークを迎え、以降"Library"という単語が図書の中で使われなくなっているようです。
"Library Science"から"Library and Information Science"への転換はいつ行われたのか
もう一つ、"Library Science"から"Library and Information Science"への転換ということで、2つの単語の出現頻度を比較してみました。
グラフから、ある一時期に"Library and Information Science"が"Library Science"を上回っていることが分かります。この転換部分を拡大してみてみましょう。
転換は1996年に生じています。マイクロソフトがWindows95を発売したのが1995年ですから、コンピューターが一般に普及するにつれ、"Library Science"から"Library and Information Science"への転換が生じたのではないでしょうか。しかしどちらも、近年はその利用頻度が減少しています。研究分野として"Library and Information Science"が衰退傾向にあるということでしょうか。
あまりにも割合の差が大きくてグラフ上で比較出来なかったのですが、”Library Science”と”Library”のピークは類似しているように思われます。Libraryへの社会的注目が高まると同時に、Library Scienceも注目されるようになった、逆に言えば、近年の衰退はLibraryそのものが注目されなくなったためとも考えられます。
Libraryの出現頻度のグラフを、アメリカの図書館数や貸出冊数、利用者数、図書館予算、出版点数、市場、国家の財政などと比較してみると面白いと思います。またいつか時間があれば。
関連記事
- Google、デジタル化した資料に検索語がどのように表れるかをグラフ化するツール“Google Books Ngram Viewer”を公開 | カレントアウェアネス・ポータル
- Googleがデジタル化した「5百万冊の本から学んだこと」 | カレントアウェアネス・ポータル
- 5百万冊の本から学んだこと | Video on TED.com
- 過去数百年の言葉の盛衰が分かるGoogle Books Ngram Viewer(英語の本のみ)
- Google Ngram Viewerが決める史上最強の哲学者はプラトンだった…と思ったら 読書猿Classic: between / beyond readers
- 言葉のデータベースで遊んでみよう、Google Books Ngram Viewer | スゴモリ
2012-01-12
■[図書館]図書館法に規定されない図書館:図書館同種施設

図書館同種施設が気になっています。
図書館同種施設とは、図書館法上に規定されない図書館のことです。一般の図書館は教育委員会の所管にあたるのですが、図書館同種施設は主に首超部局が図書館を所管している場合にあてはまります。
図書館同種施設について以前こんなメモをとっていました。
- 図書館法上の図書館であれば、図書館法の規定を前提としているため、設置条例にはそれ以上の規定や名称・住所のみで済むが、公の施設としての図書館は図書館法を前提にできないので、設置条例中に図書館法に定められている事項をすべて規定しなければ、図書館法上の図書館と同じ機能を住民に保証したことにはならない。
- 図書館法上の図書館は、社会教育施設である以上、教育委員会が所管するものでなければならない。(地教行法23条、33条)
- 首長部局が所管する図書館は地方自治法第26条第2項を根拠としている。
- 地方自治法第26条に基づいて社会教育の一部を長部局に移すことは、明確な結論が出されておらず、今後慎重に議論されるべきものである。筆者は、移管を、地方自治法及び地教行法に抵触する可能性のあるきわめて不当なものと考えている。
図書館と法―図書館の諸問題への法的アプローチ (JLA図書館実践シリーズ 12)
- 作者: 鑓水三千男
- 出版社/メーカー: 日本図書館協会
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
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平成20年度社会教育調査によれば、全国の公共図書館3,140館のうち、教育委員会の所管でない図書館は6館ああります。*1
上記にあるように、明確な結論は出されていないものの、首長部局が所管しているにも拘らず図書館法上の図書館と同様に扱うことはグレーな判断だった気がします。例えば著作権法では、著作権法第31条<図書館等における複製>の規定において、「国立国会図書館及び図書、記録その他の資料を公衆の利用に供することを目的とする図書館その他政令で定めるものにおいては、…」となっているので、この場合における図書館が図書館法上の図書館であるとすれば、首長部局所管の図書館では認められないことになってしまうからです。
一方で現在では図書館などを含めたまちづくりを積極的に行うために、図書館を首長部局が所管することを良しとし、関係法規の方を修正すべきという意見もあります(指定管理者制度と公立図書館−制度面から見る指定管理者制度の問題点と可能性−)。





私は私設音楽図書館を作りたいと古書店を巡って書籍を買い集めております。
そして新刊書店に行きますと、「司書になるには」の本は多く見つけることが出来ますが、
「図書館の作り方」の本は見つけることができません。
司書や古株の書店員に聞いても見たことがないと言われるのですが、
何かご存じではありませんでしょうか。
よろしくお願いします。
私設音楽図書館、とても素敵ですね!
「図書館の作り方」の本については、確かにあまり聞いたことがありませんが、もしあるとすれば私立図書館を作られた方の本などがご参考になるのではと思います。
そういう本があるのかどうか、今は思い当たるところがないので、少し調べてみたいと思います。少しお時間をいただいて、もし何か見つかりましたら、ブログ記事か何かでお知らせしますね。
某大学で司書の資格が取れる公開講座が毎夏開かれるのですが、
志望動機にこのことを書くせいか、三年連続不合格となりました。
図書館員の雇用を増やすために愛書家に図書館を作ろう運動でもすればいいのに、と
ずっと思っております。