貸し出し履歴保存延長問題(まとめ)

自分用軽くまとめ

大元は1月11日の朝日新聞の「図書館の貸し出し履歴保存」という記事。それに対して東京の図書館をもっとよくする会の公式見解が発表された。

1月15日東京の図書館をもっとよくする会(履歴即破棄派)
「練馬区立図書館貸し出し履歴保存」報道に関して: 東京の図書館をもっとよくする会(旧ページ)
貸し出し履歴は個人情報保護のために破棄すべきだし、貸し出し履歴を保存したところで図書の保全には繋がらないと言う見解。
この見解が発表されてから、履歴保存問題が一気に広まった。

  

1月17日ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版(レコメンドサービス*1賛成派)
2008-01-16(Wed): 図書館での貸出記録の保存をめぐって−行政は説明責任を果たし、市民は慎重で冷静な議論を - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版
東京の図書館をよくする会の発表を受けての話。個別に触れた上で、レコメンドサービスを含めた様々な可能性について考慮したうえで慎重な議論を求めている。
個人的に、「貸出業務へのコンピュータ導入に伴う個人情報の保護に関する基準(1984年5月25日社団法人日本図書館協会総会議決)」は時効だと思います。。時代の変化に対応して欲しい。

1月17日簡単な日記(レコメンドサービス賛成派)
http://kamata.lib.teu.ac.jp/~tanabe/diary/20080117.html
実際に運営できそうなサービスのシステムの提案をされています。

1月17日novtan別館
図書館利用者として思うこと - novtan別館

あらゆるタイミングで、図書館が資料を管理するため以外には使用しない。これが原則であれば、13週間「資料を管理する」目的の為に残っていてもいいでしょう。

ということは、サービスに賛成するわけではないのでしょうか。でも履歴即消去には懐疑的。

  

1月21日かたつむりは電子図書館の夢を見るか(サービス賛成派)
貸出履歴の利用についての疑問(一歩間違うと絶望) - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)
マーケティング云々について、むしろ今まで触れられなかったことが不思議。属性データについて言及しています。

  

1月22日ある地方公務員電算担当のナヤミ(賛成派?)
2008-01-22

別に貸出しの手続きをとらなくても書き込みは館内で閲覧中である可能性も高いわけですから、はたしてこの図書館側の取扱いの変更理由に合理性があるかと言われると疑問がないわけではありません。

として、練馬区立図書館の措置に疑問を呈しつつも、レコメンドサービスについては賛成(?)ただ、属性取得よりも履歴よりのサービスの方がいいということでしょうか。

1月22日永字八法(軽い賛成派?)
図書館の貸出におけるデータマイニング - 永字八法
なぜそこまで過敏に履歴を消去したがるのかについて。

1月22日小宮日記(賛成派?)
http://d.hatena.ne.jp/mkomiya/20080122/p1
そういえばツタヤとかも履歴消去派なんですね。

1月22日Tohru’s diary
http://sakuraya.or.tp/blog_t/index.cgi

  

1月23日愚智提衡而立治之至也(サービス賛成派)
レコメンド!: 愚智提衡而立治之至也
履歴にこだわらないレコメンドサービスの提供について

  
1/2423:00Tohru’s diaryさんと愚智提衡而立治之至也さん追記。。見逃してました。すいません(><;
  

他、東京の図書館をよくする会からの派生じゃない(と思われる)記事

1月12日ヨコシマ審議会
http://blogs.yahoo.co.jp/yokoshimac/1016387.html
練馬区立図書館の対策について、図書の保全と言う目的には履歴保存は意味がないと反論している。

1月14日シロクマ日報
図書館がレコメンデーションする日:シロクマ日報:オルタナティブ・ブログ
サービスに賛成しつつも、プライバシーの面で慎重になるべき。リスクを犯してサービスを求めるのかどうか。

1月18日DORA-LOG
http://dora-hikarilibrary.air-nifty.com/doralog/2008/01/post_42eb.html
履歴引用のサービスについてシステム的なお話。。

抜けてるところ、間違っているところがあったらごめんなさい。随時訂正します。あとこのデザイン見難い。(追記)ので、デザイン変えました。引用が見難かったので・・・あとでまた変えるかも。オレンジは目に痛い(?)  
  
個人的には、利用者に保存か破棄かの選択権を与えた上でなら、レコメンドサービスは行っていいし、サービスとして行うべきだと思います。
図書館(司書?)はもっと自らそのシステムの発展を試みてもいいんじゃないかな、とか。そうしないと、いつか司書はなくなってしまうと思いますし、というかなくなるべきだと思いますけれども。成長しないものは生き残れません。図書館はそのシステムがなくなることはないでしょうけれど。

*1:ややこしいので、「履歴を保存し、それを用いて図書館の利用者に図書を紹介・推薦するサービス」を「レコメンドサービス」で統一します