スティーリー・ダン「プレッツェル・ロジック」(ASIN:B00000IPAC)

プリツェル・ロジック

私が一番好きなスティーリー・ダンのアルバム。もちろん「エイジャ」や「ガウチョ」はすごい作品と思うのですが、世に出たときから不朽の名盤然としているこれらの作品と比べて、この「プレッツェル・ロジック」にはどことなく気さくさが感じられるのです。
イントロがホレス・シルヴァー「ソング・フォー・マイ・ファーザー」のヒット・ソング「リキの電話番号」や、エリントンのカヴァー「イースト・セントルイス・トゥードゥル・オー」、どう考えてもバードのことを指しているとしか思えない「パーカーズ・バンド」と、彼らにしてはストレートにジャズへのオマージュを表しているように見える曲の存在や、まだ後期ほど洗練されていない、どこか癖のあるフェイゲンのヴォーカルが親しみを感じる原因でしょうか。リラックスして楽しめる好盤です。もちろん演奏の質の高さは折り紙つき。