V.A「アイドル・クリスマス」

RYOSEIさんからリクエストをいただいたので(笑)、早速取り上げました。主に80年代のアイドルの音源を復刻する「アイドル・ミラクルバイブル」シリーズから出たオムニバス・アルバムです。華やかなんだけど、どこか軽薄な雰囲気が全体的に漂うのですが、それもまたアイドル・ポップならではの味わいといえましょう。かなり楽しんで聴けちゃいました。アイドルには点が甘くなるなあ・・・。
1曲目に松田聖子「Pearl-White Eve」と早くも切り札を切ってきます。松本隆の作詞、大江千里作曲、編曲に井上鑑という布陣でスイートに迫る佳曲。続く南野陽子「恋人達のクリスマス」はワルツ・アレンジが私的ツボに来るんですが、ナンノの歌唱は感情表現が全くない見事なまでの棒うたいですね。河合その子国生さゆり、城之内早苗、渡辺美奈代、渡辺満里奈おニャン子のエースがずらりと揃った「Merry X'mas For You」は楽しげでいいですね。一転中森明菜「星のX'mas-Berry」はしっとり系。・・・と書いていくと疲れるので、以下特に印象に残った曲について触れます。伊藤麻衣子「X'masまでセンチメンタル」は作曲が大貫妙子。伸びやかな歌が耳に残ります。アレンジはさっぱりクリスマスっぽくないのですが、伊藤智恵理「Merry Christmas」は彼女の優れた歌唱力で聴かせます。後半のハイライトといってもいいかも。七つ星って全く知らないグループなんですが「リボン結びのWAKU WAKU」は上田知華の曲を清水信之がポップなダンス・チューンに仕立て上げた曲。榊原郁恵「東京聖夜」は他愛無いんだけど、結構気に入った曲。スカっぽいビートが楽しい。渡辺満里奈「クリスマスが来るまえに」はスペクター・サウンドもとぎのチープなアレンジなんだけど、満里奈が歌っているからまあいいや。ラストは柏原芳恵がしっとりと締めます。