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さよならテリー・ザ・キッド

2017/01/23

[]「動物戦隊ジュウオウジャー」45話〜46話を見て「おれはこれが見たくて特撮を見てんだよ!」って感動したのでどこらへんが良かったのか全部説明させてください

「動物戦隊ジュウオウジャー」の45話〜46話が良すぎました。ニチアサで初めてガチで泣いたので、その話をします

知らない人に説明しますと、ジュウオウジャーという戦隊は、初期メンバーは人間1人、ジューランドという異世界から来たジューマンという獣人みたいな種族(ただし人間の姿にもなれる)が4人というチーム編成なんですね。

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だからレッドのジュウオウイーグルこと風切大和は、人間界ルールがわかってないジューマン4人に対して唯一、常識人としてツッコむポジションで、序盤ではこのあたりがコミカルに描かれる場面も多かった。イーグルは武器もムチっぽい剣なので、それも相まってジュウオウジャー初期メン5人は「動物使いと動物4匹」みたいなイメージがあります。

レッドがツッコミ役って実はけっこう珍しいんではないでしょうか。今までのレッドは(追記:←これ「ここ10年ぐらいのレッドは」とかの書き方のほうがよかったですねすみません)「戦闘力は一番高いけど最年少だったり天然だったり俺様キャラだったりで精神的には未熟な面もある」というキャラが多く、ツッコミ役は別にいるイメージ。でも大和は、レッドという本来ならリーダー的ポジションなのに、動物たちに振り回されて気苦労が絶えないんです。とはいえ「まあいっか」って感じで明るくみんなと仲良くしてるし「振り回されて情けないヤツ」的な印象もない、超優等生キャラ。途中から加わる6人目、ジュウオウザワールドこと門藤操が度を越した卑屈でコミュ障でめんどくさいキャラなんですが、その操とも普通に仲良くなれるのが大和です。

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あと、いま上映中の「ジュウオウジャーVSニンニンジャー」っていう映画があるんですけど、この「VS」というシリーズはその名の通り現役戦隊と前年の戦隊が戦うシーンがお約束なんですね。お互いの誤解だったり、敵の策略にハメられたりが原因で。そのときに「え、こんな理由で戦っちゃうの?」っていう感じで争い始めるので、戦隊メンバーはそれまでのキャラが崩壊することも珍しくないんですが、「ジュウオウVSニンニン」では、ほかのメンバーが争ってる中で、大和だけはちゃんと「俺だけはしっかりしないと」って言ってたので、やっぱり歴代屈指の優等生レッドではないかと思います。

そんなふうに基本的に常識人で優等生でおまけに戦闘でも強い、完璧に見える大和だけど、唯一のウィークポイント家族の話でした。大和は叔父さんの家に居候してて、そこにジューマン4人も住んでるんですけど、なんで大和が叔父さんと住んでるのか、両親はいないのか、などの話は中盤まで語られませんでした。っていうか、家族の話になると大和がはぐらかしたり、叔父さんが無理やり話題を変えて、視聴者に謎を残してたんですよね。家族の話をされたときの大和が「その話題に触れるな」的な怒り方をするならともかく、笑顔でさらっとごまかすっていうコミュニケーション能力の高さもまた、逆に闇が深い感じがあったりして。

大和と父の関係について、中盤で「母親は死んでて、父親は生きてるけどどうやら大和と仲が悪い」ということが発覚したり、操が入院した病院医者がお父さんだったことで偶然にして唐突な親子の再会が実現したりはしてたんですが、なかなか親子関係の詳細は語られず、いよいよ本題となる45話です。

ふとした瞬間に、ジュウオウタイガーことアムちゃん(ホワイトタイガーのジューマン)と大和が2人きりになったんですが、そこでアムちゃんが「大和くんは自分のお家に帰らないの?」と問いかけます。病院での大和とお医者さんのやり取りを見て、「あの人がお父さんでしょ?」と1人だけ気づいていた彼女。ここで大和から父との軋轢について語られ、「大和の幼少期、母が死んだ時に父親は急患が入ったことで死に目に間に合わなかった」ということが原因であることが発覚しました。

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そこから大和は「お前なんか父さんじゃない」という「美味しんぼ」の山岡士郎みたいな状態突入したと。まあお父さんにだって事情があったのは理解できるけど、子供はそれを理解できずにトラウマになることもわかりますよね。

この告白を聞いたアムちゃんと大和のやり取りが超良かったんですよ。

アム「そっくりなんじゃない? 大和くんとお父さん」

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大和「……どこが」

アム「大事なことを全然話さない。まわりがどう思ってるかわかってない」

大和「………………!」

アム「一度、ちゃんと話してみたら?」

大和「無理だよ今さら……」

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アム「なんで? 同じ世界にいるのに? いつでも会いに行けるのに? たった2人の親子でしょ

アムというキャラはですね、序盤は単に「計算高いメス」っていう印象が強いんです。

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だけど話が進むにつれ、実はメンバーのことを一番見ていて、メンバー同士の確執中和する面も出してきてたんですね。あと彼女の象徴的なシーンとしては、最初のほうで書いたコミュ障の操くんに対して、「普段は卑屈だけど誉められると超がんばるし超強い」という彼のめんどくさい性格を知ったうえで、ちゃんとおだてて調子に乗らせることができるんですよ。

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相手を観察したうえで、必要とあらばボディタッチも辞さない。恐ろしい女ですよ。その洞察力をもって、大和に対しても「(憎んでいる)お父さんとそっくり」って、めちゃめちゃ痛いところをついてくる。

大和に父親の話を聞き出すときもですね、2人きりになった瞬間に「今しかない」って感じで一度ハッと気づいた深刻な表情をしたのち、がんばって笑顔を作ってから話しかけてるんです。「まわりがどう思ってるかわかってない」のセリフも、(もー、しょうがないな)と諌めるような「わかってないっ」っていう感じで絶妙な可愛らしい、かつ優しい言い方でした。

「同じ世界にいるのに? いつでも会いに行けるのに? たった2人の親子でしょ」っていう部分に関しては、アムは「帰りたくても元の世界(ジューランド)に帰れない」「ジューランドではお母さんと2人暮らし」っていう背景があるんです。それを踏まえて、自分とお母さんのことを思い出したら辛いだろうに、明るく振舞いながらの(でも目は笑ってない感じで)「なんで?」とグイグイ迫りながらの「たった2人の親子でしょ」ですよ。アムの小悪魔というか、ぶりっこな面って、言い換えれば自分の感情を押し殺して、計算で笑顔が作れる女なわけですよ。それがここで活きたわけですね。演じる立石晴香さんもこのキャラに合っててかわいいし、芸達者でした。

とはいえ、戦闘が始まってしまってこの会話は一旦終了。アムちゃんがせっかく追い詰めたのに! その後なんだかんだあって46話です。


ジュウオウジャー6人で強敵・アザルドの元へ向かっている時に街から火の手が上がるんですが、どうやら大和の父が働く病院も被害にあっている。ここでの大和とアムのやり取りもすごいんです。

アム「大和くん、こっちは任せてお父さんのとこに行きなよ」

大和「いや、今はアザルドを……」

アム「それを言い訳にしないで!2度と会えなくなってもいいの? 私達の前でそれを選ぶの!?

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大和「……分かった」

前回は優しい言い方だったアムちゃんが、ここでは泣きそうな声で絶叫。あーあ、優しいアムちゃんを怒らせちゃった。「私達の前でそれを選ぶの!?」は、「もう両親と会えないであろう私達の前で、死にそうな父親を助けられるチャンスがあるのに助けないの?」ってことですからね……。アムにここまで言われたら大和も動かざるを得ません。冒頭に書いた、ニチアサで初めて泣いたシーンはここです(※追記:ここのアムちゃんは「いつまでもうじうじしてる大和に怒った」というより「大和をけしかけるためにこういうキツい言い方を選んだ」みたいなほうが近いのかも。優しさが見える叱り方だった)。公式サイト見ると、やはり何度も撮り直すほどに力が入ってたみたいですね。

そして大和が病院にたどり着くと、ちょうど父の上に瓦礫が落ちてきたところでした。なんてタイミングだ。そして大和が「父さん!」と父に覆いかぶさったところで、7人目のジュウオウジャー、ジュウオウバードこと鳥人間のバドさんが飛んできて瓦礫を破壊。父は助かります。

大和とバドの関係を振り返ると、大和は幼いころ、山でケガして倒れているところをバドに助けてもらったことがあるんです。ジューマンじゃない大和がジュウオウイーグルに変身できるのは、ジューマンのバドから寿命と力をわけてもらったから。その後もバドはなぜか大和のピンチを何度か救ってます。

バドが大和と父を助けたあとには、父とバドの間で「バド……!」「お久しぶりです」という会話が。父さんがバドと知り合いだったことがわかり、大和は困惑しますが、バドが「俺の命の恩人だ」と告白。

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ここで色々と話が繋がってきました。バドが人間に襲われて(人間から見たら化物ですからね)重症を負ったのを大和の父が助けたことがあって、しかもそれが大和の母親が死んだ日だった。つまり父が妻=大和の母の死に目に会えなかったのはバドの治療をしてたから。さらに、バドが大和をこれまで何度も助けたのは、恩人の息子だから。

バドが大和の父に助けられたシーンの回想で、

バド「なぜ(人間じゃない)俺を助ける」

大和の父「生き物は皆、どこかで誰かと繋がっているものだ」

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というやり取りがあったんですが、大和の母も、死ぬ間際に大和に対して「この星の生き物は、みんなどこかで繋がっている。だから大和は1人じゃない」って伝えてるんですよ。

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その言葉を大切にしてるであろう大和は、劇中の要所要所で「この星の生き物は、みんなどこかで繋がっている」って繰り返し言ってきたし、その「繋がり」を絶とうとするヤツは許さないという姿勢を見せてきた。だけどそれは母だけじゃなく、憎んでたはずの父の信念でもあったわけです。この信念は、もしかしたら父が母に教えたことなのかもしれない。父親はこの過去が描かれるまで、「あの大和がここまで嫌うからにはどんだけ人でなしなのか」と思ってたけど、実はちゃんとしたお医者さんだったこともわかりました。バドとの再会のあとでも、被害にあった患者さんたちを励ましたりしてますからね。やはり大和と似てて、不器用なだけなんでしょう。海原雄山かよ。

正直、これまで「生き物はみんな繋がってる」っていう壮大なテーマでずっとやってきたのに、なんで急に大和と父親の個人的ケンカを掘り下げるんだろう? って思ってた部分もあるんですけど「こう繋げてくるか!」と唸りましたね。

そして「俺がいま生きているのは、父さんがバドさんを助けたから」と気づいた大和は、感情を持て余して混乱し、「うわあーーー!」と叫びながら走り出します。

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そのままほかのメンバーが戦ってる場所へ向かうために変身するんですが、「俺は……俺はァァァァーーー!」と叫びながらイーグルになって飛んでいくシーンはたまらないものがありました。あの優等生の大和が……。変身用のキーワードである「本能覚醒!」もここではちょっと違う意味に思える感じでした。

大和はメンバーと合流し、敵のナンバー2ぐらいである強敵・アザルドに立ち向かうんですが、ジュウオウイーグルが剣でラッシュするシーンの合間合間に、人間の姿の大和が「俺は……俺は……!」と感情を剣にぶつけるシーンが挿入される演出も新鮮でした。

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ラストに近い強敵との対決、かつ大和の諸々が明らかになった超重要な戦闘シーンで、特撮的に目新しい絵を入れてくれるのはうれしい。そもそも人間態の大和が剣を操る場面ってこれまで基本的になかったはずなので、このためにわざわざ剣さばきを練習したのかも、っていう点も含めた感動がありました。

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そのあと戦闘があり、さしあたって大和と父親の話は来週に持ち越しみたいですが、とにかくジュウオウジャーは最高です。子供向けのニチアサなのに、なんでこんな重いテーマやってんだ?と思う人もいるかもしれませんが、これってニチアサじゃないとできない話なんですよ。人間と異種族の間のファンタジーっていう面でもそうだし、そもそも50話近くかけてドラマを紡いでいくっていうのがほかの枠ではなかなかできないですから。こういうのを見たいから、大人になっても特撮見てるんですよ!というお話でした。ジュウオウジャーはあと2話、次回作の宇宙戦隊キュウレンジャーからでもいいので戦隊やライダーを、大人の皆さんにも見てほしいです。

2017/01/06

[]思春期の動物たちが恋に部活に、そして種の本能に悩む学園青春群像劇「BEASTARS」(板垣巴留)

「BEASTARS(ビースターズ)」1巻が発売されました。電子版も同時発売です。新人の板垣巴留先生による初単行本ですが、2016年に一番ツボを突かれた漫画なので皆さんにお勧めしたいと思います

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)

この作品人間っぽく暮らす動物たちを描いた漫画で、世界観がとにかくいいんですよ。彼らは2本足で歩いて言葉も喋るのに、動物としての本能やそれぞれの動物の特性も残ってます。そんな中で草食動物と肉食動物が共存してはいるんですが、草食と肉食の間にはどうしても壁があるんですね。なぜなら肉食は怖いから。舞台はある学園なんですが、肉食と草食の間には「同じ学校には通ってるけど寮は別々」「肉食は基本的に乳製品や豆からタンパク質を摂るけど、稀に肉食が草食を襲う事件がある」「ただし肉食が草食を襲うのがこの世界で最大のご法度」という距離感があります。「BEASTARS」の前にやってた短期連載「ビーストコンプレックス」でもこの世界観で、トラとビーバーの友情や、オオカミとラクダによる大人の恋といった、「肉食と草食は(本来なら食う食われるの関係だけど)仲良くなれるのか」的なことをテーマに一話完結のオムニバス形式で綴られてました。

2足歩行の肉食動物と草食動物が共存する設定について、「ズートピア」じゃないかよ、と思う人もいるかもしれませんが、板垣先生は美大生時代からこういう作品を描いてたし(短期連載時代はまだ同人誌がネットで買えたんですがもう削除されてるので悲しい)、最近Twitterにアップしていた小学生時代の絵も「ブレてないな〜」と思わせるものでした。

中学生ぐらいから海賊漫画のアイデアを溜めてた尾田栄一郎先生的な、「とにかくこれだけを描きたい」っていう狂気にも似た強い意志を感じますね。

で、その短期連載の「ビーストコンプレックス」がとにかく面白かったんで雑誌掲載時にネットで感想を検索しまくったんですけども、ダメな作品をナナメ読みしながら愛することが多いチャンピオン紳士(チャンピオン読者の愛称)たちも、「ビーストコンプレックス」は素直に絶賛してたんですよ。「なんでこんな作品がチャンピオンに」とか「これは近いうちにチャンピオン読者以外にも話題になるのでは」的な感想が多かった印象です。そしてその好評を受けた結果だと思うのですが、「BEASTARS」と改題して本格連載へ。短期連載時の設定を引き継ぎつつも、オムニバスではなく、ハイイロオオカミのレゴシを主人公にすえた物語としてスタートしました。

演劇部で裏方をやってるレゴシは大型肉食獣なのに気弱で繊細で、部活内の人間関係で色々あったり、その性格戦闘力の差に悩んだり、ふとした瞬間に本能が出て草食動物を襲いそうになったりします。レゴシのほかにも、草食ながら学園の頂点(ちなみにこれがタイトルの「ビースターズ」という称号で呼ばれるポジション)に立とうとするシカや、ビッチ扱いされてほかのメスから嫌われまくってるウサギとか出てきます。思春期の少年少女を丁寧に描いた群像劇の中に、「動物の本能」という要素がうまいことブレンドされている漫画、と言えばなんとなく伝わりますでしょうか。「若い頃ってこういうことで悩むよね」という人間くさいあるある”の中に、「動物が共存してる世界があったとしたら実際にこういう悩みがあるんだろうな」っていう“架空のあるあるっぽい出来事”が絡んでくるのが面白いです。

前述のビッチなウサギを例に出すと、平凡なドワーフ種のウサギのハルは、オスたちが「守ってあげたい」って勝手に寄ってくるタイプのメスなんですね。そのナチュラルなモテぶりのせいで、とある彼女持ちのオスから好かれてしまい、その彼女からは「私たちはウサギの中でも絶滅危惧種のハーレクイン種同士のカップルだったのに!あんたが遊びまくってること、学校中のオスに言ってやるわ!」ってキレられるという。ウサギ同士だけでこんなこと起きるんだから、色んな種類の肉食と草食が一緒に過ごす学校だとそりゃあ色々ありますよねー、みたいな作品です。

あとはとにかく絵がいいです。

↑にある画像1話めの見開き扉なんですけど、それぞれの表情もいいので「いろんな性格の動物がいるんだろうな〜」ってわかるし、「みんな制服着るの大変そうだな〜」とか考え出すと止まらないんですよ。一枚絵だけで色々と想像が膨らみます。本編でも、例えばトイレのシーンでは背景に超巨大なのから小さいのまで、いろんなサイズの便器が描かれてるんですね。リスからゾウまで通う学校なんだからそりゃそうだよな、とかそういうのを考えるのが楽しいので何回でも読めます。絵の情報量からいろんな設定を想像せざるを得ない感じは「ドラゴンボール」とか「ワンピース」に近いかも。

「BEASTARS」はネットに試し読みがあるので、1話を読んで気になる人はぜひ単行本を買ってみてください。「BEASTARS」の1巻に「ビーストコンプレックス」は収録されてませんが、週刊少年チャンピオン2016年13号〜16号に載ってます。チャンピオンは電子版があるのでバックナンバー買いやすいですよ。いつかこっちも単行本にまとまるといいな。

板垣巴留「BEASTARS」第1話 試し読み

https://arc.akitashoten.co.jp/comics/beastars/1

最後に余談ですが、作者の板垣巴留先生について、ネット上だと「板垣恵介の娘」って断定されて書かれてる場合もあるんですよね。でもあくまで「掲載誌と名字が同じ」っていうことと、「ビーストコンプレックス」初回掲載の翌週に、板垣恵介先生がチャンピオンの目次コメントで「持って生まれたな。板垣巴留。」と異例の言及をしてたことから出た噂ではないかと思います。公式には否定肯定もされてないはずですよ。

2012/08/31

[]『仮面ライダーW』は大人が見ても面白かったよ、という話

『仮面ライダーフォーゼ』からライダーを見始めて、過去ライダーをオーズ→ディケイド→電王と遡って見て、次は『W』を一気見したんですが、まー面白かった。今んとこライダーでは一番好きかもしれません。皆さんにも見て欲しいので、どこらへんが好きだったかを若干ネタバレありで書きます。みんなも見よう、仮面ライダー!(おれの特撮友達が少ないので)(あと大人が見てお金を落とすとグッズの種類が増えて楽しいので)

仮面ライダーWで特に良いのは、敵怪人に特殊能力を持ってるやつが多いところです。

人間が怪人に変身するための「ガイアメモリ」ってのがあってですね、「メモリの名前=能力」なんですよ。

分かりやすいやつで言えば、天候を操って攻撃する「ウェザー」や、ゴキブリ型怪人に変身する「コックローチ」みたいな。その辺はもう明らかに戦闘に使えそうな能力なんですけど、ときどき「ライアー」(相手にウソを信じこませる)とか「ジーン」(遺伝子操作)とかは名前を聞いただけだとあんまり強そうじゃないのに、持ち主達は創意工夫を凝らして戦闘や犯罪に使ってるんですよ。

中でも感心したのは「イエスタデイ」で、能力は「刻印を打ち込んだ相手を、昨日と全く同じ行動を取らせる」っていう全然意味が分からないやつなんですが、具体的に言うと「対象がプールに飛び込んだ場面を翌日にビルの屋上で再現して飛び降りさせる」とかそういう方法で人を殺そうとするんです。この特殊すぎる能力、なんか映画とかに元ネタあるんですかね?

他の特撮にも特殊能力系はいないわけでもないですが(最近だとゴーバスターズのケシゴムロイド(体が小さい&データ消去)とか)、ここまで能力バトルに特化してるのは珍しいのではないかと思いますので、ジョジョ等の頭脳系能力バトルが好きな方にはオススメです。戦闘型の「ビースト」を、単体だと弱いけど瞬間移動能力を持つ「ゾーン」がサポートしてコンビだと超強い、みたいなのもあったりして、すげえジョジョっぽいです。

それでもたまに、特撮特有の「新発売のおもちゃが劇中に出たら超強い補正がかかる」みたいなやつもあるんですけどね……。

しかもライダーの変身前が探偵なので、「依頼人周りの『誰が』『どんな能力のメモリを』持ってるか」っていうのを推理するのが話の軸になってくるんですよ。メモリには能力の頭文字のアルファベットが書いてあるんで、例えば「D」のメモリでも、「死人を蘇らせる『デス』かと思いきや、偽物を作るだけの『ダミー』」みたいな引っ掛けもあったりとかします。

ドラマ部分に関しては、「背伸びした子供たちの間でメモリが出まわって問題になる」とか「娘が児童劇団のお芝居で主役になれなかったので、嫉妬に狂った母親が『オールド』のメモリを持つ怪人に頼んで主役の子を老婆にする」みたいな、街のゲスい犯罪に特撮的な要素がうまいこと絡んでるのも好きです。

あとは「テキ屋おっさんが友達をかばって10年服役して、出所してみたら好きだった女は元子分現在建設会社社長)の妻になってた」みたいなシブすぎる話とか、長澤奈央さんがただひたすらエロい回とか、あんまり子供向けじゃない回もちょいちょいあります。

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これ、日曜の朝に流したらダメじゃないですか?

あとこれ意外と個人的には大事なことだなーと気付かされたんですが、Wは単純にライダーのデザインがシンプルでかっこいいです。ディケイド(平成ライダー10周年)のあとなので原点に戻るってことらしいですが。フォーゼとか電王は、話は面白いけど最後まで見た目には馴染めなかったので、好みのライダーがずっと出てるっていうのは気持ちよかったです。

まあ、もうすぐ『仮面ライダーウイザード』始まるので、みんなと話を合わせるにはそっちを見たほうがいいと思いますが、自分みたいに最近仮面ライダーを見始めて、ちょっと昔のも見ようかな〜っていう人なんかには『W』がおすすめですよ。