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2011-05-13

ウェブオペレーションに寄稿しました

角征典さんの訳書 ウェブオペレーションの日本版限定章として"日本の料理のインフラ"というタイトルでクックパッドのインフラの話を寄稿させて頂きました。

まえがきだけでインフラに関わる人には涙ものです

みんながローンチ記念パーティに参加するなか、我々はデータセンタの奥深くで最後のサーバを設置して、夜更けに自分のデスクに戻り、流れ行くログファイルとグラフの輝きで顔を照らすのだった。

我々の仕事は、緊急のポケベル・友達の悪気ない「なんかサイト落ちていない?」という言葉・CEOの怒り狂った電話などから始まる。我々は常にサイトが落ちていることを最初に知り、元に戻るのを最後まで見届けるのだ。

たびたび、こんなアイロニーが飛び出して来るのが何だかくすぐったくてたまらないのです。読み通していくなかで、インフラの仕事をしていて何か感じた違和感が文章になっていると思うことが多々あるのが章ごとの本質の話とは別に面白くてたまりません。*1


ウェブオペレータと名乗りたくなった

運用者という表現はインフラを築いている人にとって適した名前であるかどうかはわかりません。18章で僕は使ってしまいましたが、"インフラエンジニア"という言葉は原書の中で1度だって出て来ません。僕たちインフラエンジニアと呼ばれる人間が本書に書いてあるようなことをメインとして取り組んでいるのなら、ウェブオペレータと名乗るべきなのでしょう。*2

海外の記事を読む度にオペレータってなあと僕は思っていたのですが、本書が合っているんだよと後押ししてくれたように思います。

18章

まさかこんな方々と一緒に名を連ねてしまうとはと正直発売に対して胃が痛いのですが、クックパッドのインフラについて執筆時点での状態が丸ごとスナップショットにすることは出来たなという実感はあります。

VarnishやSquidなどのHTTPアクセラレータは現在のところ用いていない。(p.234)

(キリッ

とは書いておりますが、今ではVarnishにお世話になっていますし、クラウドの利用にも積極的です。常に姿を変えているのはサービスだけでなくそれを支えるインフラも同じことなんだなあと他人事のようですが、この執筆のおかげで実感することが出来ました。

あまり表向きに紹介されたことがなかったので、気になったことはどんどん尋ねて欲しいし、まだ甘いよねって突っ込まれるべきところも露になったと思うのでご意見をもっと貰いたいです。

文中でも言及している"16章 アジャイルインフラストラクチャ"に僕はこの本の中で一番感銘を受けました。普段考えていることからもう一歩下がったような視点を上手な言葉で与えてくれています。これは原著を読んだ時からわくわくしていて角さんの翻訳がいち早く上がって来ないものか*3と興奮して待つ程でした。

原著の方も以下紹介しておきます。

Web Operations: Keeping the Date on Time

Web Operations: Keeping the Date on Time


謝辞

寄稿につきこのエントリーで謝辞とさせて下さい。最後に僕に執筆のきっかけを下さった、オライリーの高さん、翻訳者の角さん、RubyKaigiで通りかかった僕を捕まえて下さったid:ogijunid:ogijunさんにお礼申し上げます。このような貴重な体験をありがとうございました。

また、執筆した内容に関する僕の知識やノウハウは、はてなのインフラチームのアルバイトの時に培わせて頂いたものが大きく影響しています。うまくご報告出来ていませんでしたが、この場で報告と感謝を申し上げます。

*1:ときどき、どう考えても日本にしか無い表現が出て来るのですが角さん適確だなあと毎度驚きました。

*2:会社のネイティブのエンジニアにそちらで表現するとすんなり伝わって実感しました。

*3:gitを用いて執筆内容の共有やレビューが行われている様にも驚きました

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