Hatena::ブログ(Diary)

横浜国大 松田裕之 公開書簡

2017-10-15

個体群生態学会 新会長挨拶

2017年10月14日 18:09

理事の皆様、【】

 これからよろしくお願いします。

  1. 理事会提案し、昨日の新理事会の挨拶で述べたことですが、学会改革WG(仮称)を作ります。【】WGの名称もご意見ありましたらお願いします。
  2. 会費ですが、現在の【7500円と学生2500円】を、たとえば○○円と学生○○円にできないかを検討したいと思います。
  3. 【】寄付を募ることを検討します。(NPO法人趣旨に合う)
  4. 現在、繰越金が【】あります*1。これを有効に使うことも検討いただきたい。【】
  5. 共同編集体制*2になると、ER誌とPE誌とPSB誌が一つのサイトで見えるようになりそうです。PE誌の特徴を今後どうアピールするかも考えていただきたい。

 どうかよろしくお願いします。

2017-09-11

祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク登録決定記念公演行事の挨拶 

Date 2017/9/10 7:01

9月9日DRUM TAOスペシャルLIVEのあとの夕食会での挨拶。確か以下のようなことを述べました(加筆)。

 祖母・傾・大崩ユネスコエコパークでは「自然に対する畏敬の念」もキーワードの一つです。最近の環境条約では、ILK (indigenous local knowledge=先住民の地域の知識)が科学知とともに重視されるようになりました。この議論で私が少し不満なのは、先住民伝統のみが重視され、彼らの現在形の工夫が軽視されることがあることです。

 DRUM TAO演出は、その点、極めて自由にさまざまな工夫をしているのが印象的でした。それでいて、しっかり世界に日本らしさをアピールできているように思います。まさに、芸術のイノベーションを感じました。

 私は、ユネスコエコパークにもそのような自由な工夫を期待しています。公式アーティストになったからといって、このような理屈付けは余計なことかもしれませんが、公演を見ながらの私の感想です。

 団員の個性が生きている点も感心しました。次々に主役が代わり、観衆の側は幕間が少ない。これも、大いに参考になりました。

 比べ物にならないことは承知していますが、私も、聴衆を引き込むような講演をしてみたいと思います。

 そのうち、祖母・傾・大崩だけでなく、諸外国のBiosphere Reserve、あるいはユネスコMAB全体が、DRUM TAOを公式アーティストにしたがるかもしれないとさえ思いました。

 祖母・傾・大崩ユネスコエコパークと、皆さんのご多幸と、DRUM TAOのますますの活躍を祈念して、乾杯

送信日時: 2017年9月11日 10:54

こちらこそありがとうございました。大分合同新聞が報じたようですね。(ドラムタオの公演は、まだSNSなどにも出ていないようです)

2017-08-23

屋久島:合意形成には複数の選択肢提案

Date: Wed, 2 Aug 2017 19:10:24 +0900

 ヤクシカ管理も登山利用も、やはり、私には「決め方」が気になります。科学者が決めることではない。ではどこで決めるかの青写真が見えません。論点を整理し、複数の選択肢を示すほうが、結局は近道だと私は思います。一つの将来像を示しても、否定されたら先に進まなくなります。(余計な心配でしたらごめんなさい)

 以前、立ち入り人数制限の条例案が町議会で否決されたとき、科学委員会でどんな議論があったのか【】、どの年月の議事録を見ればわかりますか。ごめんなさい、私は記憶がないのです。【議事要旨が】あれば思い出すかもしれません。

Date: Wed, 23 Aug 2017 15:37:51 +0900

 議事録を掘り起こしました。

https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/wh/kagaku.htm

平成23年6月19日

https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/wh/kagaku/5/110619-roku.pdf

平成23年12月18日

https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/wh/kagaku/6/121218-roku.pdf

まず否決後の12月から。(敬称略

P14-15 事務局(塚田)縄文杉ルートについてのみ議論が集中をし、その中で先ほど日下田委員の方から人数の話も出ましたが、その 420 人の根拠とか、それから 25 年の 3 月から実施をするということで説明をしたんですが、その実施時期等についてもいろいろと異論が出てきたというかたちなんですが、ただ、全ての議員が利用調整そのものは必要だと、そういう認識は持っている。ただ、基本的に地元の経済団体の合意形成に至っていないんではないか。そういうことから、否決をされたのではないのかと、そういうふうに考えているところです。」(それに続いて町長選についての説明

小野寺:縄文杉登山の過剰利用問題については、科学委員会としての議論をもう少し深めて、基本的な考え方というのをまとめてもっておいた方がいいんではないかと私は思います。・・・科学委員会として一つの方向性みたいなもの、あるいは共通認識というものを強く出すことがないと、科学委員会存在を問われることになりはしないかというのを心配をしております。」

 この後の議論は、明らかに収束していません。ですから、科学委員会としてまとまった意見(必ずしも、たとえば入山者数を何人に制限しろという一致した見解という意味ではありません)が出せない状況のまま、今日に至っていると私は思います。

では、否決前の6月から。

P34 日下田:私としては利用調整も含めたコントロールというのは絶対に必要であろうと、極めて妥当だと思いますし、町民の一人としては、その利用調整を含めた考え方は、基本的に広い範囲合意が得られるだろうと思っておりましたし、それは屋久島としては望ましいこと、威張っていいんじゃないかというぐらいに思ったところです。しかしながらそれと同時に、数量を掲げるのはいかがなものかなという気もいたしました。

 実は、まずは数字を掲げてしまうよりは、予約システムを作るであるとか、数量の把握もなかなか難しいわけですね。そういうことで、有効お客様の需要を活かすためにも、仕組みづくりというのがまず必要ではないかなというふうに思ったところです。」

 ほかの意見も、数字(人数)を先行させるべきではないという意見が多数だと思います。しかし、これはその後の政策に反映されていなかったようです。

 老婆心ながら、同じ失敗を繰り返さないようにしていただきたい。このメール冒頭に再掲した疑問に戻ります。論点を整理し、複数の選択肢を(議会に?)示すほうが、結局は近道だと私は思います。どう決めるかの青写真が見えません。

2017-08-18

個体群生態学会役員選挙投票のお願い(個体群生態学会

2017/8/18 royuki-vj@ynu.ac.jp

個体群生態学会 会員の皆様

 皆さんのお手元に次期副会長(会長候補)および理事選挙投票用紙が郵送されたと思います。既に投票いただいた方はありがとうございます。

 先日、会員向け電子メールでお知らせしたように、本学会は来年末のPopulation Ecology誌の雑誌社との契約終了を控え、日本生態学会、種生物学会との共同編集体制提案しています。これは理事会の審議事項です。

 この提案通りに進めば、学会年会費の再検討学会大会への支出強化などを検討するとともに、今後の会員数の見通しも含めた舵取りが必要になるでしょう。

 すなわち、次期の理事会の方々が、通常の時期以上に、今後の学会の将来を左右するといえるでしょう。

 一人でも多くの方が投票されますよう、お願いします。

 また、個体群生態学会大会への参加もお願いします。

個体群生態学会会長 松田裕之

2017-08-16

クロマグロの未成魚と産卵親魚、どちらを保全すべきか

Date: Sat, 29 Jul 2017 12:44:20 +0900

 標記、ざっと計算してみました。詳しい説明と補足と修正は【後日】。【漁獲係数を年ごとでなく】夏季と冬季を分けてくれたので、半期ごとの収穫価HVと繁殖価RVを計算【できました】。

1)現状(2002-04)【の漁獲係数から収獲価HVと繁殖価RVを年齢別に求め、それを魚価Pと比べると】3.0歳まではHV>Pであり、【その年齢で獲るより獲らずに大きくなってから漁獲できることを期待するほうが漁獲金額の期待値が高い。したがって】未成魚漁獲は「成長乱獲」になる。

2)持続可能な漁業【のためにどこまでSPR(加入当たり産卵量)を残せばよいか】は初期生残率と体重と産卵数の関係が不明なのでわからない。そこで、%SPR【漁獲があるときのSPRと漁獲がないときのSPRの比】を使う。現状では%SPRが【10%未満と極めて極端な乱獲状態】となりました。

3)%SPRを>40%という【持続可能性に必要と考えられる】制約を課して、0歳のHV金額YPR)を最大にする漁獲方針【を求めました。詳しくは松田生態リスク学入門」11章参照】。【未成魚の間は】冬もとらず、5歳の冬からとれという【のが、加入あたり漁獲量YPRを最大にする漁獲方針の】案です。

4)この時の漁獲金額(YPR)は【現在のコホートと比べて】大差ない(資源回復すればずっと多くなる)。

Sent: Monday, July 31, 2017 12:57 PM

 ご推察通り、【上記の】未成魚の価格は生鮮流通価格で計算しています。【】未成魚をとった時の繁殖価は畜養でも同じだが、成長させて売るならば、価格が違います。【】

 養殖についても、価格(1尾あたり魚価と市場全体の販売尾数)がわかり、かつ生簀内の死亡率などがわかれば【】、すぐに計算できると思います。

07/31 (月) , 14:55

 【】用いた数字の素性に関してはいろいろな意見があることを踏まえて、結果を議論すればよいと思います。

1)おそらく、それなりの歩留まり(市場に出すまで)があれば、(売れ残らなければ)畜養はもったいないことにはならないと思います。

2)そのうえで、小型魚の何割が養殖に回っているのか(養殖でないものは、【】魚価が安くてもったいない売れ残りは論外)

3)畜養されたものの真の効率(エサ台、歩留まり、市場での実際の売れ行き)を議論すればよいと思います。

07/31 (月) , 15:07

 産卵期でも、繁殖価はそれほど変わりません(せいぜい何割か増し程度)。問題は魚価が低いのにたくさん獲ることだと思います。また、一方で禁漁している漁業者がいるのに、それを無視して獲るのは軋轢を生むでしょう。しかも、産卵期に獲る巻き網漁業は小型魚も大量にとっていると思います。それは大きな問題でしょう。

 禁漁している漁業者としっかり対話した上で、産卵期でもしっかり畜養するならば、それほど悪くはないと思います。

07/31 (月) , 16:07

未成魚漁獲【】中の【1割足らず】が養殖に回る(あとは鮮魚)ということでしょうか。それならば、やはり未成魚を獲るのは問題でしょう。しかし、【畜養に回す比率は】漁業者にもよるということかもしれません。畜養まで目の敵にするつもりはありません。畜養自体の歩留まりとエサ代を考えること。それでも出荷品が全部売れるなら問題は少ないかもしれない。しかし、【大量に】売れ残っているなら【】鮮魚流通大同小異。それは経営上もまずく、資源に負荷をかけすぎて儲けもない【のでしょう】。

 だいぶ見えてきました。どちらの言い分にも一分の理があるが、全体として資源を乱獲している状態を変えねばならない。そのために何が最も問題か、計算すればわかることではないだろうか。

Date: Tue, 1 Aug 2017 17:38:52 +0900

 【Unfished資源量の推定値は自然死亡係数】Mの置き方にもよると思います。【現状はUnfishedの3.6%という】数字までは、にわかには信じがたい。しかし、Mの値をいじっても、おそらく3歳魚くらいまでは獲らない方がよく(養殖を除く)、夏に獲るのはもったいないという結果はほとんど変わらないでしょう。

 不確実な前提を変えて、変わる結論と変わらない結論があります。数字は変わると思います。

 【戦前マグロ類を水揚げ前にかなり投棄していたという話】はマグロ類(かTuna like)全体の話ですよね。クロマグロをどこまで捨てていたかは、もう少し情報がほしいです。本当に 累積漁獲量資源量減少幅 かどうか、そしてそれがあり得るかどうか、いつか検討してみたいですね。(本当に累積【漁獲量】より【資源量の】減少幅が大きいとすれば、やはり【3.6%という】結果は、にわかには信じがたい)