再び読売新聞の知床での迷惑な記事

Date: Thu, 16 Jun 2005 11:41:08 +0900
関係各位 
 下記の記事ですが、このIUCNの研究員の発言が公式見解でないとすれば、無視してよいと私は思います。
 私の理解では、我々は世界遺産候補地としての知床の自然が適切に保全されるために必要な処置について検討するのであり、日本の自然全体の手本とすべきかどうかは、別の問題だと思います。IUCNが世界遺産登録に際し、そのようなことを日本に求めるのでしょうか。
 記事の第2段落以降の技術的問題については、河川WGが独自に判断されることと思います。
 個人見解だとすれば、このような情報(特に第1段落)を報道する読売新聞の見識を疑います。良くも悪くも、この若い方の希望とは逆の効果が生じるでしょう。本人にこの記事を確認したかどうかも、疑問ですね。
http://hokkaido.yomiuri.co.jp/shiretoko/shiretoko_article/2005061501_article.htm
【読売新聞北海道版2005.6.15付】IUCN評価書研究員知床視察ダムが産卵環境破壊 河川保護へ「モデル地区指定を」
 北海道・知床の世界自然遺産を審査した「国際自然保護連合(IUCN)」の評価書で、ダム問題を担当したブライアン・カウエット研究員(28)が14日、知床の河川やダムを視察。「知床が日本の河川環境の保全の手本となってほしい」と訴えた。
【第2段落以降は省略】