11/10-11 東大海洋研シンポジウム「低水準期にある浮魚資源の管理」

東京大学海洋研究所共同利用シンポジウム
「低水準期にある浮魚資源の管理」
場所 東京大学海洋研究所講堂
日本の漁業管理制度として総許容漁獲量(TAC)制度が導入されて既に8年が経過した。TAC設定のベースとなる生物学的許容漁獲量(ABC)を決定するためのルールも整備され、TAC制度も軌道に乗り始めたように見える。しかし、その一方で、多くの問題も指摘されている。特に、さば類やマイワシのように資源変動が大きい浮魚類に対しては、資源水準が低いときの管理指針、管理方法についての対立が大きく、合意形成が難しい状況にある。
 本シンポジウムでは、漁業関係者、資源研究者、行政官等、異なる立場の方々が一堂に会し、上記の問題について議論することによって、対立点の所在、背景等を明確にし、それらの対立点を解消する可能性を探ることを目的とする。(コンビーナー海洋大 桜本和美)
11月10日(木)

  • 13:05 〜 13:35 「ABC算定のための基本規則」を読む 檜山義明(西海区水研)
  • 13:35 〜 14:05 漁業管理当局からみたTACの位置づけとABCルールの問題点 長谷成人(水産庁
  • 14:05 〜 14:35 漁業政策論からみたABCルールの問題点  岩崎寿男 (全まきTAC委員会委員)
  • 14:35 〜 15:05 資源研究者からみたABCルールの問題点  山川 卓(東大院農)
  • 15:05 〜 15:35 再生産関係からみたABCルールの問題点 - 桜本和美・下山智美(海洋大)
  • 15:35 〜 17:00 第Iセッション総合討論  -    座長 白木原国雄(東大海洋研)ABCルールの改善方向 何をどう変えるべきか? コメンテイター  平松一彦(東大海洋研)、勝川俊雄(東大海洋研)

11月11日(金)

  • セッションII  低水準期にある浮魚資源の管理をどうすべきか?  座長 二平 章(茨城内水面水試)
  • 10:00 〜 10:30 低水準期にあるマイワシの管理‐I (水研案) - 西田 宏(中央水研)
  • 10:30 〜 11:00 低水準期にあるマイワシの管理‐II      八角直道(茨城水試)
  • 11:00 〜 11:30 低水準期にあるマイワシの管理‐III − 自然変動に学ぶ新規加入群の重要性 −    渡邊良朗(東大海洋研)
  • 11:30 〜 12:00 低水準期にあるマイワシの管理‐IV − 十分な産卵親魚量の確保を意図したYPR型管理 −   白木原国雄(東大海洋研)
  • 昼食
  • 13:00 〜 14:55 第IIセッション総合討論     座長 松田裕之(横浜国大)低水準期にある浮魚資源の管理をどうすべきか?コメンテイター 松石 隆(北大水産)、 石田洋一((有)石田丸漁業))
  • 14:55 〜 15:00 閉会の辞           桜本和美(海洋大)