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横浜国大 松田裕之 公開書簡

2008-11-23

12.22生物多様性リテラシーフォーラム

Date: Sun, 23 Nov 2008 13:57:27 +0900

関係各位(BCC)

知床科学委員会で配布された 世界遺産委員会概要 【】の中に以下の報告があります。今まで知床でも核心、緩衝、隣接地域という概念がありましたが、核心・緩衝という仕分けは(名称だけでなく、地図の線引きや性格付けも含めて)見直しが必要となりそうです。

6. バッファーゾーン及び気候変動の影響に係る議論(1) バッファーゾーンに係る専門家会合報告

・遺産委員会に先立って開催された専門家会合の提案に基づき、バッファーゾーンはそれ自体ではOUV を有さず、遺産地域の外に設けられるものであり、遺産地域の保護を強化するためのものであることを明確化すべきこと、混乱を避けるため遺産区域内の管理区分をバッファーゾーンと呼ぶべきではないこと等の考え方が示された。

・今後公式資料では「コアゾーン」という用語は使用しないこととされた。

バッファーゾーンに関する作業指針の改定案を作成中。

 来年度予算で「知床方式」を予算申請している状況は変わらないと思います。http://www.env.go.jp/guide/budget/h21/h21-gaiyo/085.pdf

Date: Thu, 20 Nov 2008 22:10:16 +0900

皆様

下記http://risk.kan.ynu.ac.jp/matsuda/2008/081222MAB.htmlのようにプログラムを確定しましたので、お知らせします。IGES西宮さん・松田早大三浦さん(追加募集中)による生物多様性リテラシーフォーラム実行委員会横浜国大生態リスクCOE、MAB計画委員会主催(共催)で開催いたします。今後、実行委員会としてCoP10にあわせた連続講演会を企画してまいります。

 本格的な周知はもうしばらくしてからにします。実行委員会趣旨・計画などは月末ころに【】皆様にもお知らせします。お気づきの点がありましたらお知らせください。

 横浜駅からお越しの方は、西口10番乗り場からの14時発相鉄バス「横浜国大」行きで終点まで(これを逃すと15:30までありません)お乗りください。そこから徒歩3分です。14:30開始の場合、タクシー以外のどんな手段よりこれが早いです。

第1回生物多様性リテラシーフォーラム公開講演会のお知らせ(横浜国立大生態リスクCOE第16回公開講演会

主催生物多様性リテラシーフォーラム実行委員会1・横浜国大COE「アジア視点の国際生態リスクマネジメント」・MAB計画委員会2

12月22日()14時30分-17時 横浜国立大学

場所 横浜国大環境情報3号館101室 (交通案内 詳細図*) 

14:30-15:10 小酒井淑乃氏(林野庁)「世界遺産の森林生物多様性」

15:20-17:00 三浦慎悟氏(早稲田大学人間科学部)「ワイルドライフマネジメント生物保全地域の理念」講演要旨

講演会の参加費は無料。飛び入り歓迎します

終了後、割り勘で懇親会を開催します。

注)

1:生物多様性リテラシーフォーラム実行委員会趣旨案)* 生物多様性条約COP10(2010年10月名古屋)に向けた取り組みの一環として、生物多様性にかかわる環境問題を市民に科学的にわかりやすく正確に説明する技を鍛え、市民が主体的に取り組む一助とする。各講演者の提言を英文を含む報告書としてまとめ、ウェブサイトを活用して社会に発信する。COP10ではその成果発表のサイドイベントを開催する。呼びかけ人:西宮洋(IGES)、松田裕之(横浜国大生態リスクCOE)、ほか

2:MAB計画委員会:MABとはユネスコのMan and Biosphere(人間生物圏)の略語人間(man)と環境(the biosphere=生物圏)との関係について,よりよい人間の生存のためにはよりよい生物圏を維持することが必要という趣旨で作られている.

新刊紹介 松田裕之「なぜ生態系を守るのか」

Date: Sun, 23 Nov 2008 17:34:41 +0900

拙著(久々の縦書きの単著)を紹介します。

NTT出版やりなおしサイエンス講座7(編集委員:村上陽一郎、鬼頭秀一、長谷川眞理子ほか)『なぜ生態系を守るのか:環境問題への科学的な処方箋』(目次、関係資料などはhttp://risk.kan.ynu.ac.jp/matsuda/2008/NTT.html

扱っている対象は下記のとおりです。グラフ計算機実験を追体験できるよう、上記サイトからExcelファイルが落手できます(訂正も載せる予定です)。

主なキーワードマグロ、サバ、クジラ、シカ、ヒグマ、トド、マングース、カワウ、マガン、知床、屋久島、渡島半島、奄美大島、竹生島、あわら市、中池見、亜鉛、ダイオキシン、植物レッドデータブック、海洋保護区、ITQ制度、漁業の自主管理

 「不都合な真実」とはアルゴア氏の著書名ですが、上記の諸問題を考えていく際に、最近、科学者と社会の考える「不都合」が逆向きと感じることがしばしばありました。学者と警察は罪なもので、問題が大きいほど目立ちます。私の学生が大きな環境影響があるのではないかと仮説を立てて検証を試みたとき、意外と影響が小さいという場合がありました。これは仮説を立てた研究者にとっては「不都合な真実」ですが、社会としては安心できる結果です。それに対して、アルゴア氏の「不都合な真実」とは、社会にとって容認できない問題という意味でしょう。私だけが強く主張している「不都合な真実」の例も上記にあります。しかし、科学者にとって都合のよい「検証不足の結果」に基づく例もあります。どの程度確かなことか、その対策がどんな副作用を及ぼすかを理解する市民(とマスコミ)の「科学的リテラシー」が問われます。とはいえ、実証されるまで何もしないということでは、予防原則に基づく対策は立てられません。

 自分研究結果に科学的に確信がもてても、その対策を社会で優先すべきという確信は一人ではなかなかもてません。逆に、皆が指摘しても本当に重要とは限りません。拙著では、実際に問題となっているさまざまな課題への取り組みを紹介すると同時に、解を見出す中で得た「私なりの処世術」を記しました。皆さんの感想を聞かせていただければ幸いです。

 重ねてお知らせします。下記のシンポジウムへのご参加を歓迎いたします。五箇公一さんの「カエルツボカビ症でカエルは滅ぶのか?」の内容はリハーサルを聞いて衝撃的でした。

http://risk.kan.ynu.ac.jp/matsuda/2008/081212COE.html

日時:2008年12月12日(金)13:00-17:00

グローバルCOE「アジア視点の国際生態リスクマネジメントシンポジウム

環境問題における「不都合な真実」