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横浜国大 松田裕之 公開書簡

2008-11-28

12.19生物多様性版「スターン報告」勉強会

Date: Sun, 23 Nov 2008 13:46:01 +0900

生態リスクCOE関係各位 c 関係各位

(ある人から)最近生物多様性分野でいくつかの重要な英文報告書が出されています。その一つが、地球温暖化対策のスターン報告書の生物多様性版といわれている「The economics of ecosystems and biodiversity」という報告書で、今年5月末の生物多様性条約COP9で公表されました。

これはどんなものでしょうか?

これは、ドイツの環境大臣と欧州委員会委員のチームで作ったものです。2050年までの森林の生物多様性や生態系の損失費用が計算されています。生物多様性をできるだけ経済的価値しようというもので、簡単なまとめは以下の日経エコロジーWEBにあります。http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/report/080926_sr/中間報告が今回発表されて、おそらく最終版は2010年です。

 早速のお返事、ありがとうございます。以後、COE-ALLで議論します。改めて紹介【Sukhdev報告】。http://ec.europa.eu/environment/nature/biodiversity/economics/pdf/teeb_report.pdf

 少し検索するとhttp://homepage2.nifty.com/fujiwara_studyroom/kokusai/TEEBmid/TEEBmid.htmというサイトがあり、「生物多様性条約で活動が具体化しない理由は、他の国際条約と比べて生物多様性条約が具体的な達成指標をもっていないことにあると指摘されて」いて、彼によれば、「ある開発プロジェクトが実施された場合、関連地域の絶滅危惧種の生息域が縮小されることに関連し、それぞれの種の絶滅確率の増加を算出することができる。理論的には絶滅危惧種以外の全ての種の絶滅確率も算出できる(この辺のところは松田・・・)」。「もしもこのようなことが可能なら、各国の毎年の様々な活動が生物多様性損失指数をどれだけ高めたかという評価が可能になり、生物多様性条約議定書にその指数の目標値を提示することができるのではないか」。

 なるほど、私に戻ってまいりました。このような指標を作るべきですね。LIME(被害算定型環境影響評価手法)という評価の際には上記の絶滅リスク評価も使われています。http://unit.aist.go.jp/lca-center/ci/activity/project/lime/index.html 愛知万博では(通産省はWelcomeでしたが)公式の環境影響評価には使われませんでした。

 さて、上記報告書(英語で書かれていて、和訳はまだかもしれません)にはP22に種数の空間分布が載っていて、P23に2050年の将来予測が載っています。日本はそれほど悪くありませんが、どうやって推測したかに興味があります。 ともかく、一度勉強会をやりませんか?

Date: Wed, 26 Nov 2008 01:43:41 +0900

 それでは勉強会を開催しましょう。社会的には十分需要があることがわかりました。その科学的根拠については、こちらで検討すべきでしょうね

 誰がどう担当するかは後にして、 12月19日 12-14時 横浜国大(場所未定) としておきましょう。

 COEシンポジウム、参加申し込みは今のところマスコミからはかなり多い(今までにないほど)です。学内からもう少し学生が参加していただきたいものです(遠いですが)。皆さん、学生さんとその友人にも周知をよろしくお願いします。

 ところで、ABSという略語恥ずかしながら知りませんでした。http://mediajam.info/topic/510867 Asset and Benefit Sharingというのですね。生物多様性条約の3つの使命の一つといえば知っていましたが、この表現と略語は知らなかった。ABSで検索しても、ほとんど出てこない。略語意味がわからない人はついていけない。知らないほうが悪いという雰囲気ですね。どうも、環境用語(福祉用語もそうですが)は知らない人にはわからないカタカナや略語言葉市民が多用しているような気がします。