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横浜国大 松田裕之 公開書簡

2012-09-20 国恥の日

私は中国本土に行ったことがない。たまたま機会がなかったのだが、来月はイランに行くし、今月は台湾に5度目の訪問をするが、当分(おそらく2014年春まで)、中国に行く気にはならないだろう。

国家間の対立はいろいろあるだろう。そのようなときに、民間の交流が大切だと思う。しかし、今、中国では日本の民間人が襲われている。ニュースで堂々と犯罪略奪破壊行為が放映されているが、それが逮捕されたという話は聞いていない。

少し前に毒入り餃子事件というのがあった。最初、中国は自国のせいではないと自信を持って言っていた。そのうち、中国国内から犯人が検挙された(それが真犯人かと疑う声は今でもあるが)。最初に中国政府が言っていたことはなんだったのか。

いまだに、日本では南京大虐殺はなかったという人がいる。それも、大物政治家にもいる。大変残念なことだ。犠牲者30万人が過大かどうかは、私は知らない。しかし、だからといって、「なかった」という表現はありえないだろう。

以前、韓国を訪問したときに、占領記念館に行った。日本が占領時代に何をしたかが極めて生々しく描かれていた。私が出るとき、小学生遠足がそこに入っていった。日本人は、少なくとも、若い韓国人が占領記念館の説明を知っていることを知るべきだろう。

敗戦時、日本の残留孤児を育てていただいた中国人が大勢いた。これは、今の日本人の中国観に大きなプラスになっていると思う。残念ながら、今の中国は変わってしまったのだと思う。日本が優勝した、中国でのサッカーのアジアカップのときから、私はそう思っている。残念ながら、日本人は、民間の中国人世界で一番嫌われているのだ。

私は、学生時代に中国簡体字ノートに使っていた。自分では、中国通のつもりでいた。今でも、自分学生に、中国人が大勢いる。今、日本人は中国に怖くていけないが、日本にいる中国人が、身の危険を感じているようには、私には見えない。そういえば、去年、原発事故の後、彼らのほとんどは日本から少なくとも一時期は去ってしまった。退学した学生もいる。横浜の環境リスクがとるの足らないことを力説したが、それを諭しても効果がなかったことが、環境リスク学講座の教員として、残念だ。

日本の過去は反省すべきだ。しかし、今の日中関係を見る限り、私は、日本を誇りに思っている。中国で日本人がどんな目にあおうと、日本では、中国人に、安心して暮らしてほしい。それが、百年後まで、日本人利益となるはずだ。