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横浜国大 松田裕之 公開書簡

2017-08-23

屋久島:合意形成には複数の選択肢提案

Date: Wed, 2 Aug 2017 19:10:24 +0900

 ヤクシカ管理も登山利用も、やはり、私には「決め方」が気になります。科学者が決めることではない。ではどこで決めるかの青写真が見えません。論点を整理し、複数の選択肢を示すほうが、結局は近道だと私は思います。一つの将来像を示しても、否定されたら先に進まなくなります。(余計な心配でしたらごめんなさい)

 以前、立ち入り人数制限の条例案が町議会で否決されたとき、科学委員会でどんな議論があったのか【】、どの年月の議事録を見ればわかりますか。ごめんなさい、私は記憶がないのです。【議事要旨が】あれば思い出すかもしれません。

Date: Wed, 23 Aug 2017 15:37:51 +0900

 議事録を掘り起こしました。

https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/wh/kagaku.htm

平成23年6月19日

https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/wh/kagaku/5/110619-roku.pdf

平成23年12月18日

https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/wh/kagaku/6/121218-roku.pdf

まず否決後の12月から。(敬称略

P14-15 事務局(塚田)縄文杉ルートについてのみ議論が集中をし、その中で先ほど日下田委員の方から人数の話も出ましたが、その 420 人の根拠とか、それから 25 年の 3 月から実施をするということで説明をしたんですが、その実施時期等についてもいろいろと異論が出てきたというかたちなんですが、ただ、全ての議員が利用調整そのものは必要だと、そういう認識は持っている。ただ、基本的に地元の経済団体の合意形成に至っていないんではないか。そういうことから、否決をされたのではないのかと、そういうふうに考えているところです。」(それに続いて町長選についての説明

小野寺:縄文杉登山の過剰利用問題については、科学委員会としての議論をもう少し深めて、基本的な考え方というのをまとめてもっておいた方がいいんではないかと私は思います。・・・科学委員会として一つの方向性みたいなもの、あるいは共通認識というものを強く出すことがないと、科学委員会存在を問われることになりはしないかというのを心配をしております。」

 この後の議論は、明らかに収束していません。ですから、科学委員会としてまとまった意見(必ずしも、たとえば入山者数を何人に制限しろという一致した見解という意味ではありません)が出せない状況のまま、今日に至っていると私は思います。

では、否決前の6月から。

P34 日下田:私としては利用調整も含めたコントロールというのは絶対に必要であろうと、極めて妥当だと思いますし、町民の一人としては、その利用調整を含めた考え方は、基本的に広い範囲合意が得られるだろうと思っておりましたし、それは屋久島としては望ましいこと、威張っていいんじゃないかというぐらいに思ったところです。しかしながらそれと同時に、数量を掲げるのはいかがなものかなという気もいたしました。

 実は、まずは数字を掲げてしまうよりは、予約システムを作るであるとか、数量の把握もなかなか難しいわけですね。そういうことで、有効お客様の需要を活かすためにも、仕組みづくりというのがまず必要ではないかなというふうに思ったところです。」

 ほかの意見も、数字(人数)を先行させるべきではないという意見が多数だと思います。しかし、これはその後の政策に反映されていなかったようです。

 老婆心ながら、同じ失敗を繰り返さないようにしていただきたい。このメール冒頭に再掲した疑問に戻ります。論点を整理し、複数の選択肢を(議会に?)示すほうが、結局は近道だと私は思います。どう決めるかの青写真が見えません。

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