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横浜国大 松田裕之 公開書簡

2007-04-17

[]祝 ヤクタネゴヨウ調査隊「明日の環境賞」

Date: Sat, 14 Apr 2007 11:25:57 +0900

屋久島・ヤクタネゴヨウ調査隊 

明日への環境賞」(朝日新聞社)受賞のニュースを知りました。おめでとうございます。授賞式当日は別件の重要な予定が入る可能性が高いのですが、可能ならばかけつけます。

 私の科研費(萌芽研究)「保全進化生態学」も通ったようです。屋久島にも引き続き駆けつけられるでしょう。よろしくお願いします。

2007-01-11

[]愛子岳を守ろう!

Date: Sun, 26 Nov 2006 22:03:36 +0900

 愛子岳管理重点区案(仮称)の提案ありがとうございます。まず、区域を明確にしましょう。Bさんの集落単位の管理区理論に従い、女川の週水域を含む、隣接の河川(+沢筋?)で区切る管理区を設定したいと思います。そうなると、地図によれば、落川と男川、あるいは、もう一つ広げた河川で仕切ることになるでしょう。

 区域を決めた上で、その区域での最近のおよその雌鹿捕獲数はわかりますか?また、ライトセンサスの個体数密度の増え方(10年前との比較)は?

 移動できそうな場所がどこにあるかを考えましょう。その上で、その主要な経路にカメラをしかけましょうか。

 除去法とは、この区域全体での個体数を調べるということでしょうか?それは難しいでしょう。

 せいぜい雌雄で数百頭でしょうから(?)、この場所で雌鹿を100頭取り続けるということで、不可能ではないでしょう。

 北東部の駆除努力のうち女川を重視すれば、不可能ではないでしょう。今までの駆除圧を維持するところと、増やすところがあればよいと思います。

 鹿はテリトリーではないので、【テリトリーの面積がわかっても、生息数は】わからないと思います。しかし、3−5年程度ライトカウントと捕獲(たとえ麻酔銃でも)を続ければ、個体数推定はある程度可能でしょう。

 麻酔銃で標識をつければ、再捕率から個体数を推定できるでしょう。

 ここは屋久島空港ですね。国有林の地図に重ねてみると(不正確)、町営牧場の上はそれほどの面積はなさそうです。そうだとすれば、管理しやすいかもしれません。【以下略

2006-11-15

[]ヤクシカ3地域分割管理私案

Date: Wed, 15 Nov 2006 16:40:23 +0900

○○様 皆様

ヤクシカの地域管理,個体数管理の検討全般に関していくつか気になっていることがあるので,思いつくままあげてみます.

 ありがとうございます。個体数密度などは3地域で推定することを考えていますが、おっしゃるとおり、低地での被害対策、高地を守れるか(国有林、世界遺産地域をどうするか)など、それぞれの地域で、標高ごとの戦略が必要になるでしょう。

 ○○さんが示したGISによる植物分布の4つのパタンのようなものが必要ですね。西部にしかないものがあるか、北東部の管理に失敗すると何が失われる課など、きめ細かく検討する必要があります。

 個体数は減らすのに必要な捕獲数の目安です。どこまで減らすばよいかは、当然、密度の視点が必要でしょう。 すべて仰るとおりです。どうかよろしくお願いします。

 ○○論文を引用するとしても、 だいたいのデータは○○さんにいただいていると思いますから、一度、○○で議論しましょうか。

2006-11-08

[]11.7 環境省推進費「矢原プロジェクト」現地報告会

 昨日、環境省推進費「矢原プロジェクト」現地報告会を屋久島環境文化村センターで開催した。120名ほどの参加者が集まった。午後7時から9時までの予定だったが、司会の私が30分も時間を超過してしまった。それにもかかわらず、ほとんど途中で席を立つ人がいない。会場にマイクを向けるといろんな方がどんどん発言してくる。シカ問題の関心の高さを実感した。(以後、続く)

Date: Thu, 9 Nov 2006 08:09:16 +0900

皆様

7日の報告会ならびにその後の寺子屋での懇親会、段取りありがとうございました。寺子屋ではほとんど寝てしまって御免なさい。鹿肉、とってもおいしかったです。

 報告会で立澤さんが話した【ヤクシカの】3分割管理案、ならびに矢原さんが話した保全上重要な地域の整理ですが【】。矢原さんは 希少種が多く摂食圧が高い地域(立澤・松田の言う北東部)と 希少種が多く摂食圧が低い地域(南部)の両方の対策が必要で、前者が早急な対策が必要ということでしたが、個体数を減らすには、北東部だけでも雌成獣300頭以上の捕獲が必要かもしれません。これはすぐには達成できないように思います。むしろ、まず、最低限南部を守ることを考えるべきです。

 そのためには、現在の捕獲場所が西部に偏っているとすれば、西部は放棄して、南部と北東部に捕獲を集中すべきだと思います。(図では3地域の内部構造を考えていませんが、おそらく、集落ごと=川筋ごとに鹿の移動が制限されて、集落単位では捕獲数が達成できるところがあるかもしれません。よりきめ細かい目標設定も検討します) あるいは、西部で捕獲する分とは別に、北東部と南部でこれだけの捕獲数を確保することが必要だと思います。

 まだ私が得ている情報が断片的なので、西部、北東部、南部の個体数の比率を4:2:1程度、全体の個体数を7000-14000頭程度と仮定し、そのうち半分が雌成獣、個体数増加率を10-15%と仮定しての見積もりです。

 かなり厳しい数字だと思いますが、とりあえずこれを当面の目標として捕獲数を増やし続け、捕獲数と個体数指数(夜間ライトカウント=目視調査=でもおよそのことは可能)のより正確な情報が得られれば、より具体的な議論ができると思います。

 今の捕獲数よりはずっとふやさないといけないと思いますが、有効利用が軌道に乗り、行政も理解を示した保護管理計画策定の機運が数年程度で高まれば、決して不可能な数字ではないと思います。 北海道よりたやすいともいえるでしょう。

 また、単に捕るだけではなく、下草刈り、 農林業被害対策(柵)、 移動経路の制限、 防護柵の設置など、さまざまな対策と組み合わせていけばよいと思います。

2006-10-31

[]公開シンポジウム「ヤクシカと屋久島の植物の過去・現在・未来」

 昨年今春に続き、屋久島現地での環境省推進費・矢原プロジェクトでの報告会を開催します。

2006年11月7日夕方 

◆矢原徹一 (九州大学) 「ヤクシカ増加の下での絶滅危惧植物の変化」

◆千葉かおり(自然環境研究センター) 「森林内に設置した植生保護柵による林床植生の変化」 〜安房林道と小杉谷における調査結果〜

◆秋山弘之(兵庫県立 人と自然の博物館) 「屋久島コケ植物の過去・現在・未来」

◆立澤史郎(北海道大学)・松田裕之(横浜国立大学)  「ヤクシカはどのように増えているか」

Date: Thu, 26 Oct 2006 16:06:06 +0900

○○さん 皆さん

 昨日、札幌にて○○さん・○○さんと打ち合わせました。

管理計画の考え方の提案

 ・屋久島を3つの地域に分け、 ○○(シカ高密度・放置地域)、○○(シカ増加地域)、○○(シカ低密度、重点捕獲地域)をそれぞれの地域の長期モニタリングサイトにする。

  • 3地域別の捕獲数、大まかな相対密度を推定し、別々の個体群動態モデルを構築する
  • 3つの地域の境界案を具体的に設定する
  • それぞれの地域に即した長期シカモニタリング方法案を考える

 植物の絶滅リスクは、今回はこちらでの解析は間に合わないと思いますが、引き続き○○さんが解析します。