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横浜国大 松田裕之 公開書簡

2008-04-25 ある学会の委員会での議論

[]「わが国」のための学会とは

Date: Wed, 23 Apr 2008 09:10:44 +0900

 ○○学者は、行政府【】あるいは社会のニーズに科学的な観点から助言を与えることができます。それは行政の肩代わりでも、【】「商業的な」コンサルティングでもないと思いますし、科学者にしかできないことがあるはずです。そのような社会との関わり方は、科学者個人の裁量次第であり、自由度が高い(もちろん、科学的な虚偽や本来科学の問題ではないことを科学と称した意見を述べるような場面では批判されるでしょうが)と思います。

 【】日本○○学会の目的に「わが国(の発展)」という限定をいれるべきではないとおもいます。

Date: Fri, 25 Apr 2008 09:19:56 +0900

 【Globalismに対する】Localと「わが国」は違います。本来Localは国家ではないと思いますが、それはおくとしても、前者のつもりならば「各国」であって、「わが国」ではいけません。

Date: Fri, 25 Apr 2008 11:38:13 +0900

 より問題なのは、「わが国」と限定することです。学会として、他国の利益のことも考えることが大切です。戦前学会ではないのですから。

 このような議論を改めてする必要があるとは予想外でした。

2007-07-26

[]学問論争とは

Date: Fri, 4 May 2007 09:38:02 +0900 (JST)

 【一般論として、無意味な学説を唱える者を学会が放置すべきかどうかという点について】 かみ合わない議論は続けていても無意味ですから、受け流すのが一つの方法です。公開で議論して、世論の動向を見るというのがもう一つの方法です。【】

 【】学問論争はピアレヴューを受ける学会誌で行うものです。申し込めば誰でも参加できる大会発表自体には何も権威はありません。しいて言えば、その場の聴衆の評判が大切です。このアカデミズムそのものを否定するのは自由ですが、それならば学会の権威に頼るのは筋違いでしょう。

 【分子進化の中立説の提唱者である】木村資生さんを含め、新たな学説も初めは学会では冷遇されるのが普通です。皆、それと闘って苦労して原著論文の受理を勝ち取り、支持者を増やしてきたのです。新たな学説の9割以上は謬説ないしトンデモ説でしょうが、中には次代を担う説もあります。【】

 私は、トンデモ説の口を封じるような対処を学会【】が行うことには反対です。【】議論したかたがたのような丁寧な対応に敬意を表します。また、受け流すことも、特定の議論をSpamメールとして無視することも自由だと思います。

2007-07-22

[]新たな学会の創立について

Date: Tue, 17 Jul 2007 06:51:08 +0900

 的外れかもしれませんが、参考になるかもしれないと思い、一言申します。

 私の原点である数理生物懇談会は、1985年ころに150人程度で発足し、長らく学会とせず、学会誌も持たず(Newsletterの特集記事などはそれなりに力を注ぎました)、3、4の研究室を中核にシンポジウムだけやってきました。この段階では(2)にそのうち、懇談会を主たる発表の場とする会員が中核研究室以外でも出てきたこと(むしろ中核の研究室出身者は別の学会で活躍し、数理生物には来なくなった)、科研費などを会員が取る際には学会として文科省・学振に認知されるほうがよいことなどの意見が強まり、5年前に学会立大会を開きました。

 皆さんのご意見をうかがっていると、対外的な政治力の結集という意図はほとんど感じられません。学会にしないことにこだわっていた数理生物懇談会に通じて、大変良いことと思いますが、それならばあえてすぐに学会にする必要はないのではないかと思います。紙または電子媒体論文誌を持ち、シンポジウムを開く懇談会や研究会という形式もありでしょう。今、【特定の方々の経済的】労力的負担で成り立っていますが、1000-5000円程度の会費を取る。事務局の労力は負担でしょうし、その多くは無報酬かもしれませんが、事務局を回り持ちにすればよいでしょう。

 「結局それは学会になってしまう」かどうかはわからないと思います。学会は上記のように対外的権威を得るためのものであり、それは特に内部に対して弊害も起きえるものだということは、皆さんの議論をうかがうと、よくわかっていらっしゃると思います。

2007-04-09

[]個体群生態学会 将来計画作業部会への意見

Date: Sun, 8 Apr 2007 08:23:38 +0900

将来計画WG各位

 【】この際ですから、率直に私見を述べます。【】私は、【個体群生態】学会はすでに歴史的使命を終えているという危機感を持つべきだと思います。会員数は漸減程度ですが、本学会を主な活動拠点とされる会員は大幅に減っていると思います。明確な根拠はありませんが、本学会の第一世代が定年を過ぎているというのは、その根拠になるでしょう。また、【本学会誌よりも他の雑誌のほうが】人気が出てくるとすれば(すでにそうか、今後もそうかは不明)、それが次の節目でしょう。

 もちろん、変革すれば、【】活力を取り戻すことは十分に可能です。しかし、以下に述べるように、10年前から今まで、残念ながら、その多くの機会を逸してきたと思います。

 おおかた2年前の将来計画WGから意見してきたつもりですが、私の現状認識は以下の通りです。

1.個人会員の立場で言えば、活躍の舞台はこの学会よりは、生態学会のほうが魅力的です。この学会は、大会企画者以外にとっては、シンポジウムや自由集会のような魅力ある提案ができる場がありません。多様な意見やマイナーな活動を生かす機会に乏しい学会だと思います。合宿形式をやめることと同時に、企画を複数にして公募するとか、それができないなら一般講演を重視する形式に改めるべきでしょう。幸い、この学会には現在の「生態学の権威」が数多く参加しています。若手の一般講演を聞いた後で講評して討論するような場があれば、盛り上がるかもしれません。

2.以前から指摘しているように、この10年間の保全生態学の興隆に、実践的にも理論的にもこの学会の貢献度が非常に低かった。保全生態学の核心が個体群生態学であったにもかかわらず、時流をつかみとることができなかった。これは基礎を軽んじるなという問題ではありません。保全でも、個体群学会ならではの突っ込んだ基礎研究が可能だったはずです。

3.今でも、保全を真っ向から掲げるような特集は、大会で組まれていないと思います。この学会に来なければ最新の保全生態学がわからないということにならなかった。

4.「2」の裏返しですが、生態学会全国委員の半数程度を個体群会員が占め、生態学会の中枢を担っている。これは20年前にはなかったことです。その意味では、この学会の個体群生態学活動は大成功している。しかし、若手で個体群に興味を持つ人は、いまや、この学会の外にいる。そして、実は彼らの多くは個体群を基礎から学んでいない。

5.永年会員制度という、齢構成を考えれば長続きしない制度を設け、維持していることも大きなマイナスです。

 すでに、この学会は第一世代と第一世代を知る私を含めた第二世代の同窓会と化しつつあります。Pop Ecolは確実に制度改革を続けていますが、問題は学会が夢を会員に与えられるかでしょう。【】

 昔、当時の私より若手の覆面座談会で「個体群生態学はすでに終わった」と会報に載りました。それは保全生態学の興隆の前でした。10年という尺度で見れば、上記の覆面意見は的外れだったと私は思います。しかし、この学会が新たな時流を掴み損ねたこと、今も掴めていないことは確かでしょう。

 もちろん、それは私の責任でもあります。

Date: Mon, 9 Apr 2007 09:10:01 +0900

将来計画WG各位

 どうも、皆さんとは危機感の感じ方が異なるようですが、これは2年前から同じでした。【】若手を入れた将来計画WGだからこそ、将来を見据えた根本的な議論をすべきだと思いますが、一人で力んでも仕方ありませんから、やむをえないでしょう。【】

 大会のあり方として、

1) 合宿形式をやめるとともに

2) 一般講演を主体とする

3) 一般講演は審査する(限られた数だけ口演とし、あとはポスターにまわす)。当面、一会場制度を維持して(臨機応変)、参加者全員に聞いてもらえるようにする。そして、最後に数名の「権威」が講評し(【】特定の企画口演だけでなく、一般講演に対して行う。ポスターも含めてよい。【ある】文系の学会では座長の事後講評が定番です)、全体で総合討論する(この時間を長めに取り、参加者全体の印象を高める)。

 一般口演応募では、「(MC、)DC、PD、一般」と段階に分けて審査しても良いと思います。【】これなら、口演自体が名誉になります。もちろん投稿を義務付けても良いでしょう。

2006-12-13

[]生態学会自由集会【W-019】地域生態系の保全・再生・・・

Date: Tue, 12 Dec 2006 08:14:01 +0900

○○さん

 一人で3つ自由集会に出る人がいるのか、やりすぎだね。という私も二つになりそうだが、私については無理に調整されなくてよいと思います。重なったら、○○さんのほうを辞退します。 ○○さん、そうなったらごめんなさい。

 だいたい、重複講演者が多いので、全部調整しようとしたらあまりにも大変です。 そんな作業よりは、企画委員会は(本来は)内容を審査し、足りない分野があれば誰かに企画を薦めるとかしたいでしょう。

 自由集会、シンポジウムは企画者どうしの自主調整の機会を設けたほうがよいかもしれませんね。 似たようなものはなるべく統一してほしいと。 あるいは、採択率を5割程度にして審査するとか。*1

*1:企画申請多数の場合、内容審査は行うつもりだったようです。講演も一人1台までなのだから、自由集会もそうしたらよい。また、企画者は2年に1回などと制限すれば、自由集会の多様度が増すでしょう。連続企画でも、同じ人が企画するより、毎年変えたほうがよいと思います