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横浜国大 松田裕之 公開書簡

2007-04-15

[]生物多様性論点について

Date: Sun, 15 Apr 2007 09:45:35 +0900

締め切りをとっくに過ぎていますが、意見を申します。期日内に読んで意見を述べるゆとりがなく、ごめんなさい。

「沿岸・海洋域は、砂浜などの自然海岸や浅海域の保全再生の強化、漁業との両立を通じた海洋の生物多様性の保全等を推進」とあるように、陸域だけでなく海域も含めた取組みが必要です。最終ページに「○特に沿岸域における漁業と両立できる海域保護区の考え方を打ち出せないか。」とありますが、知床世界遺産の管理計画素案では登録海域での漁業と保全の両立を明記しています。これをたたき台にして、国立公園など自然公園地域での漁業と保全の両立については、海洋基本法の枠組みでも可能だと理解しており、法的整備を含めて具体的な施策を検討すべきでしょう。

3.(生物多様性国家戦略見直しに関する)論点整理を今見てみましたが、最後に「さらに議論いただきたい点・・・」が提示されているのですから、これに助言することが重要です。たとえばこのうちの(3)超長期的に見た国土の自然環境のあり方(4)生物多様性の指標・評価(5)地球規模の生物多様性保全への対応などは、具体的な提案を(時間をかけても)生態学者として検討すべきだと思います。

2007-04-01

[][]風力発電と戦略環境影響評価

Date: Wed, 28 Mar 2007 23:50:08 +0900

 今朝【3/28】の朝日新聞に、発電所はSEAから外れたと報道されていました。

 30日に風発の検討会がありますね。風力だけでも戦略影響評価(SEA)を行うという目はないでしょうか?風発は大手電力会社と異なり、彼らに売電する企業が中心ですから、利害は異なるでしょう。通常は内々に計画段階で立地や費用便益などを量るはずなのに、抽選で決めるという身もふたもないやり方を大手電力会社がやっています。風発をどこに建ててもだめと公言する人は保護団体にもいませんから、むしろSEAになじむともいえるでしょう。

 SEAを風発に適用すると何が起こるか、もう少し具体的に示しておかないと、事業者も怖くて乗り気にはならないと思いますが、うまく指針を作れば、彼らも乗り気になるかもしれないと思います。

Date: Thu, 29 Mar 2007 19:22:20 +0900

 長野の【入笠山の計画の】ような後出し規制でなければ、SEA(戦略環境評価)はまじめな事業者にとってもそれほど大きな問題ではないと思います。

 今のままでは、食料、エネルギーに加えて、日本は排出権も海外から買いまくる3つの低自給率国になるでしょう。エネルギーは20年後まで輸入がもつかもしれませんが、食料と排出権は近い将来 需給が逼迫し、価格が高騰する可能性が高いと私は思います。

 温暖化対策は環境問題の中でも喫緊の課題です。この認識環境省も自然保護団体も共有していると思います。鳥の影響の強いところは嫌、国立公園内は嫌という否定的意見でなく、どこに作るべきかという建設的な意見ならば、多少の利害対立はあっても、十分合意はできるでしょう。(私も、国立公園内の建設にこだわるつもりはありません。山奥に作るよりは、国立公園の海岸線のほうが有利だろうと思うだけです)

 国立公園【の・・・】内に作るときは、一定規模以上の事業では計画段階での手続きが必要らしい。実質的にSEAに近いものにせざるを得ないようです。ガイドラインをきちんと作ればよい。

 問題は、抽選に当たってから2-3年?以内に操業開始を求めるなど、大手電力会社の硬直した態度です。予定通りなら2年でできるが、調査の結果新たな保全措置を追加するとなると、2年以内など約束できません(愛知万博と同じ)。勢い、事業者の透明性はDiscourageされます。より柔軟な態度が必要です。【】