未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

ダイバーシティってなんだろうか。

会社でダイバーシティのパネルディスカッションがあった。パネリストは日本人3名、外国籍の人2名。女性3名、男性2名。執行役員3名、子会社CEO2名。海外在住3名、日本在住2名。全部で5名という構成だ。

日本においてはダイバーシティというのがジェンダーの視点から語られることが多い感じがするが、このパネルではグローバル化というコンテキストでダイバーシティを語る、自分の経験を語るという形式で行われた。

日本の大手企業では、執行役員は生え抜きで(大学を卒業してその会社に入って、キャリアをつむ)、若くても40代後半、男性だ。ひとつの会社に長期間雇用されている。

世間では弊社の英語化のことを面白おかしく取り上げているが、中では英語の話は旬な話題ではなくなっていて、その向こうのグローバル化をどう進めていくか、そのためにどのようにしていくかというようなステージになっている。英語の試験の点数をとるのが目的なわけではなくて、グローバルの環境でどう成果を出していくか、そのための英語化とかグローバル化とかダイバーシティなのである。 http://diamond.jp/articles/-/46658

日本の会社として、英語化をかなり激しくやったおかげで外国籍の従業員が劇的に増えた。上司が外国籍という人も普通にいる。同僚や部下が外国籍というのが当たり前になった。様々なストレスもある。

しかし、社内でみてみるといいことのほうが圧倒的に大きい。

海外に赴任してみて自分は日本人であると意識したとか、東京とコミュニケーションするのに大変ストレスを感じるとか、執行役員になったら逆に性別を意識させられた(女性の執行役員として期待される)とか、生々しい話がでて興味深かった。

司会のCNさんの巧みなファシリテートでパネリストの魅力を十二分に引き出していた。

弊社では、経営層から若手まで随分いろいろな人がいて、いろいろな経験を持っていて、社内、社外とコラボレートしながらビジネスで成果を出している。ダイバーシティが戦略的な武器になっている。

ちなみに5人のパネリストの属性をまとめると、Nさん、日本、女性、執行役員、日本在。JPさん、外国籍、女性、海外子会社CEO、在外。Kさん、日本、女性、執行役員、在外。Eさん、日本、男性、海外子会社CEO、在外。JCさん、外国籍、男性、執行役員、日本在。いろいろなタレントがまざっている。

人事部主催のパネルディスカッションだったのだけど、司会のCNさんは国境なき医師団の事務局にいたという。(関係ないけど)

英語化とグローバル化を推し進めたら世界中から優秀な人を雇用できるようになったという事例かもしれない。