未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力、橋本武著、読了、濫読日記風、その14

上野桜木にある古書店あおば堂で開催された読書会で発見した一冊である。*1

今回の読書会は、あおば堂にある本(古書)から、興味を持った本を選んで紹介するという形式で行った。通常の読書会は、自分が読んだ本を紹介するというものが多いが、この場合、その場で選ぶので、まだ未読の本になる。なぜ、その本を選んだか、どんな本だと思うのかなどを語り合うことになる。パラパラめくってみて興味を持ったとか、装丁が気に入った(ジャケ買い)、著者が好きだ(著者買い)、直感で選んだとか、様々な理由で選んで、紹介していく。

私は、読書法に興味があって、本を「しっかり」読みたいと思っている。本書はそんな観点から興味を持って選んだ一冊だ。

著者は元灘高の国語教師で、2013年101歳で亡くなった。*2

国語というのは、学ぶ力の基礎になるものである。学ぶ楽しさを知ることが生きる力になる。読むことも書くことも生きていく上には重要である。

国語の授業で、小説「銀の匙」を三年間かけて読む。そのユニークな教授法興味深いが、学ぶことと遊ぶことを同次元で語っていることが興味深い。また、すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなるとして、脇道に逸れて学ぶことの大切さを述べている。

本書では銀の匙 (新潮文庫)そのものについては触れていないが、どんな小説なのか、未読なので興味を持った。また、文学入門 (岩波新書 青版)も読んでみたいと思った。文学入門には五十冊の読書リストが付いているので、そのリストを元に読書の幅を広げてみたいと思った。


濫読日記風