表具師かっぱの「脱 三日坊主 宣言!」 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2002年09月18日(水) 今日の出来事

[]表展2日目

今日は、表展の最終日。競技大会の表彰式と、訓練校の修了証書授与式が午後2時から行われるので、お昼過ぎに車で会場に向かいました。本当は、電車で行く方が時間も正確だし楽なんだけど、今日は作品の搬出もあるので仕方なく車で行く事になったんです。

ところがというか、やはりというか、思った以上の大渋滞。着いたのが2時過ぎ。駐車場も満車。間に合いませんでした。(T_T) まぁ、表彰式が先に行われるし、僕は入賞していないから問題はなかったんだけど、関係者の皆さん、ごめんなさい。(u_u)

競技大会の感想を書きます。負け犬の遠吠えと思う人は思って下さい。(笑)

額装部門は3点でした。3点中、2点がアイデア賞を受賞していました。知事賞、能力開発協会会長賞、技能士会連合会会長賞、芸術文化協会賞、努力賞(2点)は、全て軸装部門からの受賞でした。額については良く判らないのでコメントは控えますが、掛軸についてはかなりハイレベルな戦いだったようです。

ただ、素直な感想を言わせてもらいますと、受賞作品はインパクトのある造形(創作)表具ばかりで、正統派の掛軸を作っていては、絶対に入賞できないようです。

今年の本紙は棟方志功の版画でした。本紙は派手なんです。本紙を引き立てるのが表具だと思うのですが、本紙と喧嘩してしまっている表具が多かったように感じました。僕の認識が古いのでしょうか?

それと、2年前、版画の余白を切り落として怒られたのに、今年は余白を落とした作品も入賞していました。(採点基準を明確にして欲しいです)

お客様からの預かり物として作品を作るという立場なら、訓練校作品のように本紙を切ったり、自由な発想で造形表具を作るには制約があるはずです。

実際には、仕立てる様式や使う裂なども事前に納得して頂くまで話し合って決めますし、自由に作ってくれて構わないと言われた場合でも、その本紙に書かれている物の意味を良く考え、様式や裂の取合せを決めてお客様の了解を得てから制作にかかります。また、事前に了解を得る事が出来なかった場合でも、完成した作品を見て頂き、その作品の制作意図など細かく説明して納得して頂く必要があります。

競技大会に出品している全ての作品もお客様からの預かり物として作品を作っているはずなので、明確な制作意図があるはずなんです*1。ですから、審査も、作品だけを見るのではなく、制作意図も含めて評価して頂きたいと思います*2

今年の僕の作品に対する講評は「きめ細やかな作業に心掛けてください。寸法的なものも一考!」というものでした。出来上がった時に台紙の寸法がちょっと大きいかなと思ったところを指摘されました*3。それから、まだまだ仕事が粗いようです。もっと努力しなきゃね。

*1:それが無い作品に、入賞の資格はありません

*2棟方志功の好み表具だと理解して貰えたんでしょうか? ちょっと不安です

*3:でも、床の間に掛けるとビシッと決まる大きさなんですよ。

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