表具師かっぱの「脱 三日坊主 宣言!」 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006年09月04日(月) 今日の出来事

[]付け廻し

付け廻しの作業中

1日(金曜日)に増裏を打ち、まるまる2日間乾かしたので、予定通り付け廻し*1の作業に掛かることにしました。今日は一気に総裏まで打ちます。

付け廻しの作業手順は3年前の日記とほぼ同じなのですが、今回は写真も撮ったので、その記述を流用して説明しますね。(ちょっと手抜き)

  1. 裏打をして仮張りに掛けていた本紙を外し、四隅が直角になるように余分な部分を切り落とします
  2. 一文字用の金襴を仮張りから外して模様が揃うように裁断し、切り口を糊止したら、水平になるように注意して上下とも本紙に表付けします
  3. 一文字を貼り付けたら、上下は中廻の貼りしろを残して、幅は本紙の幅に合わせて切り揃えます*2
  4. 中廻用の裂を仮張りから外し、柄(模様)を合わせ易い場所を選んで裁断します
  5. 左右の柱を柄(模様)が揃うように裁断したら、切り口を糊止して柄(模様)の高さが揃うように表付けします
  6. 貼り付けたら上下は中廻の貼りしろを残して(一文字と同じ場所で揃えて)切り取ります*3
  7. 中廻用の裂の残りを柄(模様)が揃うように裁断したら、切り口を糊止して一文字と平行になるように上下に表付けします。この時、柱と上下の柄(模様)がずれないように特に気を付けます。
  8. 貼り付けたら、天地の貼りしろを残して上下を切り取ります(ここも左右はそのままで構いませんし、糊止も特に必要ありません。)。
  9. 天地用の裂を仮張りから外し、糸目が揃うように裁断したら切り口を糊止めして、中廻の上下と平行になるように上下に表付けします
  10. これで形が出来上がりましたので、表具の幅を決めて星突で印を付けます。(この時、耳折の折りしろにも印を付けます)
  11. 印を付けたら裏返し、耳折の折りしろに星突で線を引き折り癖を付け、折りしろを残して左右を切り落とします。
  12. 耳折の折りしろに糊を付けて貼り付ければ、付け廻しの工程は終了です

付け廻しが終わりましたので、次は総裏打(最後の裏打)です。

[]総裏打

Making of KAKEJIKU

総裏も作業手順の解説は過去の日記に頼っちゃいましょう。(笑)

まず、総裏の下準備は4年前の日記に詳しく書いてあります。今回は気合が入っているので総裏は本宇陀で打つ事にしました。本宇陀の紙取りについては4年前の訓練校の記事に少し書いてあります。

袋付けが終わり、耳糊をつけたら上巻きから打って行きます。上から順番に打ち終えたら軸助けを貼り付け仮張りに裏掛けします

これで前半の山場は超えました。あとは可能な限りしっかり乾燥させて、お天気を見ながら仕上に取り掛かる日を決めるだけです。台風秋雨前線の動きから暫くは目が離せません。

*1:ストーカーじゃないよ。ってしつこい?(笑)

*2:柱は表付けするので切った部分の糊止めは特に必要ありません。

*3:左右はそのままで構いませんし、特に糊止も必要ありません。

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