■自己紹介の後レポート発表3本。小学校教員のものが1本、中学教員が2本。参加教員は相変わらず地方からばかりで、札幌市内は一人もいない。札幌市教委が参加を止めてるのでは、と疑りたくなるくらいだ。ここに出なくても構わないほど札幌市の研修事情が進んでいる、という話は聞いたことがない。
■上にも書いたレポートの変化だが、有体に言えば、今日あった発表はどれも「子供の不登校という形で表明した、支援の必要な家庭についてのレポート」だ。特に福祉の面からの支援だ。それにしても感心したのは、学校が、児童相談所や役所などと連絡を取り合い、支援についての討議を開いていることだ。抱え込んでいないのだ。
■まあ、学校が“抱え込むために”あちこちの機関と連携を取り、子供の扱いを決めてしまうということもあるが、それでも感じるのは「不登校」という枠の解体だ。今までは「不登校」という言葉で一まとめに括っていたものが、この子は発達障害が、この子は家庭の経済状態が、と分けて見ることが出来るようになってきている。もちろん、それは一方でまた別のカテゴライズを生み、新たな偏見の元になったりもするのだが、子供に対して複数の目が注がれるようになってきた、ということは間違いない。それが他機関との連携に繋がっているのは明らかだろう。
■このままじゃフリースクールが置いてかれちゃうぞ、とちょっと危機感を抱いた一日目だった。しかし、これはチャンスでもある。いろんな側面からの支援という点では、民間団体に一日の長があるはずだ。よし、売り込もう。売り込むぞ。
■高校中退についてのレポートが1本もないのが少し気にかかった。「子ども・青年の進路と教育」という分科会もあるので、そちらに流れたのかもしれない。俺は以前から不登校と高校中退は分科会を分けろ、という意見だが、そういう流れになってきたのか。
■しかし、なぜみんなレポートがB5なんだろう。教育業界ではA4はまだスタンダードじゃないのか。