漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

味噌づくり授業

■打ち合わせで札幌自由が丘に行ったら、これから授業で味噌をつくるというのでそのまま残って見学した。茹でた大豆をミンチマシーンですりつぶし、麹と塩を混ぜて捏ね、樽に詰める。3月の卒業式前に開けるんだそうだ。作業は楽しいが、あまり人手が要らないのであぶれる子が出てくる。

■見てて思ったが、これって実は大豆を煮る過程が大事なんじゃないかな(時間がかかるので今回は既に煮てあった)。大豆の煮えるのを待ちながらみんなで話をする。♪あぶく立った煮え立った煮えたかどうだか食べてみよ、もう煮えた。煮えたらわっと作業する。終わったらまた煮えるのを待つ。その間話をする。多分そういうものだ。薪ストーブが欲しい。

■で、授業に向きそうな方法を考えてみた。煮豆ということなら水煮缶じゃダメか。麹と塩は用意しておく。生徒はそれぞれ豆の水煮缶を持ってくる。缶をお湯にひたして温める。潰して麹を混ぜ、タッパーか何かに詰めて「手前味噌」づくり。これでどうだ。缶詰ならいろいろ種類がある。花豆や金時豆、ヒヨコ豆もある。うまくいくやらいかぬやら。実験精神あふれるのも授業っぽいでしょ。

■ということで今度漂流教室でやろうかな。その前に自分でやってみるか。他人を見て己に活かす。それをまた返す。自由が丘でも採用してよくってよ。

余市行きがなくなって、久しぶりにボランティアスタッフを迎えに行く。訪問先の子もスタッフもすっかり大人っぽくなっていて驚く。子供らのことを話すのによく、10代で変化のない人なんていませんよ、と言うのだが、大学生だって4年のうちに相当変わる。時間は流れるね。訪問する側もされる側も。