碧空のカノン―航空自衛隊航空中央音楽隊ノート 福田和代さん

有川浩さんの空飛ぶ広報室の音楽版、とも言えそうです。
航空自衛隊の音楽隊を舞台にしたちょっとした謎解きと吹奏楽に関する短編集です。
吹奏楽の世界の中で軍隊楽が占める位置はとても重要で、行進曲などは正に軍隊のために生まれて発展したものです。
カラーガードやマーチングはそこからの発展ですし金管楽器の発展もそうです。

航空自衛隊は旧帝軍の流れを汲んでいないので(陸上自衛隊海上自衛隊は汲んでいます)、
ある意味自由な雰囲気なのでしょう。
また、基地祭だけではなく様々な音楽のイベントに参加して身近な音楽隊を垣間見る事が出来ます。

吹奏楽に親しんでいる方なら楽しめること請け合いです。
自衛隊というだけでアレルギーがあるかもしれませんが、それだけで手に取らないのは勿体無いです。

なお、有川浩さんに有る恋愛成分は低いので念の為。