ベートヴェンピアノソナタ14番(月光)嬰ハ短調 (op27-2) 第三楽章: 局地的に微妙に難しい部分

すごく難しいわけじゃないけど、局地的にちょっとだけ難しい部分をいくつか。

19 小節:左手の跳躍と右手の黒鍵アルペジオ

http://www.royalcrab.net/Images/Notes/sonata14_17_1.png

冒頭の左 g の音はそれなりに遠い。右手のアルペジオが微妙に押しにくく、中でも c#, d#, a#, c# と押す部分で.4 の指の音量を確保するのには、結構な努力がいる.このあとの小節で、アルペジオが折り返すところもやや押しにくい。なるべく手首を回して押すようにし、4の指の力に頼らないように意識することで対処しようとしているところ。

39 小節:左手和音のタイミング

http://www.royalcrab.net/Images/Notes/sonata14_13_1.png

拍の裏に和音を4つ入れていくところで、和音を正しいタイミングに入れるのが意外に難しい。技術的にというよりは、リズムを正しく取るのが難しいと言う意味。ゆっくり弾いて、正しい位置で和音を入れていく練習を繰り返せば十分克服できる。

49-51 小節:左手の跳躍と 5-2 の指開き

http://www.royalcrab.net/Images/Notes/sonata14_14_1.png

跳躍のほうは慣れれば何とかなる範囲。問題は 49, 50 小節の冒頭にある d#, c#, d# を同時に押す部分。5-2 が十分開かない or 指が短いとなかなか辛い。個人的には 2-5 で押すと 2 が滑ってしまうので、c# d# を 1 で両押ししてる。

47,48,53-37 小節:左手の跳躍と重音

http://www.royalcrab.net/Images/Notes/sonata14_15.png

右手と左手が反対の動きをする部分。左手のほうが右手より音符が多くて忙しい。しかも、低音に少し飛ぶので正確な跳躍が必要なところ。47,48小節のところより、上の画像にある 53-57 小節のほうが難易度は高い。

65 小節:右手の跳躍

http://www.royalcrab.net/Images/Notes/sonata14_16_1.png

冒頭の和音を押した直後にアルペジオを始める必要があるんだけど、これを右手で楽譜通り弾こうとすると結構難しい、少なくとも私には。右手で取ろうとすると着地ミスを連発するので、私は和音の直後の g# を左手で取ることにしてる。