2009-05-10
第19回世界コンピュータ将棋選手権 2次予選 9回戦
9回戦の相手は「Shotest」。
作者のJeffさんは英語でお話してくださるのですが、私は英会話が苦手なので、意思の疎通がなかなかうまくいきませんでした。
申し訳ありませんm(__)m
3勝5敗同士の対戦だったのですが、この将棋も、1手のミスですべてが決まってしまいました。
後手:ymshogi 後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・v角v金v玉 ・|二 |v歩 ・v歩v歩v銀v銀 ・v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四 | ・v歩 ・ ・ ・v桂 ・ 歩 ・|五 | ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|六 | 歩 歩 銀 金 ・ 歩 銀 ・ ・|七 | ・ 玉 金 角 ・ ・ ・ 飛 ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:shotest 先手の持駒:なし 手数=38 ▽4五桂 まで
33にいた桂を45に跳ねたのですが、次に▲26銀とされて、あっさり桂が死んでしまいました。
いくらなんでもそのくらい読めるはずなんですが…
ちなみに読み筋は▲46銀で、その後△62銀▲35歩△同歩とか読んでいるので、水平線効果かもしれません。どちらにしても2次予選でこんな手が出ては勝てるはずもありません。
後手:ymshogi 後手の持駒:歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一 | ・v飛 ・v銀 ・ ・v金v玉 ・|二 | ・ ・v歩v歩v角v銀 ・v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四 |v歩v歩 ・ ・ ・ 飛 ・ 歩 ・|五 | ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 銀 歩|六 | 歩 歩 銀 金 ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ 玉 金 角 ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:shotest 先手の持駒:桂 歩 手数=48 ▽5三角 まで
すでに先手有利の評価ですが、この△53角でさらに評価が下がります。
次の▲35歩で後手は困ってしまいます。
取るわけにもいかず△33金と後詰めに行きますが、先手は▲34歩。
△34同金では▲43飛成で万事休すなので、仕方なく△32金と戻ったりして…その次の▲35銀で先手は完全に攻撃態勢。
後手:ymshogi 後手の持駒:歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一 | ・v飛 ・v銀 ・ ・v金v玉 ・|二 | ・ ・v歩v歩v角v銀 ・v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・ ・|四 |v歩v歩 ・ ・ ・ 飛 銀 歩 ・|五 | ・ ・ 歩 歩 歩 ・ ・ ・ 歩|六 | 歩 歩 銀 金 ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ 玉 金 角 ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:shotest 先手の持駒:桂 歩二 手数=53 ▲3五銀 まで 後手番
以後、後手は攻めらしい攻めをほとんど見せられないまま、詰まされてしまいました。
投了図は以下です。
後手:ymshogi 後手の持駒:金 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v銀 ・ ・ ・ ・v香|一 | ・v飛 ・v銀 ・ ・ ・ とv玉|二 | ・ ・v歩v歩 ・ ・ ・v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・|四 |v歩v歩 ・ 歩 ・ 飛 銀 歩 ・|五 | ・ ・ 歩 角 ・ ・ ・ ・ 歩|六 | 歩 歩 銀 金 ・ ・ ・v桂 ・|七 | ・ 玉 金 ・ ・ ・v歩 ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:shotest 先手の持駒:角 金 手数=89 ▲2二同と まで 後手番
終局後、Jeffさんが私の席まで来られて、声をかけてもらいました。
思考時間が短かったのです、というようなことをお話されたのだと思います。
マイムーブ西村さんのブログによると、Celeron搭載機で早指しだったようですね。
2次予選の最終成績は3勝6敗となり、順位は22位(総合25位)という結果になりました。
16試合も対局できたのは嬉しかったです。
運営の方々は、狭い会場でいろいろご苦労があったことと思います。あらためて感謝します。
前にも書きましたが、来年も2次予選で戦えるプログラムを作って出場したいと思います。
第19回世界コンピュータ将棋選手権 2次予選 8回戦
8回戦の相手は「臥龍」。
この対局は10手目まで定跡で進みました。
後手:takada 後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂v銀v金v玉v金 ・v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v銀 ・|二 |v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六 | 歩 歩 銀 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八 | 香 桂 ・ 金 玉 金 銀 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:角 手数=10 ▽2二銀 まで
ここで先手が▲45角と筋違い角を打ち、△52金右▲34角で1歩得になりました。
こういうのは普通の手順なのでしょうか。
この後評価値はあまり動かず、次の局面に。
後手:takada 後手の持駒:角 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・ ・v金 ・v金 ・ ・|二 |v歩 ・v歩 ・v銀v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五 | ・v飛 歩 銀 ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 ・ ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|七 | ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・ 飛 角|八 | 香 桂 金 ・ ・ 金 銀 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:歩三 手数=46 ▽3一玉 まで
ym将棋は△31玉では△76飛と歩を取ってくるのを読んでたんですが、予測読み外れ。
ここで▲77銀△82飛と進み、評価が上がりました。
少し進んで次の局面。
後手:takada 後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・v金 ・v金 ・ ・|二 |v歩 ・v歩 ・v銀v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五 | ・v歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 ・ 銀 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|七 | ・ 金 玉 ・ ・ 銀 ・ 飛 角|八 | 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:歩三 手数=51 ▲8八金 まで 後手番
ここから臥龍は△87歩成と成り捨て。▲同金まではまだしも、△同飛成▲同玉となると、後手にとっては痛いところです。
局後、高田さんも、「飛車を捨てたところからおかしかったですね」とおっしゃってました。
この後はじりじりと先手が優勢を続け、次の局面に。
後手:takada 後手の持駒:桂 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ | ・ ・ ・ 銀 ・ ・v金 ・v香|一 | ・ ・ ・ 龍v歩 ・ ・v玉 ・|二 | ・ ・ ・ 馬 ・ 杏 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|四 | ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・v桂 ・|五 | ・ 玉 歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 ・ 桂 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|七 | ・v馬 ・ ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:金 銀二 歩四 手数=98 ▽2五桂 まで
ここでym将棋は△33銀打から詰みを見つけています。
以下、投了図です。
後手:takada 後手の持駒:金 銀 桂 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ | ・ ・ ・ 銀 ・ ・ ・ 銀v香|一 | ・ ・ ・ 龍v歩 ・ 金 ・v玉|二 | ・ ・ ・ 馬 ・ 杏 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|四 | ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・v桂 ・|五 | ・ 玉 歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 ・ 桂 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|七 | ・v馬 ・ ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:歩四 手数=107 ▲2一銀 まで 後手番
これでym将棋は3勝5敗となりました。
第19回世界コンピュータ将棋選手権 2次予選 7回戦
7回戦の相手は「山田将棋」。
初対戦です。偶然ながら、今日は同姓の作者の方2人とも対戦することになりました。
山田将棋のディスプレイで作者の方と一緒に観戦していました。
テキスト表示しかなく「見づらいですよ」とおっしゃってましたが、仕事柄慣れてはいるので、あまり気になりませんでした。
「何手くらい読んでいるんですか」と聞いてみると、通常は基本深さ10で、さらに手を絞ってもう1手深く読む修正を入れられたらしいです。(違ってたらすみません)
36手目でこんな局面になりました。
後手:yamadashogi 後手の持駒:歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一 | ・v玉v銀v飛 ・ ・v銀 ・ ・|二 |v歩 ・v歩 ・ ・ ・v角v歩v歩|三 | ・ ・ ・v金v歩 ・v歩 ・ ・|四 | ・ 桂 ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五 | ・ 角 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 ・ 銀 ・ 歩 歩 ・ 歩|七 | ・ ・ 玉 ・ ・ 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 ・ ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:歩二 手数=36 ▽4五歩 まで
最初、▲77角から角を交換する手順を読んでいたのですが、なにかまずいことを見つけたらしく、途中から▲64角に変わっていました。
角と金を交換するのですが、それだけの価値があるのかは微妙です。
ちなみに、モンテカルロでも▲64角を最善と評価していました。
読み筋は△同飛▲66歩打△63飛▲86歩ですが、実戦では▲66歩打の後△84歩▲75金打があって△63飛と進みました。先手はせっかく取った金を75に打たされてしまっています。
後手:yamadashogi 後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一 | ・v玉v銀 ・ ・ ・v銀 ・ ・|二 |v歩 ・v歩v飛 ・ ・v角v歩v歩|三 | ・v歩 ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四 | ・ 桂 金 ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五 | ・ ・ 歩 歩 歩 ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 ・ 銀 ・ 歩 歩 ・ 歩|七 | ・ ・ 玉 ・ ・ 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 ・ ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:歩 手数=42 ▽6三飛 まで
最初▲84金を読んでいたものの、△64飛で犬死になることに気づいて評価が急落。結局▲68金と指し、評価値は-700(後手有利)くらいになっています。
読み筋は△85歩▲同金の後△74桂打でしたが、実戦では△41銀でした。
次に評価値が動いたのはこの局面。
後手:yamadashogi 後手の持駒:銀二 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂v玉v金 ・v銀v角v桂v香|一 | ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二 |v歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・v歩v歩|三 | ・ 金 ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五 | ・ ・ 歩v角 歩 ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 ・ ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|七 | ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八 | 香 ・ ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:飛 桂 歩二 手数=58 ▽6六同角 まで
▲83桂と景気のいい王手を読んでいますが、逆に△77銀打から大変なことになりそうだ、と気づいています。
ところが、実際の指し手は▲43桂。△42角の後▲62歩打△同玉という読み筋なので、水平線効果の可能性が高そうです。
実戦では△22角上▲31飛打で下記の局面になった後、△77角成。
後手:yamadashogi 後手の持駒:銀二 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂v玉v金 ・v銀 飛v桂v香|一 | ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・v角 ・|二 |v歩 ・v歩 ・ ・ 桂 ・v歩v歩|三 | ・ 金 ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五 | ・ ・ 歩v角 歩 ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 ・ ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|七 | ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八 | 香 ・ ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:歩二 手数=61 ▲3一飛 まで 後手番
▲31飛打はモンテカルロで指しています。
通常探索では▲53飛打を読んでいたのですが、△89銀打▲79玉△67歩打で必至となることを見つけ、時間切れでモンテカルロで見つけた手を指したものです。
相手が弱いプログラムなら、△同角▲同桂として角と飛車を交換する可能性があり、これならまだ続いたと思います。相手の失敗に期待するという意味で、モンテカルロの特徴が出たかもしれませんが、この局面はすでに手遅れでした。
確かこの辺で、山田将棋さんが
「詰みましたね。19手詰めです」
とおっしゃってました。もっとも、合駒とかの関係で手数は正確でないそうで、実際にはここから30手近く続いています。
以後、山田将棋はノータイムで指していますが、ym将棋はずっと詰みに気付かず、83手目くらいでようやく気がついたようです。
以下、投了図です。
後手:yamadashogi 後手の持駒:金 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂v玉v金 ・v銀 飛v桂v香|一 | ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二 |v歩 ・v歩 ・ ・ 桂 ・v歩v歩|三 | ・ 金 ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五 | ・ ・ 歩v馬 歩 ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 ・ ・v銀 歩 歩 ・ 歩|七 | ・ ・ ・ ・ ・v金 ・ ・ ・|八 | 香 ・ ・ ・ ・ 玉 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:飛 角 銀 歩 手数=88 ▽4八金 まで
山田将棋は2次予選12位(総合15位)となり、ym将棋とは実力差があることを思い知らされました。
これで今日の成績は2勝5敗。
第19回世界コンピュータ将棋選手権 2次予選 6回戦
6回戦の相手は「あうあう将棋」。
1次予選でも対戦があったため、今回の選手権では2度目の対戦です。
あうあう将棋のディスプレイで作者の方と一緒に観戦していました。
出だし、▲76歩△34歩▲26歩△44歩の後、先手あうあう将棋が▲96歩と突いてきました。
後手:ymshogi 後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂v銀v金v玉v金v銀v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二 |v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六 | ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七 | ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八 | 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:auaushogi 先手の持駒:なし 手数=5 ▲9六歩 まで 後手番
これでいきなり定跡から外れたわけですが、こういう手があうあう将棋の定跡に入っているわけではなく、過去の対戦結果から学習のようなことをしている結果だそうです。
後手はかまわず△24歩と突き(これはどうかと思いますが)、▲25歩△同歩▲同飛で歩の交換に。後手は角頭が素通しで気持ち悪い。
△33桂と跳ねたのもどうだったか。その後▲24飛と来られたら困ったような気もしますが、あうあう将棋の指し手は▲27飛。
「どうしてそこに動くかなー」という感じの手で、普通は▲28飛が多いような気がしますが。
作者の方も頭を抱えている様子。
後手:ymshogi 後手の持駒:歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂v銀v金v玉v金v銀 ・v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二 |v歩v歩v歩v歩v歩 ・v桂 ・v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 飛 歩|七 | ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:auaushogi 先手の持駒:歩 手数=11 ▲2七飛 まで 後手番
この次の△45桂も変な手で、この後予想通りあっさり桂が死んでしまいました。
ただ、先手玉が57まで前に出た形で、見るからに不安定ではあります。
後手:ymshogi 後手の持駒:歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂v銀v金v玉 ・v銀 ・v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v角 ・|二 |v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 歩 ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 ・ 歩 玉 歩 歩 飛 歩|七 | ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 銀 金 ・ 金 銀 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:auaushogi 先手の持駒:桂 手数=17 ▲5七同玉 まで 後手番
この後、評価値的には先手が優勢のまま推移していますが、先手玉は6段目まで進出しています。
ym将棋が少し評価値を戻したのが次の局面。
後手:ymshogi 後手の持駒:金 桂 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・v金v玉 ・v金 ・ ・|一 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二 |v歩v歩v歩 ・v金 ・ 馬 ・v歩|三 | ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 歩 ・|四 | ・ ・ ・ 香 ・v歩 歩 ・ ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ 玉 ・ ・v歩 ・|六 | ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七 | ・ 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八 | 香 桂 ・vと ・v圭 銀 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:auaushogi 先手の持駒:角 銀二 歩 手数=47 ▲3三馬 まで 後手番
後手玉には王手がかかっていますが、△42金と受ける手を読んでいます。読み筋は▲34馬△55金打▲57王△65金で、評価値は+500(先手有利)くらいでした。
先手は▲62銀と王手を続けるのですが、これは△同金▲同香成△同玉で銀香と金の交換になり、後手玉も安全そうな方に移動することができて、一気に評価値はマイナス(後手有利)に振れました。
その後、先手が▲66馬としたのですが、これはどうだったんでしょう。△55銀▲同馬△同歩で、角と銀の交換になっています。
この後は、見ていてひやひやする場面はあったものの、評価値的には後手優勢で推移。
後手:ymshogi 後手の持駒:金 銀二 桂 香 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一 | ・ ・ ・v玉 ・ ・ ・ ・ ・|二 |v歩v歩v歩 ・v金 ・ と とv歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四 | ・v桂 ・v香v歩v歩 ・ ・ ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・vと 歩|七 | ・ 銀 玉 ・ 金 金 ・ ・v飛|八 | 香 桂 ・vと ・ ・ ・ ・v圭|九 +---------------------------+ 先手:auaushogi 先手の持駒:角二 銀 歩 手数=81 ▲7八玉 まで 後手番
ここから△68金打▲同金以下詰みを読み切って(詰み手順は少しあやしい気もします…)、あうあう将棋には3回目の対戦で初勝利となりました。
以下、投了図です。
後手:ymshogi 後手の持駒:金 桂 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一 | ・ ・ ・v玉 ・ ・ ・ ・ ・|二 |v歩v歩v歩 ・v金 ・ と とv歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四 | ・v桂 ・v香v歩v歩 ・ ・ ・|五 | 歩 ・ 歩 ・v香 ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・vと 歩|七 | ・ 銀 ・ 玉v金 ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・v圭|九 +---------------------------+ 先手:auaushogi 先手の持駒:飛 角二 金 銀三 歩二 手数=94 ▽5八金 まで
先手は▲78玉でも▲79玉でも△68金打で詰みです。
今日の成績は2勝4敗となり、さらにこの日初めて相手を詰まして勝ったことで、精神的にだいぶ落ち着きました。
第19回世界コンピュータ将棋選手権 2次予選 5回戦
5回戦の相手は「WILDCAT」。
WILDCATのディスプレイで作者の方と一緒に観戦していました。
この対局は勝又先生に解説していただきましたが、お互い手出しをせずにじりじり様子を見ているだけ、という状態が長く続きました。
解説「なんかいろんなことがあったみたいですね…ああ、仕掛けらんなくなったから、わかんなくなっちゃったんですね。なるほど、指し方がお互いに分からず、と。」
次の局面はすでに77手目まで進んでいます。
後手:WILDCAT 後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ | ・v桂v金 ・ ・ ・v角v桂 ・|一 |v玉v銀v金 ・ ・ ・ ・v飛 ・|二 |v香v歩v歩v歩 ・v銀 ・v歩v香|三 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩|四 | ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ ・ 銀 歩 ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・ 歩|七 | ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 桂 角 金 ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:歩 手数=77 ▲7九角 まで 後手番
後手はいったん穴熊に囲ったものの、その後なぜかすこし前にずれています。
解説「こういうとき、(後手が)どっかで三間飛車に回って△35歩と突くと、3筋のところに(飛車を)回しておくというのがあるんですけど、わかんなくなっちゃたんですね」
この後、△64歩と突かれたところで▲24歩△同歩▲同飛△同飛▲同角と先手から飛車交換し、さらに△65歩▲同銀となったのが次の局面。
後手:WILDCAT 後手の持駒:飛 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ | ・v桂v金 ・ ・ ・v角v桂 ・|一 |v玉v銀v金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二 |v香v歩v歩 ・ ・v銀 ・ ・v香|三 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩v歩 角v歩|四 | ・ ・ 歩 銀 ・ ・ ・ ・ ・|五 | 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・ 歩|七 | ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:飛 歩三 手数=85 ▲6五同銀 まで 後手番
解説「で、穴熊じゃない側から飛車交換で」
取った飛車をお互い打ちあい、△27飛打▲23飛打。これに後手は△32銀。
後手:WILDCAT 後手の持駒:歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ | ・v桂v金 ・ ・ ・v角v桂 ・|一 |v玉v銀v金 ・ ・ ・v銀 ・ ・|二 |v香v歩v歩 ・ ・ ・ ・ 飛v香|三 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩v歩 角v歩|四 | ・ ・ 歩 銀 ・ ・ ・ ・ ・|五 | 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・v飛 歩|七 | ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:歩三 手数=88 ▽3二銀 まで
解説「これはいきなり…(先手の)飛車が行く場所がないし」
戻って▲23飛打のとき、ym将棋の読み筋は△29飛成▲21飛成△66桂打▲88玉、評価値はここで急落して、-700くらい(後手有利)でした。
実戦では、後手WILDCATがいきなり△29飛成とせず、△32銀としたことで、▲13角成△23銀▲31馬で、飛車と角香の交換になりました。
解説「ああ、なるほど、あったよ。結構おもしろいですね」
しかしその後、△29飛成と後手が桂を入手したことで、▲21馬のあと、待望の△66桂打。
後手:WILDCAT 後手の持駒:飛 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ | ・v桂v金 ・ ・ ・ ・ 馬 ・|一 |v玉v銀v金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二 |v香v歩v歩 ・ ・ ・ ・v銀 ・|三 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩|四 | ・ ・ 歩 銀 ・ ・ ・ ・ ・|五 | 歩 ・ ・v桂 歩 ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・ 歩|七 | ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・v龍 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:角 桂 香 歩三 手数=94 ▽6六桂 まで
▲21馬のとき、最初に▲68香打と△66桂打を受ける手を読んでいたのですが、結局21の桂を取る手を指しています。
詳しい理由は分かりませんが、おそらく▲68香打では桂損が確定してしまうので、ここで桂を取っておこう、という評価関数のためだと思われます。
つまり、△66桂打は打たれてもいい、それで負けることまではない、という判断ですね。
ただ実際はこれで負けだったようです。
解説「将棋の評価関数で一番難しいのは、この桂馬という駒だと思うんですけど、終盤だとここ(この場合はは66の地点)に桂馬さえ打てれば勝ち、という将棋になってしまうので、今桂打ったから勝ちになりましたけど、これ金銀だったらまだ大変ですよね。
こういう風に、終盤だと突然現れて王手して、しかも逃げるしかない、というのは桂馬だけなので、終盤の桂馬の価値は、たぶん持ち駒(の桂馬)は盤上の桂馬に比べて倍くらい以上にしても、おかしくなんないような気はしてますけどね。持ち駒の桂っていうのは相当強力なので、いきなりこう、パラシュート部隊のように現れて、相手が逃げるしかないっていうのは桂馬だけなので。大駒なら合駒できるし、金銀なら取ることができるんですけど。
特定の条件によりますけれども、桂馬で王手できるとかいうときの、桂馬取った時は相当価値高めてもよい気はしますけど」
これで一気に先手玉は寄ってしまい、この後20手ほど続きますが、112手で投了。
後手:WILDCAT 後手の持駒:歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ | ・v桂v金 ・ ・ ・ ・ 馬 ・|一 |v玉v銀v金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二 |v香v歩v歩 ・ ・ ・ ・v銀 ・|三 | ・ ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩|四 | ・ ・ 歩 銀 ・ ・ ・ ・ ・|五 |v歩 歩 ・v桂 歩 ・ ・ ・ ・|六 | 玉 ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ 歩|七 | ・ ・v龍 ・ ・ 銀 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:飛 角 金二 桂 香 歩三 手数=112 ▽9六歩 まで
WILDCATの快勝で、ym将棋は1勝4敗となりました。
第19回世界コンピュータ将棋選手権 2次予選 4回戦
4回戦の相手は「みさき」。
いつもブログ読ませてもらってます。
最初に結論を言ってしまうと、プログラムの実力はやはり段違いで、1回戦の対備後将棋戦と同じく、1手のミスで即終了、という感じでした。
ym将棋の読みの浅さが浮き彫りになったのがこの局面。
後手:ymshogi 後手の持駒:歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・v金 ・v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・v金v玉 ・v角 ・|二 | ・ ・v歩v歩v銀 ・ ・v歩v歩|三 |v歩 ・ ・ ・v歩 歩 ・ ・ ・|四 | ・v歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・v銀|五 | ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 角 銀 歩 銀 ・ 歩 桂|七 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ 金 玉 金 飛 ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:misaki 先手の持駒:歩二 手数=39 ▲4四歩 まで 後手番
先手のみさきが▲44歩と突いてきたところで、この時点でym将棋は△32金▲43歩成△同金右▲22角成△同金とかいう手順を読んで、わずかに後手有利(ほぼ互角)と評価しています。
確かにここまでなら、急転直下というほど悪い展開ではない、ように見えます。
実戦でもその通り進むのですが、次の▲43歩成の局面で突如評価値が急落。
理由は、先の読み筋の△同金の後、▲31角打があることに気づいたためです。
後手:ymshogi 後手の持駒:角 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・ ・ 角v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・v玉 ・v金 ・|二 | ・ ・v歩v歩v銀v金 ・v歩v歩|三 |v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・|四 | ・v歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・v銀|五 | ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 ・ 銀 歩 銀 ・ 歩 桂|七 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ 金 玉 金 飛 ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:misaki 先手の持駒:歩二 手数=45 ▲3一角 まで 後手番
いやな読みは見事に当たり、みさき▲31角。
やむなく△51玉と逃げますが、▲22角成でもはや勝負ありでしょう。
ちなみに、その後△同飛と取ったのは、モンテカルロ探索の指し手です。
通常探索の読み筋は△95角打▲77馬△同角成▲同桂△33角打でした。こう進んでいたら、負けるにしても少し粘れたかもしれません。負けるときはいさぎよく、がモンテカルロの特徴?
その飛車も結局取られ、もはやなすすべもなく詰まされました。
後手:ymshogi 後手の持駒:歩四 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・ 龍 ・v桂v香|一 | ・ ・ ・ ・ 龍 ・ ・ ・ ・|二 | ・ 金 ・ 金v銀 ・ ・v歩v歩|三 |v歩 角v歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・|四 | ・v歩 ・v歩v玉 ・ ・ ・v銀|五 | ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 ・ 銀 ・ 銀v角 歩 桂|七 | ・ ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:misaki 先手の持駒:歩二 手数=69 ▲5六歩 まで 後手番
見事な都詰めです。
これで1勝3敗ですが、実質的には4連敗。
記録上は全敗はないのですが、作者の心理的には結構こたえます。
ところで、小宮さんとはym将棋に搭載しているモンテカルロ探索の話を少ししました。
「それは合議制っていうことですか?」
と聞かれました。
まあ広い意味では合議制と言える気がしないでもないです。
ただ、合議する人(プログラム)が2人しかいないので、多数決で決めるわけにいかず、意見が割れたときは話し合いで決めるしかないわけです。
もちろん、コンピュータ同士で話し合いとかはありえないので、どういう場合はどちらの指し手を採用する、という基準をあらかじめ決めておく、という手法をym将棋では採っています。
ただこの判別基準については納得のいくようなものがなく、場当たり的に決めているのが現状です。
「棋理」の佐藤さんの論文でも、モンテカルロ将棋が得意とする局面、苦手とする局面があることが述べられていて、これは私の実感とも一致するのですが、ではどういう局面が得意で、どういう局面が苦手なのか、 それを判別するのは難しいです。
もう1人、合議する人が増えると多数決にできるんですが…
また、そのためには最低でも4coreのマシンが必要なので、(金銭的にも)大きな決断が必要です。
第19回世界コンピュータ将棋選手権 2次予選 3回戦
3回戦の相手は「ゆめき」。
ゆめきは3回目の参加で、ym将棋と同じく、2次予選には初進出です。
作者の方と一緒にym将棋のディスプレイで観戦。というか、ゆめきも将棋所を使われているので、盤面はどちらも全く同じ表示なのですが。
(後で中継ブログを見たら、「ym将棋は連敗スタート」とか書かれて写真が載ってました。。)
ゆめきは1回戦で、途中で止まってしまい切れ負けになってしまったそうです。
お話を聞いた限りでは、昨日のym将棋の事象と似ているようでした。
最初に評価値が大きく動いたのは、この局面です。
後手:yumeki 後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二 |v歩 ・v角v飛 ・v金v銀v歩v歩|三 | ・v歩 ・v銀 ・v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・|六 | 歩 歩 桂 金 銀 歩 桂 ・ 歩|七 | ・ ・ 金 角 ・ 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 ・ 玉 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:歩 手数=50 ▽5五歩 まで
後手のゆめきが△55歩と突いてきたところで、ym将棋は▲55同歩△76歩▲同金△82角とかいう手順を読んで、+200(先手有利)と評価しています。
実戦では▲55同歩の後△同銀、さらに▲56金△同銀▲同銀と駒の交換が続きました。
最後の▲56同銀のところでは、さらに△53飛▲65桂△37角成▲同銀△56飛と取り合いを続ける読み筋になっています。
後手:yumeki 後手の持駒:金 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二 |v歩 ・v角v飛 ・v金v銀v歩v歩|三 | ・v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩 ・ 銀 ・ 歩 歩 ・|六 | 歩 歩 桂 ・ ・ 歩 桂 ・ 歩|七 | ・ ・ 金 角 ・ 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 ・ 玉 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:銀 歩二 手数=55 ▲5六同銀 まで 後手番
ここでゆめきの指し手は△58金。
ym将棋は▲74銀打△68金▲同金△53飛▲73銀成△同飛と、また交換を続ける手順を読み、ほぼ互角と評価しています。
実戦では△58金の後、▲74銀打△53飛▲73銀成△56飛▲82成銀△76歩と、少し違う手順で進みました。
後手:yumeki 後手の持駒:銀 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一 | ・ 全 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二 |v歩 ・ ・ ・ ・v金v銀v歩v歩|三 | ・v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・v歩 ・v飛 ・ 歩 歩 ・|六 | 歩 歩 桂 ・ ・ 歩 桂 ・ 歩|七 | ・ ・ 金 角v金 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 ・ 玉 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:角 歩二 手数=62 ▽7六歩 まで
ym将棋の評価値はここで急落。
後手の囲いはそのまま残っているのに、先手はすでに深く攻め込まれているので、かなりまずい状況だと思うんですが、遅まきながらやっとプログラムも気づいたようです。
最初、▲81成銀で桂を取ってうれしがっていたのが、その後△68金▲同金△77歩成で大変なことになると理解し、しかしいい手も思いつかず、結局そのまま桂を取ってしまってます。
評価値はマイナスに振れました。
実戦では△68金に対し▲同玉△77歩成▲同金△76歩と進みました。▲68同玉で▲同金だと△77歩成▲同金としたときに△58飛成があるからだと思いますが、ログには出ていないので分かりません。
後手:yumeki 後手の持駒:角 銀 桂 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 全 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二 |v歩 ・ ・ ・ ・v金v銀v歩v歩|三 | ・v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・v歩 ・v飛 ・ 歩 歩 ・|六 | 歩 歩 金 ・ ・ 歩 桂 ・ 歩|七 | ・ ・ ・ 玉 ・ 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:角 金 桂 歩三 手数=68 ▽7六歩 まで
こうなると詰みを逃れるのが精いっぱいになってしまいます。
▲76同金は△同飛で話しにならないので、▲67金としますが、読み通り△77銀打とされ、▲69玉△78角▲79玉△67角成、で次の局面に。
後手:yumeki 後手の持駒:金 桂 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 全 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二 |v歩 ・ ・ ・ ・v金v銀v歩v歩|三 | ・v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・v歩 ・v飛 ・ 歩 歩 ・|六 | 歩 歩v銀v馬 ・ 歩 桂 ・ 歩|七 | ・ ・ ・ ・ ・ 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 ・ 玉 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:角 金 桂 歩三 手数=74 ▽6七角成 まで
そして、王手が切れた81手目、指す手が無くなって▲59銀。
後手:yumeki 後手の持駒:角 金二 桂二 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 全 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二 |v歩 ・ ・ ・ ・v金v銀v歩 ・|三 | ・v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩|四 | ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・v歩 ・v飛 ・ 歩 歩 ・|六 | 歩 歩v銀v馬 ・ 歩 桂 ・ 歩|七 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八 | 香 ・ 玉 ・ 銀 ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:歩三 手数=81 ▲5九銀 まで 後手番
この後、△59飛成▲69歩(合駒)△78金とかで詰みだと思いますが、なんとここでゆめきから指し手が返ってこなくなってしまいました。
最初は「長考してますねー」程度だったのが、1分を過ぎて「これはおかしい」となり、一緒にゆめきのディスプレイを見に行くと、予測読みの状態のまま思考が止まっていました。
1次予選1回戦のym将棋と同じ事象です。
ログを見てみると、止まっている理由も同じで、予測読みが外れた通知を受けた後、エンジン側から最善手を返していないようでした。
すでに終局近いので、指し直しはできず、このまま時間切れでym将棋の勝ちとなりました。
「次からponderをオフにしてみては」とすすめたのですが、GUIの指定ではオフにできず、プログラムを修正する必要があるとのことでした。
→ゆめきさんのブログによると、この後修正されたようです。
第19回世界コンピュータ将棋選手権 2次予選 2回戦
2回戦の相手は「きのあ将棋」。
2回戦までは事前に対局が決まるので、席は私の正面。受け付け締切時刻間際に、でかいサーバを持ち込んで、重そうにセッティングされていました。
驚いたのは、本体にまだビニールのカバーがかぶっていたこと。
数日前に購入されたまま、まだセッティングが済んでいないとのことで、電源を入れると、WindowsUpdateの「再起動しますか」メッセージやウィルス対策ソフトのメッセージが出力される状態。
思わず「試合中にWindowsUpdateやウィルス検索が動いたら大変じゃないですか」と聞いてみると、
「4コアのうち、将棋で使うのは1コアで、残りはウィルスバスターで使うから大丈夫」
という答えでした。
Vistaには慣れておられないようで、IPアドレスの設定で苦戦されていたので、私の方が
「ここの画面で…」とやり方を説明していると、「パソコン詳しいですね」と言われてしまいました。
この辺は、ふだんVistaを使っているので慣れている、というのが大きいですね。同じ設定をするのでも、XPとは全然画面の呼び出し方が違うので。
余談ですが、その時きのあ将棋さん以外に、山田将棋さんと私が一緒に設定とかをお手伝いしていましたが、この3人はなんと同姓。この日、残念会反省会の時に山田将棋さんとお話ししましたが、確率が妙に高い気がします。
きのあ将棋さんは私の席の隣に来られて一緒に観戦。
最初に評価値が大きく動いたのは、この局面です。
後手:ymshogi 後手の持駒:角 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一 | ・v飛 ・v銀 ・v銀v玉 ・ ・|二 |v歩 ・v歩v歩 ・ ・v金v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ 銀 歩v歩 ・ ・|四 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 桂 歩 歩 ・ 歩 歩 歩|七 | ・ 銀 金 玉 ・ 飛 ・ ・ ・|八 | 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:Kinoa 先手の持駒:角 歩 手数=29 ▲5四銀 まで 後手番
ym将棋は最初、△84飛▲65角打といった順を読んでいました。
しかし、きのあ将棋に▲43角打という手があることを見つけ、評価値が急降下。
△22王▲61角成と馬を作られては大変なことになります。
▲43角打に△43同銀と取った場合どうなるか、ログにはそこまで読み筋が出てないので分かりませんが、▲43同歩成△同金▲同銀成となると、先手は銀と金、後手は角と歩をそれぞれ得ますが、43に先手の銀が残るので後手は苦しそう。
他にも▲43歩成という手があると読んでいます。
結局指したのは△52金でした。評価値は+300くらいで先手有利。
その後、評価値的には一進一退となり、次に評価値が動いたのは53手目、▲71角とされた局面。
後手:ymshogi 後手の持駒:銀 桂 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 角 ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・v金 ・ ・ ・ ・|二 |v歩 ・v歩v歩v銀 ・v金v歩 ・|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩|四 | ・v歩 ・ ・ 歩 飛 ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩 歩 歩|七 | ・ 銀 ・ 金 金 ・ ・ ・ ・|八 | 香 玉 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:Kinoa 先手の持駒:角 銀 手数=53 ▲7一角 まで 後手番
ここで最初△72飛を読んでいたんですが、なぜか評価値が急落し、後から見つけた△92飛を指しています。
評価値は一気に+500程度に。
理由はよく分からないんですが、△72飛▲53角成まで読んだところで評価値が悪くなっているので、その後の静止探索で△53同金▲42銀打とかが見えたのかもしれません。
いずれにしても、次の▲83銀打で飛車が死んでしまいました。。
△44銀打で飛車同士の交換に持ち込んだはいいのですが、▲92銀不成に対し飛車も銀も取らず、△42玉。
きのあ将棋はもちろん▲44飛で銀を丸得です。
実はこの△42玉は、今回数少ないモンテカルロ木探索で指した手です。駒損をいとわず勝負手を指したつもりかもしれませんが、これは勝負手にもなっていない気がします。。
ちなみに通常探索では、△92同香を読んでいました。
以後、評価値的には一気に敗勢となり、75手で投了となりました。
後手:ymshogi 後手の持駒:桂 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ | 全v桂 角 ・ ・ 龍 ・ ・v香|一 | ・ ・ ・ ・ ・v金v桂 ・ ・|二 |v歩 ・v歩v歩 ・v玉v金v歩 ・|三 | ・ ・ ・ ・ 銀v銀v歩 ・v歩|四 | ・v歩 ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 ・ 歩 ・v桂 歩 歩 歩|七 | ・ 銀 ・ 金 金 ・ ・ ・ ・|八 | 香 玉 ・ ・ 香 ・ ・v龍 香|九 +---------------------------+ 先手:Kinoa 先手の持駒:角 歩 手数=75 ▲5四銀 まで 後手番
きのあ将棋さんには、
「駒の取り合いになると読みが鋭くなりますねー」
と言われました。指し手延長や、静止探索とかの効果が出ているのかもしれません。
逆にいえば序盤がまだ弱いということでもありますね。
いずれにしても、変な手が1手でもあるともう勝てません。
全敗の不安が大きくなってきます。
第19回世界コンピュータ将棋選手権 2次予選 1回戦
1回戦の相手は「備後将棋」。
1次予選で最下位通過ということは、2次予選初戦では昨年の2次予選トップと当たることになります。
備後将棋はfloodgateでのレーティングが2000をはるかに超えていて、隣の席で大きなサーバを動かしているのを見ても、とうてい勝てる気がしません。
対局中、ちょっとディスプレイをのぞかせて頂きました。
探索速度(nps)を伺ってみると、4コアで「秒間120万局面くらい」ということでした。
将棋の方は、本当に一瞬の隙を突かれて、そのまま圧倒された、という感じでした。
作者の恩本さんに指摘されたのは、この局面です。
後手:bingo 後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金v玉v金 ・ ・v香|一 | ・ ・ ・v銀 ・ ・v銀 ・ ・|二 |v歩 ・v歩v歩 ・v歩v桂v歩v歩|三 | ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四 | ・ ・ ・ 角v歩 ・ ・ ・ ・|五 | 銀v歩 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六 | 歩v角 ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七 | ・ ・ 金 ・ ・ 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 桂 ・ 玉 ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:歩二 手数=28 ▽8七角 まで
87に角を打ちこまれた場面。銀か金で取りたくなります。
ym将棋は▲87同銀と取りました。この時の読み筋は△87同歩成▲68金△85飛▲75歩で、私から見れば、ああなるほど、という手順です。
実際、▲68金まではその通り進んだのですが、後手の次の一手は△98と。
後手:bingo 後手の持駒:銀 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金v玉v金 ・ ・v香|一 | ・ ・ ・v銀 ・ ・v銀 ・ ・|二 |v歩 ・v歩v歩 ・v歩v桂v歩v歩|三 | ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四 | ・ ・ ・ 角v歩 ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六 | 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七 |vと ・ ・ 金 ・ 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 桂 ・ 玉 ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:ymshogi 先手の持駒:角 歩二 手数=32 ▽9八と まで
ここまで来ないと危険に気付かないym将棋も変ですが、やっと▲77桂と逃げるもすでに遅く、△89飛成を許してしまいました。
戻って▲87同銀では、「▲88歩打でよかったのでは」というのが恩本さんのお話でした。
私は最初、「Late Move Reductionの悪影響」と思っていました。87の角が移動する手がいずれも駒損になるので、読みの深さが減らされてしまい、その後の変化が十分読めていなかったのではないかと思い、恩本さんにもそのようにお話しました。
しかし、後でよく調べてみたところ、それほど単純な話ではないことが分かってきました。
まず、LMRの影響ではないことが判明*1。
また、▲88歩打は読めていなかったのではなく、その後に△64飛という手があって、先手の角が死んでしまうので、5手読み程度では▲87同銀の方が良いように見えたようです。
後はもう見るべき場面もなく、ほとんど一方的に攻められた結果、64手で投了となりました。
1手のミスが、即座に致命傷となること、また全幅で深さ10くらい読めないと、(少なくともシード組とは)勝負にならないことで、二次予選のレベルの高さを思い知りました。
*1:長くなるので詳細は省略するが、SEEの処理簡略化の影響で、駒損になることが把握しきれず、結果としてreductionされてなかった
