ym将棋

2011-05-04

第21回世界コンピュータ将棋選手権 1次予選 7回戦

10:37

7回戦の相手は「臥龍」。

2年ぶり2回目の対戦。

今まで3年連続で、7回戦は「白砂将棋」と当たってきていて、今年もこの時点で星が並んでいたので、もしやと思ったんですが、今年は組み合わせが少しずれました。

棋譜こちら

負けても悔いの残らないようないい内容を期待したんですが、残念ながら一方的な展開でした。

ym将棋の評価値的に劣勢となったのがこの局面。

後手:ymshogi
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・v金v玉v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・ ・v銀v角 ・|二
|v歩 ・v歩v歩 ・ ・ ・v歩v歩|三
| ・v飛 ・v金 ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ 歩v歩 ・ ・ ・ 歩|五
| 歩 角 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ 銀 ・ 歩 歩 歩 歩 ・|七
| ・ 飛 ・ ・ ・ 玉 銀 ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:takada
先手の持駒:歩 
手数=33  ▲6五歩  まで

後手番

▲65歩と突かれたところですが、後手は△同金と取れません。

ym将棋は仕方なく、△86飛と飛車を切って角を取るのですが、▲82飛成と龍を作られ、その後はいいところなく敗れました。

局後、上の局面になる以前に「金が出てきた辺りからおかしかったですね」という指摘を頂きました。

この金は52にあったのですが、何があったわけでもないのに、53〜64に進出してきたもの。

後でログを見直してみると、こういう囲いを崩すような手は抑え込むような処理が入っていたのですが、うまく機能しておらず、そのまま指されてしまっていました。

評価関数がきちんとできていれば、こんな変な処理を入れる必要もないのですが。

これで1次予選の成績は3勝4敗となり、2年連続で予選通過ならず。

選手権本番で意味不明な手を連発するということは、事前の実戦形式での検証が不足している証拠。

悔いが残らぬよう、来年に向けて、しっかり調整したいと思います。

第21回世界コンピュータ将棋選手権 1次予選 6回戦

10:35

6回戦の相手は「メカウーサー将棋」。

2年連続2回目の対戦。

棋譜こちら

5回戦とは逆の意味で一方的な展開でした。

6手目で定跡を外れ、33の地点で角交換した直後の局面。

後手:ymshogi
後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金 ・ ・v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v銀 ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩v桂v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 銀 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:mechawooser
先手の持駒:角 
手数=12  ▽3三同桂  まで

ここでメカウーサー将棋が▲21角と打ちますが、事実上これで勝負がついてしまいました。

ym将棋は冷静に?△52金右〜△31金で角を捕獲し、そのまま優勢を保って、最後は都詰め。

これで1次予選の成績は3勝3敗となり、残り1局に勝てば予選通過というところまでこぎつけました。

局後は作者の方と雑談。

来年は探索を並列化したいというお話でした。

他にもけっこういろいろなことをお話しましたが、▲21角打は水平線効果ではないかとのこと。

評価関数が駒割と駒の利きだけなので、そのせいではないかという話も出ましたが、探索は全幅4手で0.5手延長(静止探索なし)、したがってPVは6手読みになるため、駒割だけの評価でも、▲21角打には後がないと分かりそうです。

ちなみに、3手読みのym将棋にやらせてみたら、▲66角打を返してきました。

第21回世界コンピュータ将棋選手権 1次予選 5回戦

10:34

5回戦の相手は「うさぴょん」。

4年ぶり2回目の対戦。

ym将棋の初出場時の1次予選1回戦、つまり初の公式戦で対戦し、負けて以来の顔合わせとなります。

棋譜こちら

ほとんど一方的な展開でした。

38手目まで定跡で進み、さらに10手進んだこの局面。

後手:usapyon
後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・v金v玉 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩 ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・v歩|三
| ・ ・v歩 ・ ・v角 ・v飛 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 金 ・ 歩 ・ 桂vと 歩|七
| ・ 角 ・ ・ ・ 銀 金 飛 ・|八
| 香 桂 銀 玉 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:ymshogi
先手の持駒:歩 
手数=48  ▽2七歩成  まで

うさぴょんの△27歩成に対し、ym将棋は▲同金と取ったのですが、その金を見事に△26歩〜△27歩成と取られてしまい、以降全く見せ場がありませんでした。

途中で実質的に勝負はついていたものの、100手過ぎまで詰まされずに粘ったのが唯一の見どころかもしれません。

これで1次予選の成績は2勝3敗となり、予選通過には残り2局に連勝するしかなくなりました。

第21回世界コンピュータ将棋選手権 1次予選 4回戦

10:30

4回戦の相手は「scherzo」。

前身の「あうあう将棋」を含めると、何と4年連続4回目の対戦。

過去3回の対戦成績はym将棋の1勝2敗ですが、昨年の選手権ではym将棋が勝利しています。

棋譜こちら

先方のモニターで作者さんと一緒に観戦していました。

この顔合わせは毎回激戦になるのですが、今回も、ym将棋の評価値的には、形勢が二転三転する激戦となりました。

最初のポイントはこの局面。

後手:ymshogi
後手の持駒:桂 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金v銀v桂 と|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|五
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ 角 ・|六
| 歩 銀 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香vとv馬 ・ 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:auaushogi
先手の持駒:香 歩 
手数=35  ▲1一と  まで

後手番

scherzoが香を取ったところ。

ここでym将棋は△57桂と打つのですが、一見意味不明でした。

ところが、その後▲55香と打たれてみると、54の飛車が死んでしまっています。

ここまで評価値は後手のym将棋優勢だったんですが、一気に急落。

ym将棋はやむなく△53歩と受け、▲54香と飛車を取られた後、△69馬。ここで先の△57桂が生きてきます。

その後は▲48玉△49桂成▲同玉…と激しい攻防が続き、次のポイントはこの局面。

後手:ymshogi
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 馬 ・v金v玉v金v銀v桂 と|一
| ・ ・ ・ ・v金 ・ ・v香 ・|二
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|五
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 銀 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ ・v馬 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香vと ・ ・ ・ 玉 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:auaushogi
先手の持駒:飛 金 銀 桂二 歩三 
手数=54  ▽2二香  まで

後手ym将棋が22に香を打ったところ。

ここでscherzoは▲23歩と打つのですが、実はこれが失敗。

△同香▲同飛成で龍を作った瞬間、△67馬で王手龍取りが決まりました。

ここから徐々に評価値が後手に振れていきます。

後手:ymshogi
後手の持駒:金 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| 馬 ・ ・v金v玉 ・v銀v桂 と|一
| ・ ・ ・ ・v金 ・ ・ ・ ・|二
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・v香 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ 歩 ・v龍 歩 玉 ・ ・ ・|六
| 歩 銀 ・ ・v歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香vと ・ ・ 香 ・ 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:auaushogi
先手の持駒:飛 角 金 銀 桂二 
手数=79  ▲5六歩  まで

後手番

最後のポイントがこの局面。

先手玉が上部に逃げ、評価値的にはぎりぎりの攻防が続きましたが、ここで△58歩成と歩を成り捨ててしまい、緊張の糸が切れたようです。

攻めの手を失った結果の水平線効果だと思われますが、せめて、最初に読んでいた△34金を指していてくれればと思います。

その2手後には実際に△34金と打っているので余計です。

この後、防戦一方に回ったym将棋が104手で投了。

ちなみに、92手目△82歩と打った理由は、観戦中は謎とされましたが、単にそれ以外の手はすべて詰みを読み切り、△82歩だけは読み切れなかったためでした。

第21回世界コンピュータ将棋選手権 1次予選 3回戦

10:28

3回戦の相手は「なり金将棋」。

2年連続2回目の対戦で、昨年の選手権ではym将棋が勝利しています。

棋譜こちら

ym将棋のモニターで、なり金将棋の作者さんと一緒に観戦していました。

最初のポイントは、角交換した後のこの局面。

後手:narikin
後手の持駒:角 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・v銀 ・v玉 ・ ・ ・|二
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 歩 ・ 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ 玉 飛 ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ 銀 金 ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:ymshogi
先手の持駒:角 歩 
手数=17  ▲7七同桂  まで

後手番

ここで、なり金将棋は△86歩と突いてきました。

王手飛車だ」との声がしたのですが、自分はよく分らず首をかしげていると、

「▲86同歩△同飛の後、▲75角と打つと王手飛車」と教えて頂きました。

このくらい気づけよという話ですが、なり金将棋プログラムの方は▲86同歩の後でようやく気づいたらしく、慌てて△53歩と打って受けますが、これでym将棋は歩を丸得。

この後もあやしく駒得を続け、64手でなり金将棋の投了となりました。

水平線効果にしても、タダで駒を捨てる手が多すぎたようです。

「評価値の正負の処理をいじったので、そこでバグを起こしたかもしれない」というお話でした。

第21回世界コンピュータ将棋選手権 1次予選 2回戦

10:27

2回戦の相手は「隠岐」。

初対戦です。

棋譜こちら

ym将棋の評価値的には、途中から一方的に不利な状態でした。

後手:oki
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・v玉 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v銀v金 ・v金v角 ・|二
| ・ ・v桂v歩 ・v歩 ・v歩 ・|三
|v飛 ・v歩 ・v歩v銀 飛 ・v歩|四
| ・v歩 角 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
|v歩 ・ 歩 銀 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ 金 ・ 金 ・ 銀 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ 玉 桂 香|九
+---------------------------+
先手:ymshogi
先手の持駒:歩三 
手数=48  ▽7四歩  まで

図の局面で角が死んでしまい、▲96香△同飛で香と歩を交換した後、結局角を取られて一気に評価は劣勢に。

ただ、局後の感想戦では、隠岐の作者さんは、この後の攻防が怖かったとのこと。

後手:oki
後手の持駒:銀 香 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・v金 ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩 ・ と ・|三
|v飛 ・ ・ ・v歩 ・v玉 ・v歩|四
| ・v歩v歩 ・v金v銀 ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩v角 ・ ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 歩 ・ 角 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ ・ 金 金 ・ 銀 ・ ・|八
| ・ 桂v龍 歩 ・ ・ 玉 桂 香|九
+---------------------------+
先手:ymshogi
先手の持駒:歩 
手数=80  ▽3四玉  まで

後手玉は一時25まで上がってきた後、▲26歩に対して△34玉と引いたところで、囲いらしい囲いもなく前線に出ている状態です。

ここでym将棋は▲22と、としてしまうのですが、もし▲36歩と突いていたら後手も大変だったらしい。(△同銀と取れないため)

ym将棋がなぜそれを評価しなかったか、その時は間違って枝刈りされていたと思っていました。

しかし後で調べてみると、別に枝刈りされていたわけではなかったようです。

PVSを入れている関係で、▲36歩に対しては△23玉の1手だけを読んでおり、

▲36歩△23玉に対し、▲25歩で有利にはならない、と見ていたようです。

駒の相関関係の評価がもっとうまくできていれば、▲36歩を指せたかもしれません。

第21回世界コンピュータ将棋選手権 1次予選 1回戦

10:25

4年連続の選手権となりましたが、昨年に引き続きオープン戦にもfloodgateにも参戦しないままの本番。

実戦での検証があまりできていない点が最大の不安要素です。

以下、自戦記です。


1回戦の相手は「無明2」。

初対戦です。

棋譜こちら

対局自体は、途中で先手の無明2にミスが出て、そこから一方的な展開になりました。

後手:ymshogi
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v飛 ・ ・ ・ ・|二
|v歩 ・v歩 ・v歩 角 ・v歩v歩|三
| ・v歩v金 ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・v角 ・v歩 ・ ・ ・|五
| 歩 ・v銀 ・ 歩 ・ ・ 歩 ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 玉 ・ 銀 ・ 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:mumyou
先手の持駒:銀 歩 
手数=38  ▽6五角  まで

38手目の△65角(図)の後、▲63銀と打ってしまい、その後も歩をタダで捨ててしまったり。

局後、無明2の作者さんと雑談。水平線効果だろうというお話でしたが、妙にさっぱり?されていたのが印象的でした。