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課題解決支援サービスのための <公共図書館員のタマシイ塾> RSSフィード

2010-10-03

第2期の塾生募集を開始しました。

お待たせしました!

公共図書館員のタマシイ塾>第2期の塾生を募集を開始しました。


「この本、この知識は、あの人の役に立ちそう!」


利用者の課題発見や課題解決を支援することは、図書館サービスのおまけではなくて王道です。


公共図書館員のタマシイ塾>は、異業種の達人や図書館の課題解決支援サービスのパイオニアを招き、そのワザだけでなくタマシイに学ぶ(真似ぶ)場を目指します。あなたも共に歩む仲間に加わりませんか。


今期は、当塾に集った塾生から、図書館を経営する側が人材を見出すための場づくりをも視野に入れます。


○主催:<公共図書館のタマシイ塾>実行委員会

○期日・会場:次の2回の合宿に通しで参加していただきます。

 第1回合宿 11月28日・29日(1泊2日)長野県北佐久郡軽井沢町周辺

 第2回合宿 2月13日・14日(1泊2日) 滋賀県東近江市周辺

○参加費:20,000円(合宿宿泊費等を含む)

○定員:20名(応募者多数の場合は課題作文により選考)

○申込締切:10月14日(木)17時

○その他:本事業は財団法人図書館振興財団の助成を受けています。

○詳細HPhttp://t-juku.org/admit.html

○問合先:(株)マナビノタネ(info@manabinotane.com)


公共図書館員のタマシイ塾」実行委員会代表 豊田高広

2010-04-21

「図書館の通信簿」の試み。

静岡市立御幸町図書館で行われた「図書館通信簿」の実施報告です。


タマシイ塾では、最終回(3月8日)「利用者が図書館を評価する」講座を行いました。講師は、利用者参加型の評価ツアー「ミュージアムの通信簿」を実践している山本育夫氏(NPO法人つなぐ代表)です。山本氏の実践については

  http://www2a.biglobe.ne.jp/~yamaiku/pj/eva.htm   

をご覧下さい。

まず受講生が「図書館通信簿」の評価項目を挙げていき、それを「NPOつなぐ」で通信簿形式に作り上げました。


通信簿」のイベントは、公共施設を利用者の目から見て評価し、改善に役立てて貰うことが眼目です。が、そればかりではなく、チェックすることで利用者にもその施設をよく知ってもらう、よりよいあり方を考えて貰う、という効果もあります。


図書館が市民を育てる」→「市民が図書館を育てる」→「図書館が市民を育てる」という具合に効果を上げて行くことを期待するわけです。


そして、3月21日に静岡市立御幸町図書館で実際に使ってみました。今回は、塾生の作った項目が適正かどうか、実際に使ってみてチェックする意味もある「パイロット事業」として考え、市内や近隣の図書館関係者や市民グループに参加を呼びかけました。


やってみていろいろなことがわかりました。


第1に、「通信簿」片手に図書館を歩き回ってチェックする、というやり方は、アンケート用紙を机の上で書くのとは全然違う、ということです。「こんなものがあった」「これは知らなかった」というような回答が幾つもあって、利用者が、図書館の新しい面をを発見していくのがわかりました。


開始前に館内放送を流して参加を呼びかけたら、数人集まってくれました。一般の利用者でも興味は持つようです。図書館サービスを市民に知らせる---それも探検みたいに楽しみながら---という、いいイベントになりうると思います。


第2に、図書館職員と市民が協力して行うことが出来た、という点です。思いがけない発見があったのは、何も参加者だけではありません。評価項目を作る過程で、塾生から、市民目線で図書館を見直す大切さを再確認できた、という感想があがりました。評価とか通信簿とかいうと、どうも批判的なイメージになりそうで、だから図書館の側は、市民参加の評価ということに警戒感を募らせがちです。しかし、評価されるという図書館にとって一方的な受け身のイベントではなくて、参加者と協動で図書館づくりをすすめていくものだ、ということは、充分PRしていけるでしょう。


反省も幾つかありました。矢張り、ざっと見回っただけでは評価のしようのないものもあるのですが、それを盛り込めませんでした。また、評価は通信簿の冊子に直接書き込んで貰う形式だったので、参加者は持ち帰れません。なので、私たちがせっかく参加者に読んでもらいたいと入れておいた、図書館の五原則や図書館の自由宣言などは、ほとんど読んで貰えませんでした。


そんなことをふまえると、事前に図書館側から資料をもらったり、図書館見学ツアーとセットにして、説明を受けてから評価するやり方の方がよかったかと思います。項目についても、まだまだ改善が必要です。


しかし、何はともあれ、「利用者が図書館を評価する、評価項目は公表する」というイベントは、これからの図書館づくり運動に欠かせないものになると思います。図書館と利用者・市民が、あるいは市民相互が評価軸を共有する事は、議論を有効にするための基礎なのですから。


また、「市民参加」といい「市民と行政の協動」と言っても、それには公共性を頭に置いて行動できる「賢い市民」が前提ですが、そうした市民を育てる機会としても、この「図書館通信簿」イベントは役立つでしょう。


タマシイ塾は終了となりましたが、塾生やスタッフの有志で、全国にも呼びかけて、通信簿の改訂版を作っていこう、という話が持ち上がっています。まだまだ欠陥のある通信簿を練り直し、鍛え直して、図書館づくりに役立つものにしていきたい。これで終わりにするには余りに惜しいからです。


静岡図書館友の会 佐久間美紀子

2010-04-14

「図書館を変えるために、学び、つながる。」タマシイ塾第1期、閉講!

 昨年10月26日に開講した「課題解決支援のための<公共図書館員のタマシイ塾>」(以下、「タマシイ塾」)は、今年3月8日に全7回のプログラム(7回のうち5回は静岡市内、残り2回は1泊2日の合宿で神奈川県内及び東京都内)を終え、ひとまず閉講しました。


 合宿に参加できなかった1人を除き、東京から大分まで全国各地で働く22人の現役図書館員のうち21人が休まず出席し、全員が修了証を手にすることができました。これ自体、すばらしい成果だと思います。でも、そこで満足しているわけではありません。


 現在、企画運営委員を中心に、第2期以降のタマシイ塾のあり方と、第1期の塾生(修了生)が修了課題に答えることで生まれた企画の事業化の方法を検討しています。事業を実施する中で生まれた膨大なコンテンツを生かした出版事業や、修了生のためのアドバンスト・コースを望む声もあります。個人的には、修了生には図書館のあり方を変えるというココロザシを忘れずに、自らの「貢献」や「活動」を通じて学ぶことと、自らネットワークを切り開いていくことをあきらめないで欲しいし、その力量はすでにあると考えています。


 以下に、タマシイ塾の特徴と思われる点を、7つ挙げてみます。タマシイ塾は、これらの特徴によって従来の図書館研修の場と一線を画し、独自の存在意義を確立したと思うのです。


ア 非・官製:主催者は、もっとも熱く「よい図書館」を望む市民団体静岡図書館友の会)であり、その一方で、財源はすべて図書館振興財団からの助成金でした。事務局としての業務の大部分は株式会社マナビノタネが担いました。静岡市立中央図書館静岡図書館友の会の共催機関として、PRや会場確保に協力しました。このような組み合わせだったからこそ、企画の持ち上がった2009年4月からわずか半年での開講が可能となったのです。この協働は、あくまでもそれぞれの団体・機関の強みを活かし、相乗効果が生じることをねらったものです。


イ 多様性:変革は多様な思想や意見の自由な交流から生まれます。第1期では、塾生(22人中11人が非正規職員・民間スタッフ、10人が静岡県外在住)、講師(公共図書館員は7人中1人)、委員(公共図書館員は6人中2人)が、対等に意見を言い合い、それぞれの意志と能力と機会に応じて貢献する関係を作ることができました。その教育的効果は計り知れないと思います。


ウ 無償性:塾生からは受講料を取らず、遠隔地からの塾生には交通費を助成しました。それは主催者の側に伝えたいことがあったからです。こうした措置によって、多くの非正規職員や静岡県外在住者の入塾が可能となり、イの多様性が保障されました。


エ イノベーション志向:目標は、新しい課題解決支援サービスを「プロデュースできる」図書館員を育てることにありました。それゆえ、すでにあるもののキャッチアップはめざしません。また、アイデアの段階にとどまらず、事業化可能なところまでやり抜く力を養うことに力点を置きました。


オ アウトプット志向:座学によるインプットは最低限にとどめ、塾生同士あるいは塾生と講師・委員が話し合い、観察し、書き、手を動かすワークショップと、アンケートによる振り返り(及びメーリングリストによるその共有化)を重視しました。修了課題、すなわち最高のアウトプットに向けたプログラム構成です。修了課題では塾生一人ひとりにとっての「原点」や「立ち位置」を確認したうえで、アイデアの発想から事業化までを考え抜いてもらったのです。修了課題作成のため、塾生を開講の時点から3チームに分け、コミュニケーション手段として専用SNSの掲示板を提供しました。アンケート、SNS及び宿題を合わせて読むと、多くの塾生が膨大なテキストを書くことを通じて成長のきっかけをつかんでいったことが分かります。


カ 暗黙知志向:タマシイ塾は、これまでは図書館関係団体に所属することで長期間をかけて達成されていたような「暗黙知」を短期間に伝達することを目指しました。


キ ネットワーク志向:成果は職場や自己の内側で完結するのでなく、孤立した館、分断された地域で戦いながらもココロザシを同じくする図書館員が励ましあい支えあうネットワーク形成を目指しました。研修の中で完結せず、Web上への公開アーカイブアップロードや、修了課題として提案される事業の現実化等により、全国に図書館変革の「波」を起こすことがねらいです。


 以上の7つの特徴のうち、エ以降の4つについては、それぞれ、イノベーション志向にキャッチアップ志向を、アウトプット志向にインプット志向を、暗黙知志向に形式知志向を、そしてネットワーク志向に自己(職場)完結志向を対置することができるでしょう。一言述べておきたいのは、志向性の違いは図書館員研修の優劣を意味しないというものの、従来の図書館員研修にはかなり偏りがあったり、目的と手法の食い違いがあったりするのではないか、ということです。タマシイ塾で試みているさまざまな手法を応用することで、こうした問題点を改善することも可能でしょう。


 紙幅の関係で、タマシイ塾第1期のプログラムや終了課題を掲載することができませんでした。ぜひ、「公共図書館員のタマシイ塾」公式ウェブサイトを参照してください。講座の中身も順次、アーカイブとして公開されつつあります。URLは以下のとおり。


http://t-juku.org/


豊田高広(静岡市立御幸町図書館から4月1日より田原市図書館に移籍)

2009-09-29

入塾を希望されたみなさんへ

入塾志願者のみなさんのお手元にはすでに選考結果が届いていることと思います。晴れて塾生となられるみなさん、おめでとうございます。残念ながら選に漏れたみなさん、気を落とさずに日々の仕事に励んでください。以下に、一選考委員として感じたことを記しておきます。


一選考委員としてまず最初に申し上げたいのは、選に漏れたからといってその方々が小論文の中で書かれたこれまでの仕事の内容や業務に対する意欲が否定されたのではなく、あくまでもタマシイ塾に「今、来てほしい人」にあてはまらなかったということに過ぎないということです。選に漏れた方の中にも「がんばってるなあ」と思わせる人は何人もいらっしゃいましたし、これからの可能性を感じる方もいらっしゃいました。その点についてはくれぐれも誤解のないようにお願いします。


一方、塾生になられる方々ですが、例外なく意欲と問題意識を持って仕事に取り組んでおられます。皆さんに対する我々の期待は極めて高いと言ってよいでしょう。留意していただきたいのは、この期待は「きっとまじめに参加してくれるよね」というレベルのものではなく、塾の活動に参加する中で自らの意見を発信し、塾生同士で刺激し合う力を発揮する、あるいは塾で身に付けたことを職場に持ち帰ってそれを周辺に伝える力を発揮するといった期待です。正直に申し上げて、小論文を拝見した限りでは自分の考えを論理的に伝えるという点においては不十分と感じさせる方もいらっしゃいました。塾への参加を通じてそのスキルも磨くよう心がけてください。


いささか固い感想になってしまいました。みなさんが、それぞれの持ち場で力を発揮されることが日本の図書館界のためにプラスになると思います。これからもますます活躍してください。


竹内比呂也(千葉大学・タマシイ塾企画運営委員)

タマシイ塾の入塾者、決定。

9月22日にタマシイ塾の企画運営委員会を開催し、課題の小論文を審査した結果、22名の塾生を選考しました。静岡県内の図書館員が12人、県外の図書館員が10人。その中には、常勤・非常勤の公務員も、指定管理者のスタッフもいます。平均年齢は35歳。ちなみに、応募総数は35人でした。


今回、ご応募くださった方々、また、PRにご協力くださった皆様に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。


通知への返信のメールからは、入塾が決まったみなさんの熱い思いが伝わってきています。運営サイドにとっても、10月26日の開講が待ち遠しい!


すでに発表している本講座とは別に、企画運営委員が交替で補講をすることも決まりました。「タマシイ塾をプロデュース。」「チームワーク原論」「プロジェクトマネジメント原論」「図書館原論」等(いずれも仮題)。タマシイ塾に関する情報は、引き続き、このブログやタマシイ塾のサイトでお知らせしますので、ご注目ください。


豊田高広(静岡市立御幸町図書館・タマシイ塾コーディネータ)

2009-09-17

応募締切まであと1週間!タマシイ塾に込めたタマシイとは

今日は第1回の講師である柴野京子さん(『書棚と平台』著者)にお会いしてきました。


本の現場は今、どんなことになっているのか、その中で<図書館>にはどんなことができるのか… 出版流通という現実を見据えながら、改めて図書館の機能と可能性を見出す講演と、それを受けて塾生同士で語り合うワークショップ、計4時間の構成になりそうです。柴野氏自身も本塾に期待されていらっしゃるとのこと、志を共有できる講師にお願いできたことを感謝しつつ、進行状況のご報告でした!


さて、そんな面白そうな講座に参加するためには、本塾にご応募いただかなければなりません。課題作文は書けましたか?締め切りまで1週間を切りました。9/21(月)17時までに、「社会の中でいま公共図書館にできることは何か。その中で自分がどんな役割を果たしたいか」というテーマで1600字、です。


まだ応募に迷っている、そんなアナタの背中を押すために。

タマシイ塾に込められた想いを、ちょっぴりご紹介します。


どんなに心が萎えるような出来事に出会っても、図書館は何のためにあるのか、自分はそこで何をなしたいのか…という、魂の部分が強くあれば、われわれは何度でも立ち上がれます。この塾では、図書館図書館員の核心に迫る講座運営を考えています。


もちろん、その根拠となるような、多角的な観点からの情報提供による、確かな現実認識の確立と、様々なスキルの習得も目指します。


コーディネータの面目にかけて、「今、この人の話が聞きたい」旬な講師と

「こんな研修を受けたい」興味深いテーマをセレクトしました。

また、どんなに頑張っても独りでは心が折れてしまうこともあります。そこで、全国の元気な図書館司書が集まり、刺激し合う関係を持続できるような

仲間づくりができる<参加者の繋がりを重視する>「塾」形式にしました。


目指すは図書館界の「松下村塾」もしくは「適塾」。参加費はなんと無料です。詳しくは、webページをご覧ください。


http://www.manabinotane.com/lib-academy


志は高く、飲み会は楽しく♪♪

アナタに会場でお会いできるのを、楽しみにしています。


吉田倫子(横浜市中央図書館司書・タマシイ塾コーディネータ)