たくさんのポケットを  挑戦してみませんか 〜解答編

1月25日のブログ問題 挑戦してみていただけましたでしょうか
コメントをありがとうございました。ブログを開くのが楽しみでした。これからもどんどんコメントをお願いします。問題は下記の3題でした。
1)原三千丸、貞升健志、高尾信一、新関敬行、甲斐明美、福田伸治、ほか:リアルタイムPCR 法との比較によるA型およびB型インフルエンザ迅速診断キット評価.感染症誌 2006;80:522−526.
2)渕野泰秀、渕上ひろみ、ほか:胃転移を認めた肺小細胞癌の1例.福岡大学医学紀要 2002;29(2):107-112.
3)Boivin G, Coulombe Z, Wat C:Quantification of the influenza virus load by real-time polymerase chain reaction in nasopharyngeal swabs of patients treated with oseltamivir. J Infect Dis 2004;188:578−580.

PJメンバーからの解答を紹介します。
1) ①所蔵あり
  ②医中誌Webから学会ホームページへ
  ③JJR Naviで直接
2) ①Googleにて検索
  ②医中誌Webから大学
  ③Yahoo に福岡大学・医学・紀要で検索
  ④JDreamで検索(渕野ではヒットせず淵野が正解)
  ⑤JJR Naviで直接
3) ①所蔵あり
  ②PubMedで検索 Singleciationで検索もヒットせず  ←書誌が違っている
     論文名の一部と著者で検索 → ヒット発行年が違っていた → オンラインジャーナルヘ
  ④ GoogleSchlar にて検索
                     (発行年は 2003年が正解です。引用が間違っていました)

コメント、PJメンバーからの解答でもおわかりいただけますように、解答はひとつではありません。それぞれの方法でオンラインジャーナルへ到達できることが大切です。見つけられなかった方は、再度上記の方法で挑戦してみてください。
この例題はいずれも論文にある参考文献からいわゆる「孫引き」されたものです。相互貸借のフローチャートを思い出してください(病院図書室デスクマニュアル 第11章 相互貸借 P145)。自室にないときは外部へ複写を依頼しますが、その際には書誌を必ず確認する必要があります。
 ここでチェック! 最近はFreeで入手できるかどうかを依頼前に確認することも必要です。データベースに本文入手のアイコンがなくても入手できるものが増えました。図書館員は依頼された文献を見て、「入手できるかな?」という判断が下せるようになるとベテランの域です。これは沢山の文献検索を経験して体得していくものです。短時間で正確にたどり着く方法を自分自身で見つけてください。。
 Free Journal、学会ホームページサイトなどなど、嫌がらずに最初は時間をかけて探してみてください。繰り返すうちに利用者に提供できる情報がはいったポケットが沢山できます。良い図書館員は常に沢山のポケットをもち、ポケットにおいしい「情報飴」をしのばせています。
 次回の例題は、近日中にアップします。(M.N)