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2009-01-11

内閣不支持7割超、給付金に反対78%…読売世論調査 ― 無信念・無理想・無気力の結果*1

04:10 | 内閣不支持7割超、給付金に反対78%…読売世論調査 ― 無信念・無理想・無気力の結果*1を含むブックマーク 内閣不支持7割超、給付金に反対78%…読売世論調査 ― 無信念・無理想・無気力の結果*1のブックマークコメント

 読売新聞社が9〜11日に実施した全国世論調査電話方式)によると、麻生内閣支持率は昨年12月の前回調査から0・5ポイント減の20・4%、不支持率は5・6ポイント増の72・3%となった。

 麻生首相民主党小沢代表のどちらが首相にふさわしいかとの質問でも、小沢氏が39%と前回の36%から増やしたのに対し、麻生首相は27%で29%から減らした。

 首相に向けられる有権者の視線は厳しさを増しており、麻生内閣はさらに困難な政権運営を強いられることになりそうだ。

 今回、麻生内閣支持率は2割台になんとか踏みとどまったものの、内閣の不支持率が7割を超す高水準に突入したのは、森内閣以来だ。

 「麻生離れ」の大きな要因は、経済危機への対応を始めとする内閣の政策に有権者が不満を募らせているためと見られる。内閣を支持する理由では「政策に期待できる」が20%(前回24%)に減り、支持しない理由で「政策に期待できない」が36%(同32%)に増えたことにそれが読み取れる。

 麻生内閣が08年度第2次補正予算案の目玉としている総額2兆円の定額給付金についても、「支給を取りやめて、雇用社会保障など、ほかの目的に使うべきだ」との意見に賛成と答えた人は78%に達し、支給撤回に反対する意見は17%に過ぎなかった。

 次の衆院比例選でどの政党投票するかでは、民主39%(前回40%)、自民24%(同24%)などとなり、民主党自民党を圧倒している。ただ、政党支持率自民29・3%(同27・2%)、民主26・2%(同28・2%)だった。

 選挙後の望ましい政権は、「政界再編による新しい枠組み」が38%(同33%)と全体の4割近くに増え、「自民民主による大連立」24%(同25%)が続いた。「民主中心」は22%、「自民中心」は12%だった。

2009年1月12日02時09分 読売新聞

麻生内閣支持率は20.4%(前回より0.5%減)と2割台を何とか維持している状態。ここまで低下すれば、やはり解散が一番空気を読んだ対応だと思うのですが、麻生首相は、自分なりの使命感をもっているのか、とことんまで空気が読めないのかはわかりませんが、解散する気はないようですね。

私には、麻生首相はただ総理大臣になりたかっただけで総理大臣になって何としても成し遂げたいことはなかったのではないかと思わざるを得ないのです。私が考える麻生首相の特徴とその理由(推測ですが・・)は次の通りです。

1)言うことがコロコロ変わる。

麻生首相は総理のイスは欲しいが、総理として実現したい政策はない。イスに座り続けるには側近の有力議員の言うことを聞くのが得策と考えている。側近の人たちもそれぞれの意見も異なっており、複数の人の顔を立てようとして主張が簡単に変わるのではないか。総理であれば側近の意見を聞くのは良いとして、その中から何を採用するか政治的な決断が望まれるが、すでに述べたように麻生首相には実現したい政策などないので主張がいとも簡単に変わる。一言で言えば「お坊ちゃま政治」というところか・・・・。アメリカ追随という問題はあったものの小泉元首相とは対照的ですね

2)財界官僚には気を使うが、国民の生活状態には無関心。

財界に気を使うのは、言うまでもなく麻生首相自身が会社病院学校を運営してますからね。だから製造業派遣禁止にはどうも後ろ向きですね。「物質概念を規定する」から言えば当然ですね。官僚には天下りを認めることを表明しましたから官僚にもやさしいですね。官僚に手厚いのは、自身の政策能力のなさを優秀な官僚にフォローしてもらっていたからかな?能力のない政治家ほど官僚癒着するんですよね。財界官僚には手厚く国民大衆には冷たくつれないのはそのような理由によるのでは?

定額給付金国民の反対が約80%になっていますが、麻生首相自身は止める気はまったくなさそうですね。1万2千円か2万円をもらってもこのご時勢では大抵の国民貯金してしまいますね。使ってくれといわれても。

一方でホームレスネットカフェ難民に支給される見込みはなさそうですね。一番消費にまわしてくれそうな人たちなのに・・・。ゆえに、麻生首相が「景気を刺激するため」と言っても信用できないのですね。「選挙対策なんでしょ」と言い返したくなるんですよね。

「2兆円はもっと有効に使うべきだ」という意見を押し切って定額給付金を実施するなら、実施目的コロコロ変えないことが必要でした。「低所得者の生活支援」というならとことんまでこれで押し切って行けばよい。ただ、そのためにはネットカフェ難民ホームレスに確実に支給すること、高額所得者には支給しないことの2つの条件をクリアしないといけませんね。前者は住居の保障を確実に行ってから実施すべきことで時間がかなりかかりそうです。後者は所得の把捉が相当な事務量になるなら住民税の納税額で線引きをするよう指示すればよい。個人の矜持などに任せるものではないですね。

繰り返すようですが、定額給付金に対して国民の反対は約80%です。ただこの反対を賛成側に誘導することはできなくもないですね。猫丸さん定額給付金の支給額を今の20倍にするという案です。(当日記2009年1月7日コメントにも書いてあります。)思い切って支給額を50万円にすれば、「それだけのお金があれば他にまわせば・・・」と思っていても反対する人は少なくなるかもしれませんね。

選挙の票のためなら中途半端な金額での買収はやめにして、大胆に高額な支給額にしないといけませんね。

*1:このサブタイトル森嶋道夫『政治家の条件』岩波新書 絃呂サブタイトルを参照にした

bonn1979bonn1979 2009/01/12 10:13 厚生労働省の資料をざっと見た程度では問題の本質はわかりにくいですね。
貴ブログのこの記事を私のブログにリンクさせていただきました。(第2102号)

遥香遥香 2009/01/12 12:36 bonn1979さん。
リンクありがとうございます。
保育問題については私もあまり勉強していませんので詳しいことは語れないのですが、上記エントリーは大学院生の頃、少し齧ったことを基にして書いてみました。保育問題は保育所対策のみでは解決がつかない。労働問題との構造的な把握が必要ということが基本的な考え方になってます。

猫丸猫丸 2009/01/13 00:39 遥香さん>
 引用どうもありがとうございます。ご理解いただいていると思いますけど、私の記事は、定額給付金に対する否定の延長線上にあるものですので、理想的な案と言うわけではありませんし、実現性も低いものです。ただ、社民党やら共産党でもよいので、何か対案を出せる政党が出てこないことにイライラしますよね。

>だから製造業の派遣禁止にはどうお後ろ向きですね。
 ここは、意見の異なる部分ですね。いや、意見が異なることこそ互いに刺激になるものですし、このように言葉を交わす意味も大きくなると思います。第一に、派遣労働は有益です。第二に、製造業であるか否かで派遣を差別する理由がわかりません。第三に、有期の労働に関しては、派遣意外にも契約社員や短期のアルバイトなど多数ありますので、ことさらに派遣だけを規制することには合理性を感じません。派遣会社の上場益で大金を得た人間がここ10年に出てきていますが、私なんかは、派遣会社を国営でやってもよいのじゃないかとさえ思っているほどです。

遥香遥香 2009/01/13 03:19 猫丸さん。
コメントありがとうございます。
定額給付金のことですが、支給するなら1万円、2万円の少額ではなく数十万単位でないと効果が薄いと思っています。ただ、数十万でも貯蓄にまわる可能性がありお金は渡したけど消費にはあまりまわらず景気対策として失敗ということはありえますね。
野党は、他の使い道を主張しているようですが、具体的に何に2兆円をまわすのかはよく知りません。(←私の勉強不足もあると思いますが・・)
派遣労働の件ですが、上記の文脈は麻生首相が財界に気を遣っていることを主として批判したもので、派遣労働については規制を強化するか、廃止するか、きちんと監督するのか契約社員やアルバイトも含めて議論しても良いと思います。派遣労働については偽装請負や2重、3重派遣(ひどいものになると6重派遣)といった違法行為がありました。少なくとも行政の監督体制をきちんと整え労働法くらいは企業に遵守させる必要性はあると思います。もし、行政が違法行為を取りしまることが今の制度では困難だというなら規制を強化するなり廃止するなりしないといけないでしょうね。むろん製造業に限らずです。ただ、派遣労働を経験した人は、仕事は選べない状況でも派遣はこりごりだという場合が多そうな気がします。(参考までに→http://lagrime.exblog.jp/)「派遣会社は派遣先企業ばかり大切にして、契約を結んでいる労働者を守ってはくれない」からだそうです。
リストラ(要は首切りですが)は派遣から先に切られているようですし、立場が弱いのは明らかですね。派遣労働者に対しては「利潤を上げるためには何でもあり」というような使い方を派遣元も派遣先企業もして来なかったでしょうか?労働法規を遵守していれば大きな問題にはならなかったかもしれません。企業は利潤を上げて株主に配当を出すだけでなく、国民経済や社会に貢献するためでもあるという矜持を持ってほしいですね。そうすれば、「派遣だけはこりごり」という派遣労働経験者は出てこないでしょうし規制強化も必要ないと思います。

猫丸猫丸 2009/01/14 02:31 遥香さん>
>数十万でも貯蓄にまわる可能性がありお金は渡したけど消費にはあまりまわらず景気対策として失敗ということはありえますね。
 その通りです。公共工事と比べてどちらが景気を刺激するのかも私にはわかりません。ただ、私の重視する目的は景気対策ではなく資産格差是正ですので、公共工事よりは給付金を選択します。

>具体的に何に2兆円をまわすのか
 もちろん今の国政の優先課題が何であるのかによりますね。よく言われるのは校舎の耐震補強工事とかですよね。公明党の市会議員のブログにたまたま検索で舞い込んでいくと丁寧に回答いただきました。http://d.hatena.ne.jp/horioka1029/20090109/1231510263#c

>リストラ(要は首切りですが)は派遣から先に切られているようですし、立場が弱いのは明らかですね。
 これも、その通りですね。少なくとも、人件費が同程度で能力も同じである場合、今の法制では社員より先に切られるでしょうね。特に製造業の場合は、減産で工場のラインが減少する場合、そこで従事するものから解約することになるので、今回のように大きな事件になるのでしょうね。
 一方で、ピークカットや適材適所の就労、労働の流動性など、企業メリットは大きく、国全体にとっても工場の海外への移転を防ぐ面もあります。私は、派遣はアルバイトよりも高給でよいと思うし、国や自治体が派遣会社を経営すればよいというのも派遣業の有用性に基づくものです。
 そして北欧並みの福祉あるいは、住居の保障など失業対策がなされていれば、個人的には一つの理想的な仕組みになりうると考えています。

bonbokorinbonbokorin 2009/01/14 12:39 遥香さん、こんにちは。
給付金、国会を通過してしまうようですね・・あきれたものです。
ここまで嫌われる理由は、選挙対策としてお金を握らせてしまえば、なんだかんだ言っても国民は喜ぶだろうという下品極まりない発想そのものですよね。これは長年、そういう汚い選挙をやってきた与党の政治家たちの品性がもろに出ている気がします。それと、「給付」という言葉に端的に表れている、公明党特有の押し付けがましさ、厚かましさ(創価学会がポンとお布施を国に寄附して「給付」してくれるなら、そういう名前でも我慢しますが(笑))。選挙前になると誰彼構わず、「公明党に投票お願いします」って言ってくる、あの壊れた感覚をなんとかして欲しいものです。信教の自由というのは、自分も自由であると同時に他人も自由であることを認め合うものであること、民主主義というのは個人個人が最良と思う政治家に個人の信条に基づいて投票するからこそ集合知としての公正さが担保されること、宗教法人組織が選挙運動をすることはそういう民主主義の正しいあり方に対する挑戦であるばかりか、日本国憲法に定める政教分離の原則から完全に逸脱していることをわかってもらわねばなりませんね。これらの道理が本当にわからないなら、狂った集団だということであり、そういう集団に国会を乗っ取られている日本という国は本当に不幸です・・

もうひとつ、この国を不幸にしている勢力はやはり政治力を使ってずるい商売をしてきた悪徳商人たちですね。この前の簡保の宿のオリックスへの売却の件、もっと問題視されてよいと思います。パイやケーキを切り分ける人が自分から真っ先に自分の分を取るというのでは公正な分配は不可能です。そんな道理は子供でもわかっていて、そういう「ズル」はすぐに喧嘩になります(笑)

保育園問題、そもそも「ビジネス」になんてなるはずない性質のものを民間委託するからおかしくなるのだと思います。民間並みのきちんとした人事管理や経理を行いさえすれば公立保育園で何も問題なかったはずです。「ビジネス」「民間参入」でうまく行くのは競争原理によって優勝劣敗があった方が結果的に全体のレベルアップを図れるような分野だけで、保育園という社会インフラがそういう性質であるとは全く思えません。つまり潰れては困る性質のものは最初から無理ということですね(100%潰さない、ということであれば委託先は必ず儲かることになるわけで、そうなると今度は委託先をどう選定するのかというところで不公正が発生してしまうわけです)。公立病院もPFIだとかいう民間委託が一時期はやりましたが、早くもダメダメなことがわかってきて、これから高額な違約金を支払ってまた公立に戻すというフェーズに入ってきたようですね・・

遥香遥香 2009/01/17 15:15 猫丸さん。bonbokorin さん。
コメントありがとうございます。

猫丸さん。>
>ピークカットや適材適所の就労、労働の流動性など、企業メリットは大きく、国全体にとっても工場の海外への移転を防ぐ面もあります。

そのメリットを最大限に活用しているのが、トヨタやホンダなどの自動車産業ですね。「株主は大事にするが、派遣労働者は使い捨て。」という経営スタイルはやはり賛成できないです。今回の派遣切りで「死ぬことを考えた」という労働者は少なくないようです。実際に自殺者も相当数に上る可能性はありますね。(08年と09年の自殺者数の統計がどう出るか注目ですね。)
キャノンの御手洗氏も海外移転をちらつかせながら偽装請負を合法化するよう主張してましたね。また、法人税率の引き下げも先進国の中でも高いと財界は声高に叫んでいるようです。企業・富裕者の一人勝ちを許せば、長期的にはワーキングプアが増大して日本全体の活力がなくなるように思うのですが・・・。もっとも、日本の活力がなくなった段階で企業・富裕者層は海外移転をしていくのかもしれませんね。

>派遣はアルバイトよりも高給でよいと思う

 派遣先企業が十分な報酬を出しても派遣先企業が中間搾取すれば派遣労働者の手元にはアルバイト以下の賃金しか残らないように思います。グッドウィルグループはかなりのマージン(正確には覚えていませんが、40%位だったかな)をとっていたようです。またデータ装備費という目的の曖昧なお金も給料から差し引いていました。派遣元企業の搾取に厳しい規制をかければ派遣会社は廃業するか違法なマージンを方の網をかいくぐってでもやるかということになるでしょう。戦前の周旋屋と本質は変わらないと思うので派遣という労働形態は賛成できませんね。

>国や自治体が派遣会社を経営
 イメージしにくいので具体的にどのようするのか教えて頂ければ幸いです。

bonbokorinさん >
公明党と創価学会については、政教分離に反していることは誰もが認めているところですね。あまりにもオープンになりすぎていて誰も批判できないというところでしょうか。ちなみに、自民党もバックに宗教団体がついていましたよね。

保育所の民間委託は、営利企業への委託の問題ですね。保育所の数は必要とされているのに財政上公立保育所は増やせない(正確には「保育所対策は政策的に優先順位が低いので予算を投入できない」というべきですね)ので、「限られた財源で量的拡大を」ということになれば規制緩和しての民間活力ということになるわけですね。
上記エントリーでも論点にあげましたが、保育問題の所在は労働問題でありその解決には国・地方公共団体と企業が責任を負うのが本筋なのです。まず労働法で労働者が育児がしやすいように賃金や育児休暇などを保障すること、またそのような法律を企業が守っているかを監督することが大切です。保育所問題はそれらの政策がある程度とられていれば、夜間保育、延長保育、早朝保育、乳児保育・・・・等々という多様な保育ニーズが生じることはなく民間企業の参入をさせる必要はなかったように思います。労働者保護という企業の本来の責任を果たしていないから複雑な保育ニーズが生じるのです。したがって民間企業の保育所参入は資本による収奪であると思わざるをえないのです。労働問題対策を怠って企業にビジネスチャンスをつくる。今の政治は企業に手厚く、労働者には冷たくつれないというところですね。

猫丸猫丸 2009/01/18 22:53 遥香さん>

 しばらく出張やらなんやらでドタバタしていました。東京への宿泊出張は久しぶりですが、なんだか東京はいつも新しいビルができていますね。街にいる分には不景気をあまり感じません。(営業廻りではいやというほどその深刻さを感じますけど・・・)

 さて、遅いレスです。すいません。

>そのメリットを最大限に活用しているのが、トヨタやホンダなどの自動車産業ですね。

 どうも、そのようですね。他に有期の業界の代表といえば建設業があります。サービス系ですが私の働く会社も有期契約社員に加えて派遣労働者もいます。

>「株主は大事にするが、派遣労働者は使い捨て。」という経営スタイルはやはり賛成できないです。今回の派遣切りで「死ぬことを考えた」という労働者は少なくないようです。実際に自殺者も相当数に上る可能性はありますね。

 派遣問題がこれほどまでに多くなったので、規制強化や廃止の意見が出るのだと思いますが、派遣業法が無かった頃にも不況時にはアルバイト暮らしなどで苦しむ人がいたはずです。人数の問題は重要ですが、少人数であればかまわないというものでもありませんし、緊急避難の措置をとった後に抜本策が必要なのだと思います。

>キャノンの御手洗氏も海外移転をちらつかせながら偽装請負を合法化するよう主張してましたね。また、法人税率の引き下げも先進国の中でも高いと財界は声高に叫んでいるようです。企業・富裕者の一人勝ちを許せば、長期的にはワーキングプアが増大して日本全体の活力がなくなるように思うのですが・・・。もっとも、日本の活力がなくなった段階で企業・富裕者層は海外移転をしていくのかもしれませんね。

 私も手放しで派遣労働を肯定するわけではありません、派遣の不安定さを防ぐ仕組みが必要だと考えます。そして、それを立案するのが政治の役割だと思います。
 今は片肺(派遣業法)の状況であると考えています。もう一つの肺(土地改革・住居保障や失業対策)を付加することで有効に機能すると考えています。もう一つの肺のためには資産課税強化、法人税強化が必要であるというのは今までの意見と同じです。

>派遣先企業が十分な報酬を出しても派遣先企業が中間搾取すれば派遣労働者の手元にはアルバイト以下の賃金しか残らないように思います。グッドウィルグループはかなりのマージン(正確には覚えていませんが、40%位だったかな)をとっていたようです。またデータ装備費という目的の曖昧なお金も給料から差し引いていました。派遣元企業の搾取に厳しい規制をかければ派遣会社は廃業するか違法なマージンを方の網をかいくぐってでもやるかということになるでしょう。戦前の周旋屋と本質は変わらないと思うので派遣という労働形態は賛成できませんね。

 このあたりは法整備が必要なのだと思いますが妙案があるわけではありません。強いて言えば、

>イメージしにくいので具体的にどのようするのか教えて頂ければ幸いです。

 法による派遣の最低賃金の設定や派遣業者のマージンなどにも法整備が必要ですね。更につきつめると、派遣業の公営化や、派遣労働者を短期労働の公務員のような位置づけにするなど行政が責任を持つ組織を作るのも一案ではないかと考えました。
その場合不況時には景気刺激の労働にまわすことも可能でしょう。給付金の一部を失業者の雇用に当てるという橋下知事の考えもヒントになりました。

遥香遥香 2009/01/23 03:49 猫丸さん。
コメントありがとうございます。そして、返信が随分遅くなりました。
現在定期試験中で試験問題を作成したり採点したりとバタバタしています。
それにコメントの内容がまとまらなくて、今書いたら支離滅裂になる恐れもあり書けないままでいました。
今日あたり手をつけないとコメントしないままで終わりそうなので思い切って書くことにしました。と言いつつ内容はそれほど濃くありません。

猫丸さんの前回までの見解をまとめますとこうなりますでしょうか。(間違えていたらご指摘ください)

1.派遣労働は企業にとってメリットが大きく、また国にとっても海外への工場移転を防ぐことができる。(国会で麻生首相も質疑応答で同様のことを言っていましたね。)
2.派遣労働の不安定さを防ぐ仕組みが必要でそれは政治の課題である
3.派遣業法が適切に機能するためには土地改革・住居保障や失業対策が必要でそのためにも資産課税強化、法人税強化が必要。
4.派遣労働の公営化および派遣労働者の短期公務員化

それで1)で「派遣労働によって工場の海外移転を防いでいる」とされています。しかし、3.のように法人税率を上げることによってやはり企業は海外移転をするのではないでしょうか。
また、猫丸さんの見解は、派遣労働の不安定さについてセーフティネットで対応することが望ましいということだと思いました。労働問題解決のために社会政策(労働者の保全培養)が対応するが、その不十分なところをセーフティネット(社会福祉等)で社会政策の補完・代替的に押し上げる。社会保障・社会福祉の制度を構造的に把握すれば、そのようになります。
私はむしろ逆で、労働問題として派遣社員の雇用の不安定さを可能な限り解決し、セーフティネットはあくまでも補完的な対応としておくべきだと考えています。ちなみに、戦後日本の社会保障制度はしばしばヨーロッパの国々と比較されることが多く日本の社会保障費の低さが指摘されてきました。特に高度経済成長期あたりの日本の社会保障比率の低さは、何によってもたらされたかと言えば公共事業による雇用の創出ではなかったでしょうか。派遣労働で契約を打ち切られた人の中には、自立心も強く働きたいしその能力もあるというような方がほとんどではないでしょうか。セーフティネットは緊急時にはすばやく対応できるようにしておく必要がありますが、最終的には雇用問題は労働法関係の法規・制度により解決を図るのが本筋ですね。

「国営派遣会社」案は、中間搾取の問題は解決しそうですね。ただ、最終的には公共事業による雇用創出に行き着きそうですね。
もし、国営の派遣会社ができ労働力を集めたなら、国家プロジェクトを立ち上げて労働力を活用してほしいですね。さしあたって、「消えた年金及び消された年金の復活作業」に労働力を投下してみてはどうかと個人的には考えています。

最後に言い訳になりますが、思いつくまま、また眠気に耐えながら書いたので少々意味の通らないところがあるかもしれません。ご指摘のほどお願い申し上げます。

猫丸猫丸 2009/01/24 01:22 遥香さん>

>現在定期試験中で試験問題を作成したり採点したりとバタバタしています。

互いに義務でもありませんしゆっくりで全然いいですよ。お忙しい中、お気使いいtだいて、嬉しく思います。

>猫丸さんの前回までの見解をまとめますとこうなりますでしょうか。(間違えていたらご指摘ください)
>1.派遣労働は企業にとってメリットが大きく、また国にとっても海外への工場移転を防ぐことができる。(国会で麻生首相も質疑応答で同様のことを言っていましたね。)
>2.派遣労働の不安定さを防ぐ仕組みが必要でそれは政治の課題である
>3.派遣業法が適切に機能するためには土地改革・住居保障や失業対策が必要でそのためにも資産課税強化、法人税強化が必要。
>4.派遣労働の公営化および派遣労働者の短期公務員化

 私の考え自体が完成度の高いものではありませんし、こうでなくてはいけないというものでもありませんが、概ね整理いただいた通りです。

>それで1)で「派遣労働によって工場の海外移転を防いでいる」とされています。しかし、3.のように法人税率を上げることによってやはり企業は海外移転をするのではないでしょうか。

 そうですね。矛盾しています。ただ、法人税の増加は、派遣問題解決のためだけと言うわけではありません。富の再配分が必須であると考えていますので、どこから取るかの優先度は低くありません、また派遣労働の継続によるメリットを考えると外せません。

>また、猫丸さんの見解は、派遣労働の不安定さについてセーフティネットで対応することが望ましいということだと思いました。労働問題解決のために社会政策(労働者の保全培養)が対応するが、その不十分なところをセーフティネット(社会福祉等)で社会政策の補完・代替的に押し上げる。社会保障・社会福祉の制度を構造的に把握すれば、そのようになります。
>私はむしろ逆で、労働問題として派遣社員の雇用の不安定さを可能な限り解決し、セーフティネットはあくまでも補完的な対応としておくべきだと考えています。ちなみに、戦後日本の社会保障制度はしばしばヨーロッパの国々と比較されることが多く日本の社会保障費の低さが指摘されてきました。特に高度経済成長期あたりの日本の社会保障比率の低さは、何によってもたらされたかと言えば公共事業による雇用の創出ではなかったでしょうか。派遣労働で契約を打ち切られた人の中には、自立心も強く働きたいしその能力もあるというような方がほとんどではないでしょうか。セーフティネットは緊急時にはすばやく対応できるようにしておく必要がありますが、最終的には雇用問題は労働法関係の法規・制度により解決を図るのが本筋ですね。

 うまく理解できませんが、私は「派遣労働」という仕組みを肯定する立場です。ただし派遣肯定の前提として、企業による搾取対策や生活の不安定さを防止する仕組みが必要であるとしているだけです。その仕組みがセーフティーネットであるのか、公共事業であるのか失業対策であるのか、住宅保障であるのかは、私自身整理できていません。
 
 むしろ「派遣労働」を肯定する理由をお話したほうが良いように思います。新自由主義的な発想ですが、(1)労働が流動的になり必要なところに人材が集まりやすくなる。(2)適材適所の労働配置が進む。(3)当該業務に、真に能力と適性のある人が就くことができるようになる。といった理由です。
 企業にとっては、必要なときに労働力を確保でき、不要なときには解除できる。労働者にとっては、能力を冷静に高く評価してくれる会社にいくことができる。というものです。
 逆の説明はもっとわかりやすいです。労組に叱られそうですが、単に社員であるという理由で能力の無い社員が会社に残り高給を食み、派遣でもバイトでも契約社員でも有期契約の者は能力があっても先に切られる上、福利厚生も少なかったりします。同じ労働者なのにね。仕事の無い会社に社員として居座り続けるのはマイナスも大きい。必要とする企業にスムーズに労働力が流れることは理にかなうと思います。

>「国営派遣会社」案は、中間搾取の問題は解決しそうですね。ただ、最終的には公共事業による雇用創出に行き着きそうですね。
>もし、国営の派遣会社ができ労働力を集めたなら、国家プロジェクトを立ち上げて労働力を活用してほしいですね。さしあたって、「消えた年金及び消された年金の復活作業」に労働力を投下してみてはどうかと個人的には考えています。

 国営化案はオマケですが、概ねご指摘の通りです。派遣会社は儲けすぎました。儲けてもよいけれど、過剰な利益は労働者に還元しないといけないと思います。この点こそが、契約社員やアルバイトと異なる派遣の問題点だと思っています。同様に搾取をしないということも公営の理由です。また、もう一つ、不況時はどこの企業も労働者を手放します。それには、福祉での失業支援に加えて公共事業的な業務、役所の業務に登録派遣労働者をあてることが可能になると考えています。更にハローワークの機能も担うことになると思います。

遥香遥香 2009/01/30 12:06 猫丸さん>
試験の採点、昨日(28日)で終わりました。しかし、3つの科目で再試をすることになり、再試験問題を作成中です。今日(29日)は出張もあり相変わらずバタバタしています。
さて返信が遅くなりましたのは、上記のように忙しかったということもありますが、それ以上に派遣労働問題について十分整理がついていないということもあります。まとまらないまま書きますのでやや支離滅裂な様相を呈するかもしれませんが、猫丸さんの頭の良さで言わんとしているところを読み取ってください。

>派遣肯定の前提として、企業による搾取対策や生活の不安定さを防止する仕組みが必要であるとしているだけです。

 その仕組みとは、労働関係法規(労働者保護制度)であり労働基本権だと私は思うわけです。

>(1)労働が流動的になり必要なところに人材が集まりやすくなる。(2)適材適所の労働配置が進む。(3)当該業務に、真に能力と適性のある人が就くことができるようになる。といった理由です。

  この点について次のことが問題にあると思います。
  1)上記のようなメリットがあるのであれば、正社員、非正社員、派遣労働者と雇用条件が異なる労働者がなぜ生じるのでしょう。
派遣労働が企業にとっても労働者にとっても本当にメリットがあるなら、全労働者=派遣労働でよいのではないでしょうか。そうならないのは、労働者間で差別の構造をつくりそれを利用して得をしている者がいると解釈したくなるのですがいかがでしょう。ひとり損をしているのは若い派遣社員ですね。
  2)労働力が必要な分野のひとつとして介護などはその典型です。しかし、慢性的な人材不足はなかなか解消できないのが現状です。その最大の理由とされているのが賃金ないし給与といった待遇が良くないということです。ですから、労働の流動化させる前提としてどの分野の産業も賃金が同レベルでなければ労働力が流入しても定着せず短い期間で流出し常に職員募集状態になっているのが実態のようです。

>企業にとっては、必要なときに労働力を確保でき、不要なときには解除できる。労働者にとっては、能力を冷静に高く評価してくれる会 社にいくことができる。というものです。

 資本家(企業)と労働者(社員)が力関係が対等であれば上記のことが成り立ちますが、両者が対等でないことは『蟹工船』や『女工哀史』などの歴史的名著が雄弁に物語っていますし、その反省にたって戦後職業安定法で労働者供給事業を禁止したわけです。
上記のような関係が成り立つとしたら、労働者の側に労働市場では容易に得がたい特殊技能や高度な専門知識があることが条件ですね。そのような人なら企業も高額の報酬を支払うでしょうし、解雇されて仕事を長期間休んでも貯金がすぐに底をつくこともないでしょう。
ちなみに、はるむんさんのブログにもこのようなコメントがありました。(http://lagrime.exblog.jp/10407064/)

>単に社員であるという理由で能力の無い社員が会社に残り高給を食み、派遣でもバイトでも契約社員でも有期契約の者は能力があっても先に切られる上、福利厚生も少なかったりします。同じ労働者なのにね。仕事の無い会社に社員として居座り続けるのはマイナスも大きい。必要とする企業にスムーズに労働力が流れることは理にかなうと思います。

年功序列と終身雇用が動労慣行でしたからね。あまり能力の高くない人もそこそこの賃金を得られていたのもこのおかげですね。猫丸さんが指摘するようなデメリットもありますが、かって80年代あたりまで日本では中間階層として生活が安定した層が多く生み出されてきたメリットも見逃すべきではないですね。



>必要とする企業にスムーズに労働力が流れることは理にかなうと思います。
 移動先の企業の給与が低くないことが前提ですね。今の終身雇用と年功序列の慣行においては転職をすれば1億円損すると言われています。それだけ正社員となれば優遇されているということかもしれません。多くの派遣労働者は企業を転々としキャリアを積む間もなく正社員のように年齢に応じた給与は得られません。また下手に正社員と派遣の格差を解消するなら派遣社員の低い給与水準に合わせるやり方を採用しかねないので慎重さが必要です。
この辺で、眠くて頭がまわらなくなりました。今日はここまで。

★30日の1時頃に一度アップしましたが最後が少しおかしいところがありましたので修正しました。ごめんなさい。

猫丸猫丸 2009/01/31 01:13 遥香さん>
 週末から出張続きで、2月はたまにしか家に帰って来ません。4月初めまでは、しんどい時期です。
 さて、私も寝不足続きですので、すいませんが、簡潔にというか確認だけ申し上げます。

 マクロに見て、格差を是正すると、これまで豊かだった者が貧しい方向にシフトします。ワークシェアもそうですが、是正する以上は仕方ないことです。

 そして、猫丸の派遣肯定論(アルバイト含む)を成立させるための最も大切なお話は、「少々、雇用が不安定で収入が少なくても健康で文化的な生活を送ることができる仕組みが存在する」ことが前提です。説明はこれが全てといっても過言ではありません。
 その仕組みはいくつもありますが、特に以下の3点です。
(1)「狭くても通勤が便利で雨露のしのげる清潔な住居」もしくは「田舎であるが、作物の栽培や養鶏の可能な広い土地と家屋」を、低コストで万人が所有できる。
 ⇒実現するためには、逆に広大な住宅には重い税を課すことになるでしょう。
(2)失業対策としての、職業安定法や雇用保険法の拡充。
 ⇒労働関係法や労働基本権の強化では、ありません。
(3)低所得者に対する医療や教育の補助。生活保護。

 遥香さんからいただいた、個々のご意見や疑問は、ほとんどご指摘の通りです。ご指摘の問題点や構造を踏まえても、(1)資産の再分配、(2)高福祉&高負担、(3)労働市場の流動化、をセットで導入すべきだと考えています。
 これは疑問だという項目がありましたら、コメントください。また、戻ってきます!

 なお、更新頻度の低くなった猫丸ブログでも同様の記事を上げています。

遥香遥香 2009/02/03 13:32 猫丸さん>
お仕事お忙しいようですね。風邪やインフルエンザにかからぬようお気を付け下さい。

さて、議論もかなり深まってきたと思いますが、そろそろ落ち着ける点を見つけたいところです。とは言っても難しそうですね。(笑)
宿題として頂いた項目について簡単にコメントしておきます。

>(1))「狭くても通勤が便利で雨露のしのげる清潔な住居」もしくは「田舎であるが、作物の栽培や養鶏の可能な広い土地と家屋」を、低コストで万人が所有できる。

農業も人手不足が叫ばれている分野ですね。必要な分野だと思いますが、農業をやりたがる若い人は少ないようですね。しかし、農業は雇用対策以前に国防の問題として充実させるべき分野ですね。もう遅いかもしれませんが・・・。

>(2)失業対策としての、職業安定法や雇用保険法の拡充。
 私としては職業安定法も雇用保険法も労働者保護の一つと考えています。つまり、労働基本権と同列で並べて論じることのできるものです。猫丸さんも労働者保護という点については異論はありませんよね。
 (3)生活保護には医療扶助と教育扶助がありますから、生活保護でまとめても良いと判断しました。ただ、生活保護の現状はこの日記でも再三取り上げてきたところですが、問題点として1)保護を受けているのは高齢者、傷病者、障害者が8割以上を占めている。2)若年層で働けるような様子があれば病弱でも追い返す水際作戦により保護をうけつけない、つまり3)若年層で保護が受けられるのは病人か障害者にでもならない限り受給が困難、4)生活保護を受ける前に健康を破壊し亡くなってしまう例も珍しくない(よく新聞報道がされます)、5)生活保護を受けられる段階では、心身ともボロボロで再度自分で働いて自立することが困難になっている。
要は生活保護は使いにくい制度と言うことですが、もちろんこれで良いわけではなく、生活保護を「入りやすく出やすい」制度にしていく必要はあると思います。(現状の生活保護は「入りにくく出にくい」制度でなんですね。)。

猫丸猫丸 2009/02/20 01:37  しゅっちょうばかりですが、久々に我が家です。死ぬまで返済の続くローンたっぷりの団地ですが、それでも、やはりホテルよりは落ち着きます。
 随分前のエントリーになってきましたので、簡単にレスします。派遣の是非については、ここらで終えましょうか。

>猫丸さんも労働者保護という点については異論はありませんよね。

 もちろん労働者を保護しないという意図ではありません。特定企業に雇用しつづけることを義務化するのは、公共の福祉という面からマイナスも多いという主張です。私自身も今の仕組みの中で解雇されると、求人広告を見る限り、私の年齢だと次の仕事では給料が半減するんじゃないかと思います。その意味で、年功序列賃金の被害者は若者もそうですが、年長での失職者には更に深刻な影響があります。

>生活保護

 あまり詳しくはありませんが、社会的弱者救済のための生活保護とは別に、派遣肯定の前提として、制度面、運用面ともに見直しが必要だと思います。

遥香遥香 2009/02/23 03:36 猫丸さん。
コメントありがとうございます。
猫丸さんもお仕事お忙しそうですね。無理をしないようお身体を大切にしてくださいね。

>随分前のエントリーになってきましたので、簡単にレスします。派遣の是非については、ここらで終えましょうか。

 そうですね。意見はある程度交換できたと思いますので、そろそろ打ち止めにしましょう。
 現在でも経済状況も雇用も悪化の一途を辿っていますが、近い将来資本主義崩壊および大恐慌を予告する見解もあるようです。(朝倉慶『大恐慌入門』)その時、日本はどうなるのか想像も私にはつきませんが、悠長に社会保障のあり方など語っていられる状況ではないかもしれません。
ただ大恐慌をとおしてお金よりも大切なものがわかるようになれば、かなり貧困を経験することになるかもしれませんが、今より良い社会になることも期待できそうです。

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