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遥香の日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-07-27

ひきこもり70万人 予備軍155万人

23:13 | ひきこもり70万人 予備軍155万人を含むブックマーク ひきこもり70万人 予備軍155万人のブックマークコメント

内閣府推計…3大要因 「職場」「病気」「就活

 家や自室に閉じこもって外に出ない若者の「ひきこもり」が全国で70万人に上ると推計されることが、内閣府が23日に発表した初めての全国実態調査の結果から分かった。将来ひきこもりになる可能性のある「ひきこもり親和群」も155万人と推計しており、「今後さらに増える可能性がある」と分析している。

 調査は2月18〜28日、全国の15〜39歳の男女5000人を対象に行われ、3287人(65・7%)から回答を得た。

 「普段は家にいるが、自分趣味に関する用事の時だけ外出する」「普段は家にいるが、近所のコンビニなどには出かける」「自室からは出るが、家からは出ない」「自室からほとんど出ない」状態が6か月以上続いている人をひきこもり群と定義。「家や自室に閉じこもっていて外に出ない人たちの気持ちが分かる」「自分も家や自室に閉じこもりたいと思うことがある」「嫌な出来事があると、外に出たくなくなる」「理由があるなら家や自室に閉じこもるのも仕方がないと思う」の4項目すべてを「はい」と答えたか、3項目を「はい」、1項目を「どちらかといえばはい」と回答した人を、ひきこもり親和群と分類した。

 その結果、ひきこもり群は有効回答の1・8%、親和群は同4・0%で、総務省の2009年の人口推計で15〜39歳人口は3880万人であることから、ひきこもり群は70万人、親和群は155万人と推計した。

 ひきこもり群は男性が66%と多く、年齢別では30歳代が46%を占めた。一方、親和群は女性が63%を占め、10歳代の割合が31%と高かった。

 ひきこもりとなったきっかけは、「職場になじめなかった」と「病気」がともに24%で最も多く、「就職活動がうまくいかなかった」が20%で続いた。

◆増加に危機感「定義」広げる(解説)

 今回の調査は社会的自立の度合いに着目し、「趣味に関する用事の時だけ外出」(推計46万人)とした人もひきこもりに分類した。これを除く「狭義のひきこもり」(同24万人)が、厚生労働省が5月に公表した「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」の26万世帯(推計)に相当するとしている。定義を広くとったのは、今後さらに増えるとの危機感からだ。

 調査の企画分析委員の座長を務めた高塚雄介明星教授心理学)は「『ひきこもり親和群』は若者が多い。そうした若者社会に出て、辛うじて維持してきた友人関係が希薄になったり、新しい環境適応できなかったりして、『ひきこもり群』がじわじわ増える」と警鐘を鳴らす。

 内閣府は調査にあわせ、自治体学校への支援の手引書をまとめた。家庭、学校地域社会が、人ごとでないとの意識連携する必要がありそうだ。(政治部 青木佐知子)

2010年7月26日 読売新聞

<参考資料>

内閣府若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)

ひきこもり」は、近年特に若者の間で増えてきていて社会問題化してきているように思われます。特にひきこもりになったきっかけは、「職場になじめなかった」、「病気」がトップに上がっているようです。この2つの要因が上がってきている背景としては、「職場ストレス」→「精神疾患ないし心身症の発症」→「長期休職ないし離職」→「入院ないし通院加療」→「療養の長期化」→「(地域社会」からの断絶→「ひきこもり」という図式があると考えました。なぜそうなったのかということの私見は以下の通り。

日本は1985年のプラザ合意以降、急速な円高が進み、輸出産業などは海外生産の拠点を移し(「産業空洞化」)、国内ブルーカラー雇用が減少した。国内は第3次産業が比率が高くなり、また大学進学率も1990年代から2000年代の後半まで一貫して上昇を続けました。つまり、1985年以降の円高により日本産業構造が変化し、また大学卒業ホワイトカラーが増えてきたわけです。それは、日本において職務上コミュニケーション能力を求められる仕事が増えてきたことを意味しています。要は社会人となって生きていくためには、人と折衝・交渉するというコミュニケーション能力が必須のものになったということです。ちなみに、大きな書店ビジネス向けコーナーにいくと敬語の使い方や営業の交渉術コーチングなどのコミュニケーション能力向上を意図した書物が沢山並んでいます。これは、コミュニケーションが不得手な若者が増えたというにとどまらず、コミュニケーション能力を磨くことが社会人として、ないしビジネスで生き残るために不可欠という事情があると考えてよいでしょう。人と関わらずに、作物(農業)や機械製造業建設業)を相手にしていれば良いという仕事日本には激減し、また大学学者が増える中でブルーカラーに就く者もこれまた激減したということです。

このような背景から、適性に関係なくコミュニケーション能力が求められる仕事に就き、もっともコミュニケーション能力に問題がなければ職場適応できますが、元来、人との付き合いが全く不得手な人も大学卒業したという理由だけでホワイトカラー職を選ぶものの職場内や職場外の人との付き合いがうまくいかず、ストレスがたまりそれが身体上・精神上に変調をきたし、在宅でのひきこもりが長期化していく要因になっていると思われます。

円高と産業空洞化が指摘されて久しくなりますが、それらの傾向が続く限り若者ひきこもりを確実に増やすことは間違いないでしょう。現在日本社会においては「適性と雇用ミスマッチ」が生じやすく、それが若者ひきこもりを増やしている。日本ひきこもり問題の多くはそのようなところにあるのではないでしょうか。