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遥香の日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2014-12-09

<麻生財務相>子ども産まない方が問題…社会保障費巡り発言

22:15 | <麻生財務相>子ども産まない方が問題…社会保障費巡り発言を含むブックマーク <麻生財務相>子ども産まない方が問題…社会保障費巡り発言のブックマークコメント


 麻生太郎財務相は7日、札幌市内で行った衆院選の応援演説で、社会保障費の増大に絡み、「高齢者が悪いようなイメージを作っている人がいっぱいいるが、子どもを産まない方が問題だ」と述べた。


 社会保障負担が増えるのは「子どもを産まないこと」が原因と指摘したもので、批判が出る可能性がある。麻生氏は「子どもが生まれないから子ども3人で1人の高齢者(を支え)、もう少しすると2人で1人(を支える構図)になる」と指摘。増大する社会保障費を賄うため「みんなで少しずつ負担する以外に方法がない」とも強調した。【横田愛


毎日新聞 12月7日(日)22時10分配信)



 昨日から問題になっている麻生氏の《「高齢者が悪いようなイメージを作っている人がいっぱいいるが、子どもを産まない方が問題だ」》という発言です。これをもとに「麻生氏は現実認識できていない」と切って捨てる*1こともできますが、むしろ見方を変えれば、麻生発言選挙で選ばれる政治家とは何を基準発言や行動をしているかということを端的に示す出来事でもあると言えます

 要は政治家という選挙を通じて選ばれる者は「誰の言葉を聞き、誰を大事にするか」ということがこの一件で明らかになったのではないでしょうか。年金医療等の社会保障給付高齢者が主として恩恵を受けており高齢者実数比率ともに増加していく高齢社会においては高齢者が現役世代お荷物になっているかのように見え、現役世代が増加する高齢者世代社会保障負担を過度に背負わされているように語られることが多々あります。今回の麻生発言は肩身の狭い思いをしている高齢者リップサービスを行うべく「子供をもうけない、あるいは結婚をしない若者の方が悪い。社会保障負担が増えてきて持続性があやしくなってきているのは若者にこそ原因がある」と言おうとしたのでしょう。その背景にあるのは若い世代ほど投票率が低いことがあると考えられます。2012年の衆議院選挙では二〇代は六〇代の約半分しか投票に行っていません。*2

 政治家が「誰の言葉を聞き、誰を大事にするか」という問いの答えは、いたって単純で必ず投票する人達です。したがって、麻生氏が高齢者リップサービスしながら若者非難した今回の発言の裡には、投票に行く高齢者大事にするが、そうでない若年層には待機児童で困っていようが、非正規雇用で苦しい生活をしていようが、知ったことではないということです。選ばれる者は投票する者を大事にする。考えてみれば当たり前のことですが、麻生さんはその政治家(選ばれる者)の行動原理したがって発言したにすぎません。麻生さんが「若者に向かってこのような失礼な発言をしても、所詮若者は、自分発言に腹を立てても投票には行かない。何を言っても自分と対立する政党若者の票が入ることはない。ならば、投票する高齢者擁護して若者はこき下ろそう」と思うのも当然の成り行きでしょう。また逆に、若者に手厚く待機児童の解消や雇用を安定化させるために派遣労働の廃止や若年非正規労働者待遇改善に取り組んでも若者投票率が低く、若者利益のある施策を行っても自らの議員生命を維持・強化することにつながらないことが予見されるのであれば、それらの施策から手を引いていくのは当然のことです。

 今回の麻生さんの発言現実認識が甘いと言って非難も可能ですが、それ以上に今回の発言で怒りを感じた若者がいるなら14日日曜日投票に行くことです。派遣労働者を無期限に働かせる派遣法改正案の反対や待機児童の解消などに取り組めそうな政治家投票し、生存権を主張していくべきです。「自分一人が投票しても何も変わらない」と思うのであれば友達を誘って投票に行けばいい。投票棄権するということは、「政治家無視されても麻生氏のような非礼発言馬鹿にされても構いません」と意思表示しているに過ぎません。

 時効制度を取り上げて「権利の上に長く眠っている者は民法保護に値しない」とは丸山真男名言ですが、「投票という権利行使せずにその上で眠っている者には手を差し伸べる価値はないとみて切って捨てる」のが政治家です。自らの生存を守れるのはその権利行使を常に政治家に対して行い続けるしかありません。その有力な一つが投票であることを国民大衆は常に心得ておくべきでしょう。

kussan01kussan01 2014/12/11 23:07 若者よ投票に行けというのには賛成ですが、やはり子供を作らないというのは
何とかしないといけないことだとは思います。
お金がないというのは理由になるのでしょうか?昔から貧乏人の子だくさん
という言葉があるように貧乏でも多くの子供を育ててきたんじゃないですか?
お金がないから結婚できないというのも昔から一人なら食べて行けないが
二人なら何とかなるっていうじゃないですか!
ですから、若者にとっての社会貢献とはボランティアで被災地に行くことだけ
じゃないよ、子供を作り育てることも大きな社会貢献だよってメッセージと
とらえるべきなんだと思います。

遥香遥香 2014/12/21 15:31 kussan01さん。
コメントありがとうございます。
「昔は貧乏でも子供をたくさん産んできた。したがって、少々子供をつくらないのは問題」いう意見ですが、次の点を指摘しておきます。
1)現在の少子化は非婚によってもたらされており、若年既婚者は2〜3人くらいは子どもはもうけています。非婚者の多くは非正規雇用であり低所得の状態に置かれています。若年既婚者は雇用が安定しており子育て支援が公的な制度以外にも親族関係等で受けられる人たちと思われます。
2)昔は、確かに貧乏子だくさんで、「子ども時代を貧困な環境で育った人たちが1960年〜1970年代の高度経済成長期に結婚適齢期にあたりました。当時は若年者は低賃金でしたが、結婚することで自分たちの子ども時代よりは豊かな生活ができ、さらに年功序列賃金で将来の見通しは明るい時代でした。現在は結婚することで生活水準が著しく下がる層が多く、結婚適齢期の女性はなかなか結婚に踏み込めないし結婚するにしても正社員で自らは専業主婦でも豊かな生活を保障してくれそうな男性です。そのような男性は近年の非正規雇用者の増大により結婚適齢期の女性の数を満たすほど存在しないのが現状です。また、女性の親も非正規の男性との結婚は歓迎しないでしょう。結婚することは、多くの若年女性にとって生活水準の低下を覚悟しなければならない決断になっているのです。≪二人なら何とかなるっていうじゃないですか≫というのは、理想ではありますが、今の若い人たちはより現実的であり、またその親は苦労をさせたくない故に経済力のない男性との結婚には反対する。仮に、貧乏承知で結婚に踏み切っても経済苦から家庭不和になる例も多いのではないでしょうか。実際、できちゃった婚など20歳にも満たない年齢で結婚し、経済的に困窮し親としても未成熟で子育ての支援を受けられない若年夫婦の家庭に児童虐待の芽があることも指摘されています。貧困な若年夫婦に経済的・社会的サポートを行わないことは児童虐待や消えた子供の問題を深刻化させますし、そのような支援がないことも非婚化を促進しているのではないでしょうか。
3)「貧乏子だくさん」が成立するのは、子供が労働力として役立つということです。かつての日本の主要産業は農業です。農業は、老若男女子供を問わず労働力として役に立ちます。したがって、労働力として役立つが故に貧乏でも子供をつくる動機にはなりました。もっとも農業で家族が窮乏した時には子供を身売りすることもありましたが、それも家計にはプラスでした。今は、子供は労働力どころか育てるのに学校教育にかかるお金以外に塾やお稽古など出費が増えます。また、財産を相続する代わりに老親を介護することも、農業が主要産業であった時代では家族や親族によるそれは可能でしたが、今は核家族・長期介護の時代になり家族では担えません。(少し話がずれましたね)

以上、私は、お金がないというのは子供をつくらない以前に非婚化の理由にも十分になると思います。

結婚している層は少々生活は苦しくても2〜3人は子どもはもうけています。それ故、保育所に対するニーズも強いのです。その点でも、麻生さんの「産まない方が問題」は若年既婚者層に向けられているとしたら的はずれなのです。少子化は主として非婚化によってもたらされており、その原因は非正規雇用の増加にあり、その政策も企業寄りの自民党に推進され、さらに強化(派遣法改正、残業代ゼロ等)されようとしています。
 結婚して子どもを産み育てることも社会貢献であることはその通りですが、被災地でボランティアをするにも生活にゆとりがあってできることで、子育てにも経済的なゆとりは必要と考えます。
 したがって、少子化を自民党が何とかしようと真剣に考えているなら企業寄りの政策を改めることが第一歩です。

 結婚や出産など、確かに政治に何とかしてもらう問題として一見なじみがないかもしれませんが、明らかに結婚化や出産しづらい社会的条件がそろっている状況では、個人の自助努力では限度があります。それら社会的条件を改善するのが少子化対策なのですが、自民党では期待できそうもないので選挙に行って自民党に一泡吹かそうというのがエントリーのねらいでした。

ちなみに、麻生さんは首相時代には若者に対して「金もないのに結婚するな」とも言っていました。自民党の保守派の本音を代弁として受け取っておきましょう。