2006-10-27
■[ひきこもり]富山国際大学のIPアドレスから樋口康彦氏を絶賛するコメントが続いてる
このブログの樋口氏関係のエントリに樋口氏を絶賛するコメントが続いている。そして、おそらく偶然の一致なのだろうが、そのコメントすべてが樋口氏の所属する「富山国際大学」のIPアドレス」(tuins.tuins.ac.jp: 202.244.62.10)から書き込まれている。
樋口康彦氏といえば「準ひきこもり」についての論文を書かれた方だ。
「準」ひきこ森―人はなぜ孤立してしまうのか? (講談社+α新書)
- 作者: 樋口康彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/10/21
- メディア: 新書
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# 京子 『ダジャレじゃなくて,ちょっと深い意味があるようです。(汗)』 (2006/10/23 12:38)
# 京子 『新書でここまでおもしろい本は空前絶後だと思います●』 (2006/10/24 11:28)
[追記]*1
# iDES 『「おもしろい」というのは「内容が興味深い」という意味ですか?』 (2006/10/25 00:03)
# 京子 『内容が興味深いし,筆者のキャラも興味深いです。
こんなことを書く人は一体どんな人なのか一度見てみたいという気にさせます。』 (2006/10/27 15:41)
ログを見ると、グーグルで「準ひきこ森」を検索して、このブログに飛んできて書き込まれている。書き込み元は1回目・2回目とも「富山国際大学」(tuins.tuins.ac.jp)からなされていた。
追記:3回目の書き込みも「富山国際大学」から。検索エンジンはヤフー。富山国際大学PCからコメントを書いているのに、樋口氏を見たことがないかのような文章。ちなみに富山国際大学は全学部合わせても250人*2で、非常に小規模な大学だ(というか高校より小さい)。
# 林弘美 『ちなみにこんな本が先日発売されました。
準ひきこ森―人はなぜ孤立するのか―,樋口康彦著,講談社プラスα新書』 (2006/10/24 15:13)
こちらも「富山国際大学」からの書き込み。グーグルで「準ひきこもり」を検索してこのブログに来られたようだ。
# 中森準平 『ちなみに先日こんな本は出版されました。
「準」ひきこ森 ―人はなぜ孤立してしまうのか?―
講談社+α新書
樋口康彦著
2時間くらいで一気に読みました。すごくおもしろかったですよ!』 (2006/10/27 13:01)
こちらも「富山国際大学」からの書き込み。グーグルで「準ひきこもり」を検索してこのブログに来られたようだ。ちなみに「中森準平」という名前は樋口氏の著書の中に「準ひきこもり」として登場する仮名の人物だ。
追記
他にもエントリを入れてる方がいた。(via id:nopikoさん)
http://d.hatena.ne.jp/setofuumi/20061025#p2
同一のハンドル名を使ってコピペをしているようだ。検索エンジンでいっぱいひっかかる。
■[ひきこもり]パーソナリティ障害関係のメモ
パーソナリティ障害関連のメモ。
ノルウェーのオスロの話。パーソナリティ障害がいっぱいだそうだ。
サンプル
A representative sample of 2053 individuals between the ages of 18 and 65 years in Oslo, the capital of Norway, was studied from 1994 to 1997.
以下概略
The prevalence of PDs was 13.4% (SE, 0.7). The prevalence rates (SEs) for specific PDs, irrespective of whether a person had 1 or more PD, were: paranoid, 2.4% (0.3); schizoid, 1.7% (1.6); schizotypal, 0.6% (0.2); antisocial, 0.7% (0.2); sadistic, 0.2% (0.1); borderline, 0.7% (0.2); histrionic, 2.0% (0.3); narcissistic, 0.8; (0.2); avoidant, 5.0% (0.5); dependent, 1.5% (0.3); obsessive-compulsive: 2.0% (0.3); passive-aggressive, 1.7% (0.3); self-defeating, 0.8%, (0.2). The prevalence of PDs was highest among subjects with only a high school education or less, and living without a partner in the center of the city.
avoidantとschizoidとparanoidがわりと多くて、borderlineはそんなに多くないという結果。ちなみにschizoidは1.7%。
A conceptual framework, based on development, suggests preventive interventions should be targeted in childhood. The public health approach also requires monitoring of risk factors operating at the population level.
どこかで聞いたことのある話。合理的なのかもしれんが。
文中にSocial Withdrawalの単語が含まれるのは確認できるが、読めないので、どう使われているのかがよく分からない。やっぱり医学系のデータベースをどうにかして使う手だてを見つけないと。
面白そうな論文。パーソナリティ障害のフォーマライズの試み。こちらも文中にSocial Withdrawal。
行動抑制と社会的ひきこもり(Social Withdrawal:「ひきこもり」にあらず)の非行へのリスクを比較しているようだ。行動抑制は非行とは無関連だが、社会的ひきこもりの方はリスクが高いとなってる。カナダの話。対象はケベックの下層であり、中階層以上で起こっている日本の「ひきこもり」とはずいぶんと違う対象なように思える。
■[ひきこもり]埼玉県健康福祉部「ひきこもり実態調査報告書」
埼玉県健康福祉部「ひきこもり実態調査報告書」2002.
社団法人埼玉県精神保健福祉協会ハンドブック「ひきこもり」の元になった報告書。非常に貴重な調査だ。
性別について。
本人の性別については、男性が79.5%とほとんどをしめ、女性の20.5%を大幅に上回っていた。
男性が8割という結果。
年齢の分布

表で書くと以下。
| 平均 | 22.0歳 | |
| 標準偏差 | 6.55 | |
| 件数 | % | |
| 合計 | 127 | 100.00% |
| 10-12歳 | 5 | 3.90% |
| 13-15歳 | 19 | 15.00% |
| 16-18歳 | 19 | 15.00% |
| 19-20歳 | 14 | 11.00% |
| 21-22歳 | 18 | 14.20% |
| 23-25歳 | 13 | 10.20% |
| 26-30歳 | 28 | 22.00% |
| 30-35歳 | 7 | 5.50% |
| 36-40歳 | 3 | 2.40% |
| 41-45歳 | 1 | 0.80% |
30代以上は8.7%。この調査(2001年6-8月実施)では高齢化は見られない。
以下は二峰性のピークについての資料。

ひきこもりの状態にある方で不登校を経験した方は(64.6%)で、13歳から15歳頃にひきこもり(不登校)が始まっています。不登校の経験がない方は、19歳から20歳頃にひきこもりが始まっています。(社団法人埼玉県精神保健福祉協会ハンドブック「ひきこもり」より)
以下はひきこもり期間からみた外出をしないものの数。

以下は同居家族との関係

「わが子がひきこもりで世間体が悪い」について。
「世間体が悪い」ことについては、20歳代を中心に高い比率を示し、ひきこもり期間2年以内が目立っていた。

親の状況について

「ひきこもり」について隠している家庭が6割。
子どもにどう対応したらよいか分からない家庭が78%。
ちなみに、これは保健所などに相談を持ちかけている家庭でのデータである。保健所にもつながることができていない閉鎖的な家庭では、おそらくもっと自分の家庭に「ひきこもり」がいることを隠し、対処の仕方にもこのデータ以上に困っているのではないかと思われる。
ひきこもりの期間は2年以内が一番多く、以降6年まで漸次低下していくが、10年以上も14%いる。今回は横断的調査なので、経過。転帰については予測できないが、今後のケース研究はもちろん、コホート研究などに期待したい。
ひきこもり期間は2年が最頻値。10年以上は14%。
性別では、女性に多いのは食行動の異常、不平・不満、自傷行為で、少数であるが男性のみに強迫行為、深夜俳掴、寝たきり、飲酒問題がある。これらは少数であるが、医療的対応を含めて、援助を計画しなければならない。
今までの結果を支持する結果がでている。「ひきこもり」に併存する症状には男女差がある。
| 以前もしくは現在の不登校の有無 | ||
| 件数 | % | |
| 合計 | 127 | -100.00% |
| なし | 41 | -32.30% |
| あり | 82 | -64.60% |
| 無回答 | 4 | -3.10% |
| 不登校の開始時期の平均と分布 | ||
| 平均 | 14.3歳 | |
| 標準偏差 | 2.83 | |
| 件数 | % | |
| 合計 | 82 | 100.0% |
| 7−9歳(小学校低学年) | 6 | 7.3% |
| 10−12歳(小学校高学年) | 8 | 9.8% |
| 13−15歳(中学) | 36 | 43.9% |
| 16−18歳(高校) | 26 | 31.7% |
| 19−20歳(短大・大学卜2年) | 2 | 2.4% |
| 21−22歳(大学3−4年) | 1 | 1.2% |
| 無回答 | 3 | 3.7% |
| 現在の外出状況(N=127:複数回答) | ||
| 件数 | % | |
| まったく外出しない | 24 | 18.90% |
| 夜だけ外出をする | 14 | 11.00% |
| 1人で自動車を運転して外出をする | 15 | 11.80% |
| 電車リベスを使って外出をする | 22 | 17.30% |
| 家族と一緒なら外出をする | 39 | 30.70% |
| 昼に自分の買い物をする | 24 | 18.90% |
| 頼まれた用事をすます為に外出をする | 17 | 13.40% |
| その他 | 17 | 13.40% |
調査対象について。
調査期間内に回収された医療機関33施設での精神疾患に関係するものも含むひきこもり件数は723件で、それらのうち調査対象の定義と合致した、精神疾患に関係しないと思われる件数は131件(医療機関のひきこもり件数の18.1%)であった。
この131件のうち、調査の実施に了承が得られ、個別調査票に回答があった9件を医療機関での個別調査の集計対象とした。
精神障害を原因としたひきこもりをきちんと除いている。

