新しい世界が広がるってなんよ。デザインの世界。
これねー、面白すぎて、ホントに誰にも教えたくなかったんだけど、書きます。(笑)
デザイン思考が世界を変える
デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)
- 作者: ティムブラウン,Tim Brown,千葉敏生
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/04
- メディア: 単行本
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まさに、新しい世界が広がった本。
Ξ(」゚□゚)」てかさー、「新しい世界が広がる」って何度も出てきてるけど、実際なんなん???
それはですね
なんもなかったところに、急に青空と芝生が広がったような感じです。
意味深笑。←四字熟語みたい
新しい世界をつくるって、
池田晶子さんの「14歳からの哲学」「新・考えるヒント」でも言っていたけど、
言葉が与えられること
だと思います。
頭の中に新しい概念が生まれるときって、言葉が与えられて、そこから新しい世界が広がっていくでしょう?
例えば。
「イヌ」という言葉が与えられない限り、この世の中には「イヌ」は存在しないのです。
もっというと、あなたの世界に「イヌ」は存在しない。
人なつこくて、嗅覚が鋭くて、オオカミを祖先に持つ動物っていうのはいるんだろうけど、そこに「イヌ」という言葉がない限り、あなたの世界に「イヌ」は存在しない。
「イヌ」という言葉が与えられて、はじめてあのチワワやらシェパードやら柴犬やらの雑多な生き物がひとつにまとめられ、「イヌ」という世界が頭の中に姿を現してくると思うのです。
言葉があっての世界で、言葉が混沌としたものを切り取るまでは、そこに世界は表れない、みたいな感じだと思います。
イヌ、だとちょっと考えるのがめんどくさいかもしれないのですが、(私も偉そうなこと言ってよく分かんないや)
こんな風にして
「デザイン」
の新しい世界を、頭の中にぱーって広げてくれた本が何冊かあるんです。
今までは「デザイン=コップのデザイン、とか、見た目をカッコよくみせるためのスキル」
っていうのが私の中でのデザインの世界だったんですが、
デザインってそんなちっちゃいものじゃないみたいなのです!!!
その中の1冊が、「デザイン思考が世界を変える」。
イノベーションをおこし続けるって有名な・・・デザイン思考ってなんぞや。
イギリスのデザインファームIDEOの人達が布教(笑)している考え方で、
「直感と論理の両方、人間の本質そのものを使って問題を解決すること」
「人々のニーズを中心に問題を解決すること」
「プロトタイプを創って考えること」・・・
定義がいっぱいあってよく分からない状態です。
でも、とにかく普通と違うんです。
クライアントに解決してほしい問題をつきつけられたら、
人間観察や、プロトタイプの制作、物語の作成・・・など、「人間中心」の方法をとりながら、
問題解決までの道筋を「デザイン」していく・・・。
こんな感じ。
あ、ごめんなさい、自分でもよく分かってないっぽい。
でも、ちょっと新しくて分からない考え方(体系化がまだ成されていないほど)なんだけど、その分まだまだ進化していきそうなパワーを持った考え方みたいなんです。
その新しさに、感銘を受けました。
そう、最近「デザイン」に関して、新しい考え方がたくさん出てきていて、しかもそのどれもが目覚ましい成果をあげてるんですよね。
〈その他にデザインの考え方を変えてくれた本〉
世界を変えるデザイン
- 作者: シンシアスミス,槌屋詩野,北村陽子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2009/10/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ソーシャルデザイン・アトラス
ソーシャルデザイン・アトラス: 社会が輝くプロジェクトとヒント
- 作者: 山崎亮
- 出版社/メーカー: 鹿島出版会
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: 単行本
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コミュニケーションをデザインするための本 ←広告興味ある人とかすごくいいと思います
- 作者: 岸勇希
- 出版社/メーカー: 電通
- 発売日: 2008/09/03
- メディア: 単行本
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コミュニティデザイン 人がつながる仕組みを作る
- 作者: 山崎亮
- 出版社/メーカー: 学芸出版社
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こんな風に、デザイン=もののデザイン、見た目キレイ・・・とかだけじゃなくて、
なにかの問題全体を解決する=デザインっていう感じが新しいいいいい!って感動していました。
そこが、でざいんの一連の本を読んで、広がった新しい世界です。
あ、この前お会いした社会人の方は、「そこにあるのが気付かれないデザインが最高のデザインだ」っておっしゃってました。
フォークの先が3本なのは、だれも気に留めないけど、4本だったら多いし、2本だったら少ない。
3本にすることで、誰も気付かないかもしれないけど、最高の使い心地って意味だそうです。
うーん深い・・・
〈ちなみ〉
〈IDEOに関する本〉
発想する会社!
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
- 作者: トム・ケリー,Tom Kelley,ジョナサン・リットマン,Jonathan Littman,鈴木主税,秀岡尚子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/07/25
- メディア: 単行本
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イノベーションの達人!
- 作者: トムケリー,ジョナサンリットマン,Tom Kelley,Jonathan Littman,鈴木主税
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 単行本
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こう思うと、日本って元・もの作り大国で、今はそれが寂れてきちゃったなんて言ってるけど、
もの作りにはまだまだ可能性が秘められてると思うんだよなあ。
昔は、大量に安く!の時代だったかもしれないけど、これからは、そのモノを通してどんな物語をつくるか、とか全体を描くかっていう話になってくるんじゃないでしょうか・・・と思いました。
ジュンク堂の本棚にもデザイン思考の本は、「もの作り」の棚においてあった。