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shercoの日記

2014-11-20

Disaggregationが巻き起こしたネットワーク業界再編についての考察

ここ1年で、ネットワーク業界のビジネスモデルが急速に変わりつつあるのを感じます。特に今月は動きが激しかったので記録のために私の分析(妄想)経過を文章にしてまとめておくことにします。

AT&T, VerisonがSDN/NFVに軸足を移す

AT&TがDomain2.0を発表したのに続いて、Verizonも正式に White Boxによるネットワークソフトウェア化やNFV化を公式に認めました。それに時期を合わせる形でメキシコの携帯事業者の買収と15%の設備投資削減を発表しています。

噂情報をつなぎ合わせて考察すると、以下のような状況が想像されます。

  • Juniperはホワイトボックス推進派(Contrail擁護?)と既存ビジネス推進派(ハードウェアビジネス擁護)の二つがせめぎ合っていた
  • Verizon(Juniperの大口顧客)から、今後のネットワーク設計について White Box を前提にすることの通告を受ける
  • CEOは既存ビジネス推進派だったが、既存ビジネスを守りきることに失敗したため解任された
  • (予想)今後はホワイトボックス推進派が会社の運営権を握り、Juniperはソフトウェアを主体としたビジネスに大きく舵を切る

既にクラウドの主要ベンダネットワーク機器の Disaggregation を実施済み

AWS, Google, Facebook などの主要なクラウドベンダが発信している情報を読み解くと、各社は既存のネットワークベンダの機器を使うことがサービスの阻害要因になっていることを以前から認識していてハードウェアソフトウェアの分離(Disaggregation)を進めていたことが分かります。

阻害要因のポイントとしては、

主要クラウド事業者が用いた解決策は、以下のような感じです。

既存ハードウェアベンダの今後の商売について考える

主要クラウド事業者ハードウェア調達方法をODMに切り替え済みのため、既存ネットワーク機器ベンダにとってはクラウド事業者が主要な収益源になる可能性は低くなると予想されます。そうなると、既存ベンダは必然的に企業向けの商売にシフトせざるを得ないですが、こちらについても新規開発についてはクラウドに巻き取られていくことが予想されます。

サーバの世界で起こった出来事(IBMx86サーバ事業撤退やHP分社化など)のアナロジーネットワーク業界に当てはめると、既存ネットワーク機器ベンダが生き残るためには分社化してソフトウェア事業を主体としたOSSのサポートサービスやライセンスサービスに移行する必要があるのかもしれません。