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無造作な雲 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2008-07-31

「崖の上のポニョ」見てきました

今日は久々に休みを取って、ムスメとポニョをみてきました。

ほんとは一家4人でいくつもりだったんだけど、おたふくが完治しないムスコとツマは急遽お留守番で、久々にムスメと二人きりでデートでした。


ポニョに関しては、まだ見ていない人は、できるだけ情報をインプットしないで素の状態で見たほうが良いと思います。


あにーさんが、普段の可愛らしい奥様の表情とは打って変わって、憤怒の形相で糾弾していた「声優にタレントを起用するな」問題ですが、「ポニョ」に関しては、所ジョージさんがとてもがんばっていたと思います。さすが黒澤明に認められた才人、か。

ポニョってかわいいか?という声もちらちらあるようですが、ボクもムスメも、ポニョはかわいいなあと思いました。ムスメは帰ってきてからもポニョのまねばかりしています。


歌手の相曽晴日さんのブログで「ポニョに似ているって言われる」っていうエントリがあったと思うんだけど(今探したら見当たらないや。)、おかげで、ポニョが晴日さんに見えてしょうがなかった。確かに似てるわ。



映画の後、ムスメとラーメンを食べて帰ってきました。




以下、「ポニョネタバレ感想。選択して反転して読んで下さい。

↓書いてみたら、はてなダイアリーキーワードだけ浮き出て、なんか面白いwww


個人的には前半は傑作。人間化したポニョが、宗介逢いたさに荒れ狂う波の上を走りながら、宗介とリサの車を追いかけていくシーンとか、すごい。フジモトが初めて上陸してきたときの、噴霧器を使う様子とか面白い。で、ポニョかわいい。


後半、リサを探しにポニョと宗介が船で航海を始めるところからが、ちょいとわからなくなってくる。

この部分を、リサも宗介も「ひまわり」のおばあさんたちもみな「死んでしまっているのだ」という解釈をネットで見た。けっこうそれで合点がいった。


リサと、ポニョのお母さんが話しこんでいるのを見ている「ひまわり」のおばあさんたちの一人が、「リサさん、つらいだろうねぇ」とつぶやく場面があって、「え?」と思ったんだけどそれも、先にリサも「ひまわり」のみんなも亡くなっていて、そこへ宗介もやってこようとしている、ということなら納得できる。

ポニョと宗介が暗いトンネルを越えようとするとき、ポニョが怖がる様子も、死へと向かっていることへの恐怖だったのかな?




「宗介」は漱石の『門』の「宗助」からとった、というのと、崖の上の家は『門』の崖の下の家にインスパイアされたってのはあちこちに書かれているけれど、それがナニを意味するのか、はほとんど誰も考察してないんじゃないの??

みんな『門』なんて読んでなくって、ただ宮崎さんがそういったからそうだって書いてるだけなんじゃ。よりによって『門』だよ?この作品と『門』をどうやって結びつけるのか。これは恐ろしい難問だと思う。

(⇒『門』の感想はコチラ http://d.hatena.ne.jp/icchan0000/20060907/p3


崖の下の『門』から崖の上の『ポニョ』へ、どういった思想的つながりがあるのか。「下」と「上」という位置構造の転換が、そのまま、「過去に引きずられて現在を生きている男」から「過去を乗り越えていく男」への昇華、と見ることができるか?魚であったポニョの過去を受け入れられるかと問われる宗介、それを受け入れていこうとする宗介。

後半が「死後の世界(?)」だったとする先ほどの解釈と重ね合わせると、過去を生きる「宗助」のアンチテーゼとしての宗介は、「死」によって現実世界からドロップアウトすることによってしか、過去を超えられないということ?

うーん。このあたりがすっきりしないので、単に「いやぁいい作品だった」と言ってすませられない自分がいる。『門』との関連なて知らなきゃ良かった。


ま、すっきりはしないけど、とにかく作画レベルもすごいし、前半いろいろ楽しいので、良かった。

あと、いろいろネットで感想や解釈出回っているようだけど、http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20080720162158のエントリが個人的には良かった。宗介とポニョの船出の場面の解釈とかすばらしいと思う。あとリサ萌えにも激しく同意。