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無造作な雲 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010-02-24

1789年―フランス革命序論/ルフェーヴル

フランス革命は,単一の革命ではない.本書は革命初年の過程を,アリストクラート層,ブルジョワ,都市民衆,農民が,次々と,それぞれの革命を展開してゆく4幕のドラマとして再構成し,革命の政治的・経済的・社会的現実を,具体的に生き生きと叙述する.フランス革命史研究の動向を決定した記念碑的な書である.

『革命的群集』に続きルフェーブルのフランス革命本。『群集』が抽象的理論のみを述べたのに対し、こちらはその理論でもって、フランス革命を具体的に考察したもの。圧倒的にこちらのほうが面白い。

フランス革命という激流の重層性を、解りやすいモデルにして分析。歴史論文ではなく一般向け解説書なので、読みやすい。


著者のルフェーブルは、第2次大戦下のフランスでのナチスドイツへのレジスタンスを、1789年の民衆蜂起に重ねているようだ。歴史事件解説の範疇を飛び出した末尾の熱い叫びあってこそ、冷静な歴史分析が可能となる。

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