Hatena::ブログ(Diary)

市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0 Twitter

  →touch

2017-04-23 事実を語らないものは、政治の場に口を挟んではならない

事実を語らないものは、政治の場に口を挟んではならない


さて、本日は名古屋市長選挙投票日です。

いったい名古屋の市民はどのような判断を下すのか。
投票率棄権率)も含めて見守ってみたいと思います。

小ネタを2つばかり。

 新人候補小学校給食の無償化を訴えているのを受けて 現職市長は「お金持ちの子どもの給食費も無償化するのか」と批判している。これを敷衍すると、今の減税政策がいかにイビツ政策であるかが判る。
 給食無償化で補助されるのはだいたい年間4万円だ。この金額は定額である。可処分所得2千万円の家庭にも4万円。2百万円の家庭にも4万円が補助される。とするとこの政策はどちらに恩恵があるだろうか、明白だろう。
 こうした政策は定額でよい。
 しかしこれが定率であったならどういうことになるか。2千万円の家庭に40万円の補助を行い、2百万円の家庭には4万円の補助を行う。
 これが定率の補助だ。

 定率の減税政策がいかにイビツか、お金持ち優遇か、お分かりいただけるだろう。
(西川市議の整理された資料によると、会社勤めの夫婦、子ども2人の場合、年間給与収入255万円の場合、実際の減税金額は年間0円、400万円の場合約5000円になるらしい)


 もう一つ。
  行きつけの飲み屋。私は酒の席では政治宗教と野球の話はしないようにしているが、カウンターの隣に座った客が、店員に「城は作ってもらわないかん」とか言っている。だから、市長選挙には誰々に入れるというような事を話している。
 いい年をしたおじさん。名古屋の住人なら、今の天守閣には愛着はないのだろうかと訝しみつつも、そんな事言って喧嘩するのも馬鹿馬鹿しい。なので、暫くして、私も店の店員に話すようなふりをして次のような事をしゃべってやった。

  「しかし、名古屋城を作り変えるって話あるけど、あんなの真に受けている人いるのかね?先日○○建設の人と話し合ったけど、文化庁が許可を出すわけない。
 そもそも木造5層の建物は建築基準法違反消防法違反の違法建築で、単なる木造レプリカ、置いておくのなら良いけれど、そこにヒトを入れたら法律違反じゃん。
 それに、建てたら360万人ものヒトが50年間も来るって?一日1万人、こんな違法建築に出入りさせるの?
 そんな話を信じられるヒトって バ カ じ ゃ な い の ?」

 その他にも、1000年どころか、100年ももたないという話(基礎はそのままなので、これが劣化すると再建て替えが必要ではと言われている。釘について説明がない)や、石垣工事より先に上モノを作り直す異常なプランの話。石垣自体も早急に耐震対策が必要な話。工事期間中にでも地震が来れば全て無駄になるかもしれない話などを、店員に向かって話してやった。
 途中で、こちらに身を乗り出して何か言いたがっていたようだが、無視してカラオケの順番が回ってきたので、氷室京介の「ダイヤモンド・ダスト」を歌ってやった。


 さて、冗談はさておいて、この選挙期間中には様々なヒトとの出会いもあった。

 ○○建設の人と会話したのは事実で、文化庁国土交通省消防は所管が名古屋なのだけど、それでも違法な建築物にヒトを入れることはできないだろう。等々を考えると、結論としては10年は建たない。文化庁が再設計を求めるままに、再調査、再設計を繰り返し、その度に追加予算が発生し、設計費用も引き上がっていくだろう。雪だるま式に膨らむ建設費に、徐々に建設を推進する市長への批判が高まるかもしれない。

 結果として天守閣木造化は頓挫するだろう、地域委員会や他の様々な施策と同様に、現職市長はその原因を「国の役人のせい」にするだろう。減税が定率でなければならないことは最初からの前提だった。その前提の上で、逆進性のない生活補助制度、市域に可処分所得を増やす制度を模索すべきだっただろう。それは定率減税では実現できない。名古屋城天守閣を木造化する際に、国の様々な審査や法的規制を経なければならない。こうした審査や法的規制は、それぞれに成立理由や立法趣旨というものがある。現職市長を困らせようとしているわけではない。こうした枠の中でプランを立て、説明しなければならないのだが、そうした手続きに頭が回らない。または、軽視する。これが問題の本質だ。

 さて、こうやって停滞の市政運営が続き、批判も高まる中、2019年、再来年の4月には統一地方選挙が訪れる。ここまでに減税日本市議は一人あたり約2,620万円を用意しなければならない。いわゆる「市議報酬800万円以上の余剰分655万円」の4年間分だ。これをお約束どおりに寄付するか積み立てておかない場合、更に批判は高まる。

 事実上ここで減税日本は消滅するだろう。

 日立訴訟も控えている。それに続く市長に対する住民代表訴訟も。

 古紙回収のルールも見直すべきかもしれない。ぜひ、現職市長のお友達でもある、名古屋市政策アドバイザー武田邦彦氏の古紙回収に対するご意見をお伺いし、制度の見直しを進めるべきだろう。武田氏が昔書いたように、古紙なんぞ回収せずに燃やしてしまったほうが、環境負荷も、二酸化炭素消費量も少ないのだ。(回収と再生に係る環境負荷二酸化炭素消費量を算出してみればいい)


 しかし、この選挙期間中。私は軽く感動を覚えた。

 思い起こせば地域委員会問題で、現職市長の暴走を止めると、匿名投稿を諦めて実名を出して行動を起こしたのが2011年6月だ。

 2011-06-10

 それまでは「誰かがやってくれる」名古屋市には200万人からの人々がいるのだから、これだけ明確で異常な政策推進には、政治家かどこかの党、または学者ジャーナリストが声を上げて制度設計見直しが行われるものだろうと思っていた。私はそれを匿名のまま見つめていけばいいのだろうと。

 しかし「無関心」は続いた。

 6.20のアートピアホール、声を上げた者は私だけで、逆に私に対してヤジが飛んだ。

 まるで「電波」扱いをされたようにも思った。

 そして6年の歳月が流れ、今では名古屋市の各地で大勢の人々が集まり、私が言いたいことそのままを言ってくれている。聴衆も当然のこととして受け入れている。

 事実と異なる事を語っていたのはどちらだったのか、すでに明白だ。

 現市長発言根拠など無い。

 地域委員会も、減税政策も、議員報酬議論(下に詳述しておく)や1000mタワーやSL走行も(にしても、小粒な話すぎる)

 そして、名古屋城天守閣木造化も。

 政治は事実を元に語られなければならない。
 個々の価値観、考え方の相違は当然ある。
 だからこそ、議論を行わなければならない。
 しかし、その語り合いは、それぞれが事実を提示して、その事実の元に語られなければならない。

 事実を語らないものは、政治の場に口を挟んではならない。

 最後に、当ブログを読んでいただいた方々に感謝申し上げる。
 曲がりくどく、長ったらしい私の文章を読まれるのは大変だったでしょう。
 お詫びの言葉とととも、感謝申し上げる。

 自分でも、「いや、現職市長や市民の皆がああ言っているのだ、
 おかしいのは、実は自分なのではないのか?」
 と不安に思うこともあった。多々あった。

 政治、特に名古屋市政から目をそむけ、何も見ず、何も気にしなければ、
 もっと自分の時間を有効に使えると思ったことも有った。

 そんな時、支えになったのはアクセスいただいている方々。
 時にメールなどを頂く方々の存在だった。

 特に、辛辣なご意見やメールは支えになった。
 重ねて感謝したい。




「地方行政研究会(仮)」第一勉強会

日時:5月13日(土)
お昼の部:13時より(第2和室、2時間程度)
夕方の部:17時より(第1集会室、2時間程度)

場所:北区、北生涯学習センター




参加費用:無料
参加資格:無し減税日本関係者、河村政治塾塾生、ナゴヤ庶民連、河村サポーターズ、ネットワーク河村市長関係者等々優遇(って、別に何も遇するものは無いけど))

ルール
1.事実を元に語ること。
2.主観の押しつけはしない。


※録音、録画は禁止。当方も録音、録画は致しません。




議員報酬について:
そもそも議員報酬を半減化しなければならない根拠は示されていない。
議員は市民と同質性を持つべきだ」と説明しているようだが、
では、報酬を半減化すれば同質性は担保できるのか?
更に聞くが、こうした政治論理政治哲学歴史的議論が為されているはずだ、一体誰のどういった論理から導き出された主張なのか?
さらに、先行事例はあるのか?
歴史的に、地方議員の報酬を住民所得と同等にして、その地方自治議会が「良くなった」という事例は示せるのか?

制度とは、改革するものが現在ある制度を改革するメリットデメリットを示せなければならない。ただ変えてしまう、ぶっ壊せばいい。というのは破壊に過ぎない。

名古屋市議員報酬議論において、それまでの議員不信から一方的に市会議員の報酬を半減せよと乱暴な議論が行われた。まるで魔女狩りだ。

名古屋市議会に対する市民の反感と懐疑は今も続いている。

その名古屋市議会における問題を起こした議員が誰で、今どうなっているか知る市民は少ない。(減税のポルシェ議員の事を言っているのではない。彼はある意味冤罪の可能性もある。それ以前の話だ)

確かに市会議員にもどうしようもない者もいる。
しかし、それはどんな組織にも居ることで、常に一定比率のこうした利己的な存在は排除しきれない。先のリコールなど典型的な「ガラガラポン」で、こうした問題議員を排除するつもりが、結局として排除されたのは良心的な議員が多く、生み出されたのが(ポルシェ議員も含めた)減税日本である。

減税日本市議、県議の存在そのものが、代表の主張する議員報酬半減化の正当性を否定する証明とはいえないか。

更に2つだけ、申し添える。

こうした議員報酬議論議会においてするべき会合が「議会改革推進会議」であった。その座長減税日本の当時の団長だ。
にも関わらず、この会議体はろくな議論も行われないまま停止してしまった。
議論を避けたのは減税日本である。

また、こうした議会の動きを市民に報告し、市民からの意見を聞く場が「議会報告会」である、減税日本代表でもある現職市長は、この「議会報告会」の開催を拒み、市民に議論説明しようとしなかった。

名古屋市会が市民に説明もなく突然報酬を「上げた」と言われるが、説明する場は無かったのである。

こうした市政に市民が声を上げる場を、現職市長は作っていない。

それなのに、天守閣木造化のためのタウンミーティングは開かれている。

これが異常でないと言えるのか。

2017-04-20 5月13日(土)のお知らせ

5月13日(土)のお知らせ



河村市長はいったいいくつ嘘を付くのだろう。

なぜ、これほど平然と市民の面前で嘘をつくことができるのだろう。

市民の側にも問題がある。
肩書や有名人だからと、発言を真に受けすぎる。


ケーシー高峰師匠医療漫談でどんな嘘を言ったところで、それを真に受けるバカは居ない。
なぜ、河村たかし政治漫談は真に受けてしまうのだろうか?
そんなものに票を入れたり、800万円であろうと市長としての給与、公費を支出してはならない。(笑えるのなら500円程度投げてやればいい。笑えなかったらそれも要らない)

これほど河村市長発言には嘘が多いのだ、聞く側が気をつけなければならない。
(真に受けているヒトが居たら教えてあげるのが大人の勤めだ)

この選挙中、河村市長は次のような発言をしている。

平成21年から26年にかけて、市の職員給与を平均70万円下げました。
70万円に職員数2万6千人をかけると、およそ180億円です。
この180億円が減税の原資です。

もし、対立候補市長になってしまって、
減税を止めたら、職員給与が上がるだけですよ。


まるっきりの嘘だ。

名古屋市職員給与については、概要がホームページに公開されている。

 名古屋市:職員給与(市政情報)


平成21年から26年までの動向を表にしてみた。

f:id:ichi-nagoyajin:20170420235734j:image
確かに職員の平均年間給与は下げられている。

しかしこれは人事委員会の勧告によるもので、名古屋市内の物価や他の民間企業給与水準などを勘案した金額だ。公務員には労働三権が認められていないので、こうした第三者である人事委員会を立てて、客観的給与が定められている。(職員給与を引き下げたのは人事委員会で、もしこの引き下げが「成果」だというのであれば、それは人事委員会のものだ。またまた河村市長は「他人の成果」を「自分の手柄」にしている)

昨年、この人事委員会が久々に給与水準を引き上げるように勧告を行うと、河村市長はその受入を拒否した。人事委員会の勧告を拒否するということは、労働三権が認められていない公務員にとって深刻な人権侵害だ。(この騒動では、結局、理由らしい理由もなく、人事委員会の勧告を受け入れている。結局騒いだだけ、モーションだけ。実際、この騒動で、職員給与の引き上げを止めたと思っている人もいるようだ。止めていない、前言を翻して、結果、勧告を受け入れている

労働者の権利を守らないようでは、経営者他人使役する者として失格だろう。

「弱い者いじめ」しかできない男である。

表に戻ろう。

人事委員会の勧告で給与が下げられたのは、行政職員だけであり、その数は約1万7千人。削減できた歳出は全て合わせても約95億円である。(6年で)

これで、単年度で120億円程度かかる減税ができるものだろうか。

河村市長は、自身が行っている減税の財源もご存じないようだ。

(教えてやんない、河村市長が自分で調べればいい。または、嘘を言い続ければいい)

さて、ここでお知らせがある。

来る、5月13日(土曜日)
時間は、お昼13時より(2時間程度)
夕方からは17時より(2時間程度)

北区の北生涯学習センター(黒川)において、



「地方行政研究会(仮)」の第一勉強会を開催します。


エリ・ヴィーゼル*1が言うように、「愛の反対は憎しみではない。無関心」です。

The opposite of love is not hate, it’s indifference.
The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.
The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.
And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

Elie Wiesel - Wikiquote

無関心が、名古屋市政に嘘と混乱、そして停滞を招きました。

この市長選挙が終わり、ゴールデン・ウィークも過ぎた頃になれば、
この市長選挙の熱も冷め、あるいはまた「無関心」が支配してしまうかもしれない。

しかしそれでは、また8年間の繰り返しかもしれません。

いわき候補市長となったのであれば。

ぜひ、その公約を市民が再確認し、
市長である4年間。その公約の実現を強く求めていかなければならない。

市民から候補者公約実現を求める声が強く上がれば、行政機構も動かざるを得なくなることもあります。

選挙に受かったら「おしまい」ではありません。
受かってからが始まりの筈です。


また、いわき候補市長となったのであれば、課題は山積みです。
この8年間の河村市政での停滞を、取り戻してもらわなければならない。

地域委員会騒動おざなりになった、区政協力委員制度の手直し。または、地域自治担い手を求める施策の立案、実行が必要となります。(なんなら、このブログで既に述べているようなプランはひとつあります)

その他にも、堀川などへの導水事業の再開等、様々なテーマが考えられると思います。

「無関心」を乗り越えるための勉強会を行いましょう。

そして、こんな事は考えたくもないのですが。

もし、河村市長の4期目が始まるとすると。
これこそ大問題が山積みです。
放置もできません。

大きく、また直近の課題として、名古屋城天守閣レプリカ木造化計画(またの名を、「河村城築城問題/名古屋市民の天守閣破壊問題)を止めなければなりません。

文化庁の審査の間に、名古屋市民に現天守閣の価値を如何に訴え、このムダで市長私的な功名心だけのためにあり、歴史を軽視し文化蹂躙し、名古屋市民の心、魂を足蹴にする。河村城築城問題を市民に訴え、計画の中止を求める方策を練ってみたいと思います。(これについても手伝っていただきたい腹案があります)

また、日立問題。名古屋市日立に支払う損害賠償について、その経緯や意味を再学習し、来る結審を受けて、市民は如何にあるべきか話し合ってみたいと思います。

その他にも、色々とテーマは考えられますし、こうしたブログでは書けないような ネタ も飛び出すかもしれません。(ひとつ、ふたつは 極秘情報 をリークしましょう。その代わり、録音、録画のたぐいは禁止にしますよ。私の活動は公費で行われているわけではありませんからね)

追記:河村市長が止め続けている「議会報告会」の開催も求めなければなりません。
河村市長は「民主主義発祥の地」とか言いながら、
ほとんどの都市で当たり前に行われている「議会報告会」を開催せず。
市民の市政参加の機会を奪い、説明責任を放棄しています。

(それで、開催するのが「天守閣木造化に向けてのタウンミーティング」だけって)

名古屋市議会基本条例に定められ、名古屋市民の当然の権利である市政参加の機会。
「議会報告会」の開催を求めていきましょう。

(勿論、この制度に反対の方の参加も自由です。
河村市長の主張する「議会報告会」開催反対という主張に賛成の方が居たら、
ぜひ、ご参加をお願いしたい。
いったいどういう論理で、反対するのか、私にはさっぱり理解できませんから)

どなたでも参加自由です。

参加費も無料です。

2つだけルールがあります。

1.事実を元に語ること。
  根拠が示せない事は発言しない。

2.主観の押しつけはしない。
  「感想」や「想い」は上記の「事実」ではありません。
  それらは根拠を示すことはできません。
  しかし、事実を語った結果、自分がどのように思ったか。
  何を願うかは表明されても宜しいでしょう。
  しかし、そうした「主観」を他者に押し付ける事は禁止です。


根拠が示せないことを語る。
主観を延々と主張する。

こうした方は、ご退場願います。

資格は問いません。

名古屋市民でなくても構いませんし、
年齢の制限もありません。


「地方行政研究会(仮)」第一勉強会

日時:5月13日(土)
お昼の部:13時より(第2和室、2時間程度)
夕方の部:17時より(第1集会室、2時間程度)

場所:北区、北生涯学習センター


参加費用:無料
参加資格:無し減税日本関係者、河村政治塾塾生、ナゴヤ庶民連、河村サポーターズ、ネットワーク河村市長関係者等々優遇(って、別に何も遇するものは無いけど))

ルール
1.事実を元に語ること。
2.主観の押しつけはしない。


※録音、録画は禁止。当方も録音、録画は致しません。

嘘やくだらない自慢、みっともない愚痴ばかりの河村政治塾よりは、256倍*2役に立つぞ!


*1マザー・テレサの言葉は「私たちの敵は、無関心です」 https://www.ad-c.or.jp/campaign/search/index.php?id=111&page=22 

*2:古い

2017-04-19 木造化がセメントになっちゃった話

木造化がセメントになっちゃった話


河村市長の経歴を見ると

旭ヶ丘から一橋大学という学歴は良いのだが、大学を出るとすぐに河村商事に入っている。いわゆる「よそ飯」を食っていないのだ。(それ以来親のスネと税金で食べ続けることになる)

河村商事の仕事も碌に続かず、「トーゲー家を目指す」と言って瀬戸窯業に通ってみたり、河村商事の一部を改造して画廊をしつらえて「画商」を始めたり、「画商は絵を買わなきゃならんけど、書道はええなぁ、さらさらっと書いて数十万円はいける」と書道家自称してみたりしていた。

その挙句が司法試験受験で、9回受験して合格しなかったのは有名な話だ。
全てモノにならないまま。

堪りかねた親が春日一幸を頼って預けてみたが、結局春日からも破門を食らっている。

つまり、河村たかし(本名、河村隆男)の人生とは、「お遊び」の人生でしかない。

何かの<責任>を背負って、<綿密>に計画を立て、<コツコツ>と実践し、目標を<達成>したという経験がないのだ。

こうして並べてみると、<責任>、<綿密>、<コツコツ>、<達成>。これほど、河村隆男から遠い言葉もあるまい。還暦を過ぎ、68歳になった彼には、さかさに振っても出てきそうにない言葉だ。

こうしてウロウロしているままに「人生一発逆転」衆議院選挙に受かってしまった。
(この一期目、二期目ぐらいまでは、私にも責任の一端があるのかもしれない)

そして名古屋市長だ。

私は河村市政を意識し始めたのは地域委員会以降だが、いわゆる「4大事業のストップ&シンキング」やら、地域委員会、減税政策相生山問題等々を見ると、大きな共通点に気が付かされる。それは何かというと、こうした河村隆男の政策には「持続可能性」がないのだ。(地域委員会については、後氏が抜けたあとの河村流地域委員会

今風の表現を使えば「サスティナブルではない」のだ。

彼の掲げた公約、2009年のマニフェストを見返してみると、どの公約も影も形もない。見事なまでに「消えて」いる。


2009年河村たかしのナゴヤ政策「庶民革命・脱官僚」

彼はこれらの公約を実現したいと思っていたのか?本当に疑わしい。ある方にこの疑問をぶつけてみた所、そりゃそうだと解説を受けた。

河村隆男にとって、選挙市長選挙)に当選することが最優先課題で、市長になって名古屋をどうこうしたいなんて思っていない。そもそも福祉地方自治なんて興味もない。

車椅子の方が困っている、バリアフリー街づくりをといえば「担いであげてあげたほうが暖かいでしょ」と応える程度の人間だ。こんな事まともに考えたこともない。

2009年において、秋にも噂されていた解散総選挙。その時に名古屋市長としての人気を背景に、(前回集まらなかった)民主党代表選挙の推薦人を20人以上集めて、代表選挙出馬して、代表になり、総理になる。これが河村隆男の構想である。当然、総理になって真っ先にやりたいことは「消費税1%削減」程度で、それ以外は何も興味がない。(東名高速道路にトラでも走らせたり、東海道新幹線SLでも走らせるのかも知れないが)

この民主党党内へのアピールのために、名古屋市長選挙に立ったに過ぎず、名古屋市行政をどうこうしたいという気持ちなんて無かった。そもそも名古屋市にどのような仕事(所管事務)があるのかも判っていなかった。

それまでも、タレント議員首長になった例は多いけれども、そうした事例は主に比較的小さな自治体か、中間自治体県知事などである。基礎自治体、それも政令指定都市というただでさえ権限の集中が懸念されている首長タレント議員が就いて、うまく回っていくのか。あの大阪橋下徹も、大阪府知事であれば誤魔化しも効いたが、大阪市長となって誤魔化しきれなくなった事も、同じような理由からだろう。

河村隆男にとって、公約とかマニフェストなどと呼ばれているものは、「有権者を釣るための毛バリ (©渡辺美智雄)」であって、実体など必要なかったのだ。だから、2009年の公約はほとんど実現されていない。

主要政策にしてみても、地域委員会も頓挫したままだし、減税も10%の公約が5%のままだ。見事なまでに何もしていない。

河村隆男としては、自分が国政に転進した後に、余計な批判を受けないよう、波風を立てないようにしたのだろう。

ここで私は一人の人物に注目する。河村隆男の背後に立った人物だ。この人物が有能で、河村隆男が名古屋市をグチャグチャにしないようにコントロールしたのではないかと観測している。減税は実現させてやるから、その他のことについては口を出すなと釘を刺したのではないのだろうか。

この人物こそ「平成河村騒動」とも言うべき尾張藩危機を救った、名古屋の恩人であるのだと私は推測している。しかし、市政史にそれが書かれることはなく、人知れず歴史の中に埋もれていくのだろう。(そしてその人物名古屋市政の表舞台から去っている)
それはともかく。

河村隆男はこの市民に見せる「毛バリ」を一所懸命探した。
久屋公園にトラを走らせる。大津通歩行者天国、同じ大津通中央分離帯撤去、浅田真央の凱旋パレード、あおなみ線でのSL走行に1000メートルタワー、そして名古屋城天守閣木造化だ。

河村隆男は半可通の権化のような人物だ。
持ち前の記憶力で、確かに様々な事は記憶している。(それだから、司法試験の学科は2回通っているそうだ。しかし、最近ではこうした記憶力も相当錆びついているようだ。安酒の飲み過ぎだろう)

しかし、そういった知識が見識として繋がっていない。思考力や論理的推論にかけているようだ(だから、司法試験に落ち続けている)

SLが好き、歴史が好きと言っても、本当にそれらが好きというわけではないようだ。

SL好きといえば、SL好きの人々の、ドラゴンズが好きといえば、ドラゴンズファンからの支持が得られると思うから、こうしたものが 「好きなふり」 をしているに過ぎない。
(本当のファンからみると、人気目当てのこうしたニワカファンが一番嫌いなのだろう。ドラゴンズファンはそろそろ感づいているようだ)

さて、河村隆男にとって、名古屋城天守閣木造化は、こうした「毛バリ」のひとつでしか無かった。

天守閣の木造化を口に出せば、一部のマニアに「受けた」から、トークのネタにそれを言っていたに過ぎない。(なんと、このマニアも、本当に河村隆男に名古屋城天守閣木造化ができるとは思っていない。このマニアは河村隆男に近いだけ、そこは現実的に観測しているようだ。しかし、私はこういう人物が大嫌いだ。名古屋市の市政を、余裕ある自分たちの「お遊び」にしないでくれ)

平成24年2月19日「名古屋城の将来を語る市民大討論会」というイベントが開かれている。ここでも名古屋城天守閣の木造化は話題にはのぼっているが、本当に天守閣を木造化するつもりは感じられなかった。

当時の市当局内の非公式な発言は次のようなものだ。「市当局としては名古屋城の木造化なんて全然考えていない。ただ、河村市長が言い出したことなので、市民ヒアリングと言う形を作っただけ。木造化事業に関して言えば、今日のこのイベント自体が最終目標ということでしょうね」

重層的な歴史の価値 - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

当時の職員も本気で名古屋城を木造化するとは思っていなかったようだ。

河村隆男も「夢を語って」と言っていたように、現実政治行政の話をするつもりはなかったようだ。(今に至るも、こういった「夢」や「妄想」のたぐい以外、何か語っているのか疑問ではあるが)


河村隆男という男は、大言壮語を吐くくせに気は小さい。
また、相手が女性や気の弱い市の職員なら嵩にかかって威圧するが、声の大きな私などの前では何も言わない何も言えない。地下鉄の車内で逢っても、まわりを取り巻きにガードさせて挨拶ひとつできない。

ここでこれだけ書いているんだ、ひとつぐらい言い返せばいいだろうに、それもできない。

名古屋市を自分の力でどうこうするなどということは本来できない人物なのだ。
市長給与も減税政策も制度自体は変えていない。あの相生山も決定的な構造物の破壊はしていない。全て、自分が市長で居る間、形だけ何かやっている振りを、させてもらっているだけなのだ。その姿はプロレスでしかない。

・・・・・私は、河村隆男が現在の名古屋城天守閣を取り壊し、木造化できるなどとは思っていない。今まで何をやっても形にならなかった人物だ。文化庁との10年戦争を戦い抜けるとは思えない。

では、なぜ名古屋城についてここまで固執するのか?

他に「ネタ」がないからだろう。
他に「毛バリ」が見つからないからだろう。
そしてなにより、後ろに大手ゼネコン商売のためにくっついてしまったからだろう。

このままでいけば、調査設計のために今年の11月には天守閣は閉鎖される。
そして長い長い年月、木造化のためと言いながら、調査、再調査設計、再設計。そして追加予算の議論が続くだろう。その間、石垣天守閣本体も、耐震性能は劣化するに任される。

どこかで天災が訪れれば、全て瓦解するかもしれない。
(現在の名古屋城天守閣石垣は、濃尾地震でも耐えきったと言われていますが、戦災による加熱で劣化しています。現在の石垣耐震性能は判っていないのです)

河村隆男にとっては、「毛バリ」であった話が、大手ゼネコン提案を聞いた段階で、「セメント*1」になってしまった。という話なのだろう。



追記:
もしあなたが「歴史」が好きで
日本のお城が好きなら。

復興城主 | 熊本城

名古屋城天守閣を木造で復元し、旧町名の復活を目指す会 北見昌朗

どちらに寄付されるだろうか。

河村隆男は「名古屋城は入場料収入だけで建つ、市民の負担は求めない」
と言っているはずだ。なぜ、そうやって「儲かる」はずの木造化復元に「寄付金」が必要なのだろうか。

また、熊本城がこのように被害を受けている中。
老朽化は激しいが(しかし、耐震工事をするぐらいの積立金は名古屋にはある)
無傷な名古屋城天守閣を取り壊して、
わざわざ木造化する事業に寄付を募る行為は、
熊本城への寄付を妨害する行為になるのではないのか?

やはり、最低限でも熊本城の復興を見届けてから、
名古屋城の木造化をするのならすれば良いのではないのか?

*1:大相撲やプロレスにおける「真剣勝負」を意味する隠語