市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

ナゴヤ市会議員養成講座 −初夏の集中キャンプ:参加費5,800円

 本日は守山区で富口市議の替わりに勝手に市政勉強会を開催いたしました。この会の中で話題として出たのですが、この10年以上も市議や市議会に対して市民の方々やオンブズマンの方々などから様々な厳しい批判が起きていた。こういう批判が市会を正常化、健全化させてきたといえる。(則竹氏の主張した費用弁償もこの文脈にある)
 また、既存政党では、同一会派内でもお互いの身辺に問題がないか相互チェックもかかっていた。こういった態度は一見、「同一会派内の足の引っ張り合い」と言われるような事もあるが、そうではない。同一会派だから、身内とみなして庇い合う姿は、実は市民の存在を忘れた態度でしかない。そんな庇い合いを市民が納得してくれるだろうか。で、あるならば同一会派内であっても問題があれば本人に問いただし、しっかりとした正常化への姿を見せない限りは確認を怠らない態度が必要となる。
 則竹氏の問題で、河村市長は「本人の言葉以上には追及できなかった」というような事を述べているが、ここには先に述べた市民の視線が欠落している。

 まったく、6月定例会。減税日本ゴヤの2度目の定例会。前回が選挙後直ぐ、それも予算審議も含めての大山場を突然迎える定例会ということで、異常な状態である事はそれでも大目に見ても、2度目ともなればちゃんとした準備をされてきたものと思っていた。
 それが、開催直前の中村議長の失言問題ときた。

 なんでも、仄聞するに。中村議長の失言問題で、定例会開催前に他会派から追及を受けて、議長辞任とも取れる回答を出したそうで、他会派には「中村議長の、議長の椅子は減税日本ゴヤの浅井団長が預かる」という事で決着し、定例会開催前に、本会議場で議員総会を開き、その場で議長が釈明をするということでけりがついたらしい。
 これは、すなわち6月定例会が終了した段階で中村議長が議長を辞任すると言う事を意味するという事で、報道各社が議員総会(本会議)前に中村議長に記者会見を求めた。
 ところが、この段階で本会議の開催時間を既に大きく超過しているので、中村議長は報道各社に「本会議終了後の記者会見」を約束されたらしい。
 さて、それで本会議場において議員総会が開かれ、中村議長からの釈明があり、続いて本会議が行われた。
 そして、本会議後に報道各社は中村議長を待っていたが、中村議長は記者会見の約束を反故にして東庁舎から行方不明に成ったらしい。ご本人の携帯電話も不通だったそうな。

 一説にはここで、浅井団長と、河村市長の意見の食い違いがあり。浅井団長は6月定例会後の議長辞任止む無しで固まっていたが、河村市長は議長辞職までは考えていなかったという。この本会議後の記者会見で一気に議長辞職を言明する事を避けさせたかったらしい。
 つまり、中村議長は、議長職を下りたかったのだが、河村市長としてはここで食いとどまってくれないと、退潮が明確になるので困ると思ったらしい。

 中村議長の辞意には、「議会報告会」の問題も影を落としている。「議会報告会」は、開かれた議会という減税日本ゴヤの党是とも同じ方向性であり、議会基本条例にも明記されている催しである。条例には議会が主催する主体であり、市長が言うような各会派に支給される政務調査費で開かれる、各会派の報告会とは法制度的に異なる。当然予算が付くと思って、自らの就任所信演説でも取り上げた矢先に、何を思ったか市長は予算措置を拒否した。これで完全に議長は立場をなくしている。

 更に、議決取消請求事件では、原告の河村たかしと、被告として名古屋市会、つまり代表者である議長の中村孝太郎が対峙することになる。こんな馬鹿馬鹿しい事があるだろうか、そしてこの裁判のお金も市民の税金である。

 議長の席を投げ出したくなるのも良くわかる。さて、河村市長の引き留めは功を奏するか。

 と、思っていたところ。中村議長に記者会見をすっぽかされた格好の報道各社が騒がしくなった。何を騒いであるのかと思ったら同じ減税日本の市議が薬事法違反の疑いで市から指導を受けたと言うのである。なんでも磁気の「治療器」を認可も受けずに販売して、薬効を謳っていたという。ちょっと常識があればかからないような事例だ。

 そして、誰とは言わないけれど。薬剤師なんかであれば、こういった薬事法上の広告表現の問題については詳しいはずだ。

 先にも述べた、「仲間を庇うのではなく、市民の目線に立って、お互いをチェックする」という態度があれば、このような破廉恥な事犯は起きない。完全に会派内が正常に機能していない証左だ。

 そう、富口市議は今月も参加されなかった。先月送った質問状も無回答のまま、今月の招待についても返答無しとなる。先月の段階で、富口市議がこの市民の目線に気が付き、会派内で内部チェックを行っていたなら、或いは今般の問題は表面化しなかったのではないか。

 ここで、手前味噌な話をさせていただく。

 今日開いたような「守山区勝手に市政勉強会」は富口市議を個人的に攻撃していると言う意見を戴いた。必要以上に「虐めている」とも。

 私は全然そうは思わない。

 なぜならば、「毎月市政報告会を開催する」と公約したのは富口市議本人だからだ。私は市民として、公約の重さを自ら会場を設置する事によって明示しているに過ぎない。そして、以前に紹介したような13項目の質問も、それぞれ富口市議が真剣に考えるべきテーマであると自負している。逆に、あの13項目が曖昧なままで、どこかで質問を投げかけられ、答えに窮すれば、それこそが本当の恥というものだろう。

 人間はそういった相互批判には耐えられない。もっと誉めあう事で伸びる。などという意見もあった。甘えるんじゃない。
 そもそも減税日本ゴヤは、その出自が既存議員の完全否定から来ている。つまり彼らは自らハードルを設置したのだ。そして、既存議員はそれを飛べないと。
 しかし、どうだろうか。今、減税日本ゴヤの市議たちで、このハードルを飛べているものが居るだろうか。私から見れば全滅だ。いや、全滅以下だ。ハードルを飛ぼうともしていないものが居る。我々市民は、君たちが設置したハードルを、君たちが跳ぶところが見たいのだ。競艇なんぞやっているんじゃない!

 さてさて、このブログは本来、ちゃんと読めば減税日本ゴヤの市議こそ最も有効に使う事ができる。減税日本ゴヤの市議向けの特別ゼミナールみたいなものだ。

 そんな中で、河村市長が常々言っている。ボランティア議員、議員活動は市民からの寄付で賄う。そのノウハウを河村市長の政治資金管理団体の報告から勉強してみよう。

 以前、則竹氏の個人寄付の金額をご紹介した。( http://ameblo.jp/ichi-nagoyajin/entry-10908526974.html )

 平成20年から22年までの3年間で則竹氏が受け取った個人寄付は総額¥3,179,000−になる。しかしこの内、則竹氏本人が入金した額が¥2,880,000−となり、実質則竹氏が受取って金額は¥299,000−となる。3年間で¥299,000−だ。少ないなんて思っちゃいけないよ。1円足りとて市民からの浄財だ、おろそかにしてはいけない。しかし、河村市長が言うように「議員活動を市民からの寄付で賄う」というにはいささか無理がある。

 さて、ではその河村市長はどのように寄付を集めていらっしゃるか見てみよう。

政治団体の名称:河村たかし政策研究会
報告年月日:平成20年2月12日
金額 (円) 収入比率(%)
1 収入総額 47,307,596
前年繰越額 6,295,009
本年収入額 41,012,587 41,012,587
2 支出総額 44,409,054
3 収入の内訳
寄附(内訳別掲)
個人からの寄附 13,777,730 33.6%
政治団体からの寄附 527,626 1.3%
14,305,356 34.9%
機関紙誌の発行その他の事業による収入
後援会旅行会会費 6,883,300 16.8%
後援会旅行会会費 9,427,700 23.0%
後援会旅行会会費 6,955,450 17.0%
後援会観劇会会費 157,500 0.4%
後援会観劇会会費 144,900 0.4%
後援会観劇会会費 157,500 0.4%
後援会観劇会会費 302,400 0.7%
後援会観劇会会費 195,300 0.5%
後援会観劇会会費 13,500 0.0%
後援会観劇会会費 36,000 0.1%
後援会ビヤパーティー会費 825,300 2.0%
代議士出版図書販売代 315,195 0.8%
25,414,045 62.0%
その他の収入
金銭以外のものによる寄附相当分 1,200,000 2.9%
10万円未満の収入 93,186 0.2%
1,293,186 3.2%
報告年月日:平成21年2月5日
金額 (円) 収入比率(%)
1 収入総額 41,793,966
前年繰越額 2,898,542
本年収入額 38,895,424 38,895,424
2 支出総額 40,006,365
3 収入の内訳
寄附(内訳別掲)
個人からの寄附 12,916,830 33.2%
政治団体からの寄附 260,000 0.7%
13,176,830 33.9%
機関紙誌の発行その他の事業による収入
後援会旅行会費 8,629,500 22.2%
後援会旅行会費 8,885,600 22.8%
後援会旅行会費 5,018,000 12.9%
後援会ビヤパーティー会費 1,482,000 3.8%
代議士出版図書販売代 191,810 0.5%
24,206,910 62.2%
その他の収入
金銭以外のものによる寄附相当
1,200,000 3.1%
10万円未満の収入 311,684 0.8%
1,511,684 3.9%
報告年月日:平成22年2月2日
金額 (円) 収入比率(%)
1 収入総額 55,159,946
前年繰越額 1,787,601
本年収入額 53,372,345 53,372,345
2 支出総額 36,830,760
3 本年収入の内訳
寄附 32,656,564 61.2%
個人分 32,546,564 61.0%
政治団体 110,000 0.2%
機関紙誌の発行その他の事業による収入 18,782,500 35.2%
後援会バス旅行 7,546,000 14.1%
後援会バス旅行 11,236,500 21.1%
その他の収入 1,933,281 3.6%
金銭以外のものによる寄附相当分 1,200,000 2.2%
印刷機等売却代 550,000 1.0%
1件10万円未満のもの 183,281 0.3%



 如何か?事実上はバス旅行ですね。アートピアホールで、頭のはげた人と仲良さそうに座って、終了時にも問題意識なさそうにへらへら笑って帰られていましたが、せいぜいがんばってください。
 しかし、本当に、異常なまでに理想と現実の差は大きいものですね。





追記:本日(6月26日)別件で「減税日本」のHPをチェックしていたら、プライバシーポリシーが修正されていた。以前指摘した「当社」は「本党」になっているけれど、「お客様」という表現はそのまま。まあ、上のような実態を見ると、「減税日本」とか「河村たかし事務所」というのは、政治団体というよりも旅行会社に近いようなので、「お客様」で良いのかもしれない。(滂沱の涙)





また、
代表挨拶は近年稀に見るギャグが炸裂。そもそもページの名前が "about" そして、「河村市政1年半の取り組みを御覧ください」を「御覧」になると。河村市政の内容がよ〜っく判ります。